若者の住宅購入助成拡充 「親と近居」追加、最大60万円
秦野市は、若者世代の転出抑制やUターンなどを狙い、2022年度から住宅支援制度を行っている。今年度からは「はだのOMOTANライフ応援事業」と名称を変更し、新たに秦野に親が居住している人に対しての加算も追加。最大60万円のマイホーム助成を行う。
市はこれまで、住宅取得支援として「はだの丹沢ライフ応援事業」を実施し、22年度から24年度までの3年間で645世帯がこの制度を活用。同時に、自然豊かなロケーションで秦野の暮らしが体験できる「TANZAWALIFE」、若者夫婦を対象に中心市街地での暮らしが体験できる「miraie」の2施設を活用し、秦野市での生活に興味がある世帯に風土や習慣などを感じる機会を創出してきた。
3年が経ち、より市外への周知を行うため、事業のリニューアルを計画。制度を活用した645世帯にアンケートを実施したところ、回答した484世帯のうち43%が「親の家に近い」ことを理由として挙げたことから、基本額にプラスする加算内容の見直しを図り、はだのOMOTANライフ応援事業としてスタートすることになった。
対象となるのは、世帯主及び配偶者がいずれも40歳以下、秦野に10年以上居住予定、自治会に加入する意思がある、など。基本額は20万円で、ここに対象者は「転入」「子育て」「結婚新生活」「空家バンク」「上地区」加算の各10万円がプラスされる。今年度から加算内容に親が1年以上市内に居住している世帯を対象に「同居・近居加算」が新設され、最大60万円の助成が受けられることになる。
市交通住宅課では「進学や就職などで秦野から離れた方に戻ってきてもらえるきっかけにもなれば。申請には期限があるので注意してほしい」と話す。申請方法は市HPで確認。(問)同課【電話】0463・82・9642