【島田・梅工房おおいし】すっぺ~と叫んじゃう! 受賞歴あり「八房梅」 オリーブオイル漬けが新感覚
静岡・島田市の山あいにある「梅工房おおいし」では、地元で栽培された「八房梅」を使った絶品のウメ干しを作っています。全国コンテストでも受賞するほどの実力。オリーブオイル漬けのウメ干しも思いがけずごはんに合う味わいです。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ豊かな自然に育まれた島田市の梅園
島田市伊太地区に話題の特産物があるということで、かなり山あいまでやってきました。
そこは、丸々としたウメがたわわに実った梅園でした。
大井川の豊かな水と温暖な気候に恵まれ、古くからウメの栽培が盛んな地域です。
県内でもこれだけのウメを育てる地域は珍しく、「梅工房おおいし」の大石富佐子さんは、自らの工房を構え極上のウメ干しを作っています。
訪問した日はウメの収穫シーズン真っただ中でした。
梅工房おおいし・大石富佐子さん:
今年はとても良く実がなっています。ありがたいことに、とっても豊作なんです
大石さんが選んだ「八房梅」
栽培されているウメは「八房梅(やつふさうめ)」と呼ばれる品種です。一般的にウメ干しによく使われる「南高梅」とは異なる特徴があります。
梅工房おおいし・大石富佐子さん:
水分の含有量が南高梅と比べて少ないので、食べた瞬間に弾力性があります
水分量が少ないということは、その分実が詰まっているということ。八房梅ならではの食感と味わいが楽しめます。
大石さんはさまざまな品種のウメを試してきましたが、この八房梅に出会った時に「これは違う」と感じたそうです。
食通うなる「ごはんがおいしい!」
梅工房おおいしに移動すると、工房内はウメのいい香りでいっぱい。大石さん自慢のウメ干しを試食させてもらいました。
商品名は「ごはんがおいしい!(1080円)」。とってもストレートな名前ですね。
このウメ干しは4年に1回、大分県の日田市で開催される「全国梅干しコンクール」で、約1500軒の農家の中から3位に入賞した優秀な逸品です。
「全国ですごいでしょ」と大石さんも自慢げ。
にむらあつとリポーターがウメ干しを丸々1個口に入れようとするので、大石さんから「しょっぱいですからね」とくぎを刺されました。
案の定、顔をギュッとすぼめて酸っぱさに耐えるにむらリポーターでした。
にむらあつとリポーター:
すっぺー! これは本当にごはんがおいしい。 素朴ですが、ウメ本来のおいしさです
梅工房おおいし・大石富佐子さん:
種はぽろっとして小さいんですよ
まさに白いご飯と相性抜群です。
ウメと塩だけで勝負! 特別な製法はありません
「ごはんがおいしい!」は、塩だけで漬け込み、昔ながらの酸っぱさにこだわったウメ干しです。
基本に忠実な作り方をしながらも、使用する塩を厳選するなど、細部にこだわりが感じられます。
特殊な工程は特にないそうですが、八房梅という品種の特性がおいしさの秘密だと大石さんは話します。
厚みのある果肉と、ウメ本来の味わいを引き出した大石さんの漬け方が評価されたそうです。
オリーブオイル漬けで新たなおいしさ発見
さらに大石さんは自慢のウメ干しを使った商品も開発しています。その一つが「伊太リアンな梅 オリーブオイル漬け(1620円)」。梅干しをオリーブオイルに漬け込んでいます。
アンチョビのような感覚で使える商品だそうです。
梅工房おおいし・大石富佐子さん:
フランスパンをカリカリに焼いてクリームチーズと一緒にちょっとトッピングしてみてください。ピザなどのトッピングとしてもいいです
意外にも、このオリーブオイル漬けをおにぎりに入れる若い人も多いそうです。
半信半疑のにむらリポーターでしたが、一口食べてすぐに納得しました。
にむらリポーター:
おいしいし、すごくごはんと合う! オリーブオイルに漬け込まれて香ばしい感じになっています
オリーブオイル漬けは、大石さんもごはんに合うとは、最初思ってもみなかったそうです。
「ウメはいろいろなものに加工ができます。限りなく開発していきたい」と大石さん。ウメの可能性を広げる挑戦は今後も続きます。
■店名 梅工房おおいし
■問合せ 0547-37-1218