【北海道の週間天気予報】初雪続々も「このまま冬にはならない」 気象予報士のポイント解説/2024年10月21日更新
北海道のあす22日(火)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
冬の便り続々
今年も長い秋となっていますが、先週末は急激に寒くなりました。そして冬の便りが続々と届きました。
まず19日(土)の夜から20日(日)にかけては雪です。道内には8か所、気象台や測候所があるんですが、そのうち函館以外の7か所で初雪や初冠雪が観測されました。
札幌で10月に初雪が観測されるのは、7年ぶりと早かったんです。一方、旭川の気象台で観測される旭岳の初冠雪は統計史上最も遅くなりました。
さらに、上空に寒気が残っている状態で、20日夜から21日朝にかけては穏やかに晴れたため放射冷却が強まり、冷えました。札幌や函館では初霜、道東方面では初氷も観測され、十勝の陸別町では‐5.6度と、全国でこの秋初めて‐5度以下となりました。
札幌の今後の予想最高気温を見ると、平年より高くなるので、寒さは一時的です。以降、21度前後と昼間は薄手の上着で過ごせそうです。
冬を擬人化したフユさんが、右上のあたりで寝ています。
ろくに準備運動もせずに、本気を出してしまったので、骨折の大ケガをしちゃいました…「このまま冬にはならないよ」と言っています。
「季節の歩み」などとよく言いますが、これでは歩けませんね。治るのには時間がかかるかもしれません。
10月22日の北海道の天気と気温
22日の天気と気温です。
広く日差しが出るでしょう。最低気温は21日朝より10度くらい高いマチが多く、釧路は13度、札幌は12度です。最高気温は20度前後で、9月下旬並みでしょう。
22日の時間ごとの天気。道央・道南からです。
札幌周辺は晴れ間が出ます。道南方面は雲が広がり、夜9時以降は室蘭や苫小牧などで弱い雨が降るでしょう。22日朝は霜がおりるような寒さにはなりません。
道北・空知です。
昼頃まで日差しが出ますが、稚内など海岸部は風がやや強いでしょう。21日朝、この秋初めてマイナスの気温となった旭川と深川など冷え込みは緩みます。
道東・オホーツク海側です。
オホーツク海側を中心に晴れるでしょう。釧路や根室は午前を中心に風がやや強く吹きます。日中は薄手の上着で外出できそうです。
10月22日からの北海道の週間天気予報
週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
水曜と木曜は荒れた天気になるでしょう。水曜の日中は札幌周辺が雨や風の中心、水曜の夜から木曜は道北が雨や風の中心で暴風のおそれがあります。
つづいて、太平洋側です。
水曜日は雨や風が強まり、胆振や日高地方を中心に大雨となる可能性があります。ただ、今回は雨のあとも気温は高めで経過するでしょう。
10月22日の札幌の朝昼晩の天気
22日の札幌です!
朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
寒さが解消して、穏やかです。
日ざしが暖かく、風が弱いとあちらこちらに雪虫を見かけそうです。気になる方はナイロン製の上着を着て、上着を払ってから家に入るようにしましょう。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
天気予報のほか、天気に合わせた服装の選び方のヒントなど、HBCウェザーセンターの気象予報士が暮らしに役立つ記事をお届けしています。
※21日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部IKU