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【伝説復活!】人形町・玉ひでの親子丼、そりゃ「並ぶわ」と再オープンで行列必至のうまさ

マイナビ学生の窓口

【画像】人形町の老舗、玉ひでの親子丼がついに復活した!

サラリーマンの楽しみの一つといえばランチ。外回りの仕事では、訪問先でおいしいお店を探すことが、ちょっとしたモチベーションでは? 筆者自身も営業時代、毎回どのお店に立ち寄ろうか楽しみにしていました。

人形町を訪れる際、筆者がまず足を運んだのが鳥料理専門店「玉ひで」。江戸時代創業の老舗で、ランチメニューは親子丼のみ。それでも老若男女問わず行列が絶えない名店です。

2022年から改修のため休業していた玉ひでは、2025年10月19日にリニューアルオープン。直前に行われた内覧会で名物の親子丼を試食できる機会があり、筆者はガクラボ所属の大学2年生・木場(こば)さんと一緒に参加しました。

2022年の休業から復活

店舗の1・2階の外観は、女将・山田美穂さんのデッサンをもとに設計され、明治〜大正期の威厳と風格に、昭和〜平成期の親しみやすさを融合させたデザイン。

改修前も趣がありましたが、新しい建物は江戸の風情をより感じさせ、存在感を放っています。
 


玉ひで・八代目の山田耕之亮さんは、リニューアルや玉ひでの歴史について次のように語ります。

「玉ひでは江戸時代の1760年に創業し、親子丼は1891年に当時の女将・山田とくが創案。出前用メニューとして提供したのが始まりです」。

和食は通常、主食と副食を別々に食べますが、丼は「おかずをご飯の上にかける」形式。江戸の職人たちの間で手軽な食事として広まり、親子丼も誕生当初は兜町や魚河岸で働く人向けのファーストフードでした。

実際、山田さんのお祖父さん(6代目)が亡くなるまでは、店内での提供はされていませんでした。それが今では、丼ものは海外でも和食の代表格として紹介され、玉ひでも観光客に人気だとか。

なお、同行した木場さんは外食好きで、昭和風の定食屋巡りが趣味。情報収集は今時の大学生らしくSNSが中心で、玉ひでも以前から知っていたそうですよ。

鶏肉のこだわり半端なし

玉ひでの親子丼の最大の魅力は、やはり鶏肉。

使用されているのは、東京都と七代目が共同開発した最高級鶏「東京しゃも」と、山田さんが厳選した親子丼専用銘柄鶏「赤ろく紡ぎ鶏」です。

山田さんによると、東京しゃもの鶏肉は筋肉が非常に発達しているのが特徴です。筋肉質な鶏肉にはアミノ酸などの旨み成分が豊富で、発達が進むほど味わいが濃厚になります。

ただし固すぎるとおいしさが引き出せないため、適度な柔らかさが欠かせません。親子丼の完成度についても、山田さんはこう語ります。

「鶏肉と卵、ご飯が口に入ったときに、すべてが調和するように作っています」



それでは親子丼専用の器の蓋を取り、いざ実食!ここは木場さんのコメントを紹介しましょう。

「兎にも角にも、まず1番に感じたのは鶏の味わいでした。今まで食べてきた親子丼とは違う鶏肉そのものの旨みは卵や割り下に"とじられて"いませんでした。かといって別々に感じる訳ではなく、個々のおいしさがまとまってひとつの丼として完成されており、大学生の僕には初めての経験でかなり気分もアガります!! 甘みが強いと感じる方もいるかもしれないですが、それがくどさや飽きにはつながらず、むしろスプーンが進みました」

と、めっちゃ饒舌に話してくれます笑。これ、本人の言葉ママですから!

筆者も鶏肉のプリプリ感を堪能。濃厚ながらも飽きずに食べられるバランスの良さに感動しました。普段は苦手な鶏皮もおいしく食べられたのも驚きです。

親子丼の食べ方は?

今回筆者が食べたのは、東京しゃもを使った「元祖親子丼」(2,800円)。ほかにも赤ろく紡ぎ鶏を使った「とく親子丼」(1,900円)や「軍鶏づくし親子丼」(3,700円)がランチメニューとしてそろっています。

老舗ならではの価格ではありますが、食材や体験を含めて考えれば、社会人だけでなく学生にも十分価値のある内容です。

木場さんも「食に関する今後の自分の感性を広げてくれるものでした! このように食という"文化"について触れる経験は大学生の今だからこそ意義があるようにも思います。そして大人になった時にもう一度食べて、味わいが、感じ方が、どう変わるのか、それを通して、自分が、社会がどう変わったのか、そんなことも考えてみたいものです」と発言します。

いやいや、視点が深すぎ! 大学2年生なのに"人としての仕上がり感"が半端ない笑。

親子丼の食べ方

ここで山田さんに「親子丼のおいしい食べ方」について聞いてみました。

すると……。

「親子丼は誕生した明治時代には、忙しい仕事の合間にかっこんで食べる『低俗な食べ物』扱いでした。今でこそきちんとした料理ですが、そうしたルーツを持っています。だからこそ、丼物は自由な食べ物、それこそ立って食べたり、喋りながら食べたり、お行儀よくしなくていいのです」

と意外な回答が飛び出したのです。


よく考えてみれば、親子丼は明治時代の働く人たちが忙しい合間にさっと食べていた、手軽な昼食でした。そう考えると、山田さんの「食べ方は自由でいい」という発言も納得です。

学生も社会人も、肩肘張らずに楽しめる親子丼。ぜひその自由な味わいを体験してみてください。

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