2026年春開業「帝国ホテル 京都」、趣の異なる3エリア構成で全55室を展開
2026年春に開業を予定している「帝国ホテル 京都」が、全55室の客室概要を発表した。祇園甲部歌舞練場敷地内にある、国の登録有形文化財「弥栄会館」の一部を保存・活用した同ホテルでは、保存・改築・増築という異なる建築構造を持つ3エリアで客室を展開する。デザインコンセプト「帝国、舞う」のもと、京都の風土や文化、建築的価値を尊重しながら、建築家・榊田倫之がデザインを手がけた。
ひとつめの「保存エリア」は、祇園甲部歌舞練場や花見小路を臨む南西面に位置。柱や梁、窓枠など随所に弥栄会館時代の名残があり、その情緒を感じさせる造りとなっている。ふたつめの「改築エリア」は本棟北東面にあたり、弥栄会館時代の特徴的なシルエットを継承しながら、全体的にモダンな設えに。開放的な窓からは祇園の中心に滞在する特別感と移りゆく時々の風情を味わえる。3つめの「増築エリア」は北棟に設けられ、祇園町南歴史的景観保全修景地区の整備方針に則り、新たに増築。祇園の伝統的な町並みと調和する建築となる。
宿泊予約の受付は、今秋より開始予定だ。
text:miki tanaka