新『クリスマス・キャロル』ロバート・エガース監督がウィレム・デフォー主演で準備中
『ライトハウス』(2019)『ノスフェラトゥ』などを手がけた奇才ロバート・エガース監督が、次回作として『プラトーン』(1986)『スパイダーマン』シリーズなどのウィレム・デフォーを主演に『クリスマス・キャロル』を製作予定であることが分かった。米が報じている。
チャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』は守銭奴で強欲な老人スクルージが、クリスマスに3人の幽霊に導かれ、過去・現在・未来のクリスマスを見せられることで、心温かい人間へと改心する物語。世界中で映画化、舞台化されてきたほか、ビル・マーレイ主演『3人のゴースト』(1984)やライアン・レイノルズ主演『スピリテッド』(2022)など現代的に翻案された作品を含め、長く語り継がれてきた古典的名作だ。
出演俳優との交渉はまだ進行していないものの、ワーナー・ブラザーズはエガースとともに本企画を開発中で、エガースは監督・執筆・プロデュースを担う。『グレムリン』や『ホーム・アローン』などクリスマスムービーの名作を生みだした名匠クリス・コロンバスとクリスの娘であるエレナー・コロンバスが、エガースの前作『ノスフェラトゥ』に続いて製作に加わる。
ロバート・パティンソンとのW主演作『ライトハウス』に始まり、『ノースマン 導かれし復讐者』『ノスフェラトゥ』、“狼男”をする次回作『Werwulf(原題)』と、もはやエガースのフィルモグラフィをデフォー抜きには語れないほどだ。エガースのみならず、ウェス・アンダーソン、ヨルティゴ・ランティモスとは幾度もコラボレーションが続いている。
『ライトハウス』の灯台守、『ノースマン』の宮廷道化師など、これまでもデフォーはエガース作品で只者ではないキャラクターを強力なインパクトと共に演じてきた。『クリスマス・キャロル』のスクルージ役も演じる俳優ごとの個性が顕れるキャラクターだが、デフォーが解釈するスクルージはどのような人物像となるだろうか。また、最後には見る者を優しい気持ちにさせてくれる『クリスマス・キャロル』もエガースの手にかかれば、決してありきたりなものにはならなさそうだ。今後の進展を楽しみに待ちたい。
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