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今季全58発、最長は森林に消えた「145m」 大谷翔平・本塁打データベスト3【飛距離編】

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大谷翔平,Ⓒゲッティイメージズ

データで振り返る大谷翔平の本塁打

メジャーリーグの2024年シーズンも残りわずか。王座を決するワールドシリーズは10月25日(日本時間26日)に開幕する。

今年はヤンキースとドジャースの顔合わせ。どちらもリーグを代表する強豪だが、意外にもワールドシリーズでの対戦は1981年以来で43年ぶりのこと。その時は4勝2敗でドジャースが頂点に立った。

日本人選手では、ドジャースの大谷翔平と山本由伸がワールドシリーズの舞台に立つ。特に大谷にとってはメジャー挑戦7年目でたどり着いた悲願の大舞台。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみだ。

今季の大谷はレギュラーシーズンでキャリア最多となる54本の本塁打を放ち、ポストシーズンでは3本、オールスターゲームでも1本のアーチを描いた。今回はここまでに放った全58本の本塁打データから、飛距離のベスト3を振り返ってみたい。

第3位「141.4m」:左中間スタンド上段に叩き込んだ今季10号

第3位は5月5日にドジャー・スタジアムで行われたブレーブス戦の8回、先頭で放った今季10号のソロ。飛距離は464フィート、141.4mだった。

この日の大谷は初回の第1打席で先制2ランを放ち、第2打席は左安、第3打席でも中安と大当たり。5-1とリードして迎えた8回裏の第4打席で、驚きの一撃が飛び出す。

この回から登板した左腕A.J.ミンターの初球、150キロの速球にいきなりスイングをかけていくと、高々と舞い上がった打球を追いかけようとした中堅手の足が数歩後ろに動いたところでストップ。打球は左中間スタンドの上段に飛び込んだ。

この一撃にはデーブ・ロバーツ監督も「あの打球をあそこまで飛ばす人間はいない」と感嘆の声。その後のさらなる飛躍を予感させるような前半戦の印象的な一発だった。

第2位「144.1m」:本拠地の場外に消えた今季30号

第2位は7月21日にドジャー・スタジアムで行われたレッドソックス戦、5回に放った今季30号のソロ。飛距離は473フィート、144.1mだった。

ドジャースが5-2とリードして迎えた5回裏の攻撃。先頭で打席に立った9番のオースティン・バーンズがレフトスタンドに叩き込む一発を放ち、場内の興奮冷めやらぬなかで大谷が打席に向かう。

カッター・クロフォードに対してボール、ボール、空振りで2ボール・1ストライクとなった後、4球目の甘く入ったカットボールをフルスイング。快音と大歓声とともに発射された打球は、右中間スタンド上段に消えていった。

現地報道によると、スタンド後方の通路で弾んだ打球は場外に飛び出たという。まさかの“場外弾”に、指揮官も「ohgosh...」と思わず言葉を失っていた。

第1位「141.4m」:中堅深くの森林に飛び込む衝撃の一撃

そして第1位は、6月18日にクアーズ・フィールドで行われたロッキーズ戦の6回に放った今季20号のソロ。飛距離は476フィート、145.0m。奇しくもベスト3は今季の「10号」「20号」「30号」という節目の一本だった。

2-7と5点を追いかける展開で迎えた6回表、ここまで2打席凡退の大谷が先頭で打席に入る。オースティン・ゴンバーの速球とチェンジアップを見極めて2ボール、続く3球目のストライクを取りに来たスライダーを見逃さなかった。

高々と舞い上がった打球はセンター最深部に向かって飛んでいくも、中堅手も早々に諦めてその行方を見つめるのみ。その数秒後、フェンスの向こう側に設けられた森林の中に白球が消えていった。

試合の方はこの後もロッキーズが優勢に進めていたが、9回表にジェーソン・ヘイワードの満塁弾で8-9と1点差に迫ると、大谷の安打を皮切りに再びチャンスをつくり、テオスカー・ヘルナンデスの3ランでなんと一挙7得点。ドジャースが大逆転勝ちを収めている。

最終決戦!ワールドシリーズは日本時間26日開幕

長いシーズンも残りわずか。最終決戦・ワールドシリーズは日本時間10月26日に開幕する。プレイボールも全7戦「9時08分」開始で決定した。

上述した3本以外にも印象的な一発を数多く放ってきた今季の大谷。ワールドシリーズの舞台でも大暴れに期待したい。

▼ ワールドシリーズ2024
(時間はすべて日本時間)

・第1戦:10月26日(土)
ドジャースーヤンキース
<ドジャー・スタジアム 9:08>

・第2戦:10月27日(日)
ドジャースーヤンキース
<ドジャー・スタジアム 9:08>

・第3戦:10月29日(火)
ヤンキースードジャース
<ヤンキー・スタジアム 9:08>

・第4戦:10月30日(水)
ヤンキースードジャース
<ヤンキー・スタジアム 9:08>

・第5戦:10月31日(木)
ヤンキースードジャース
<ヤンキー・スタジアム 9:08>

・第6戦:11月2日(土)
ドジャースーヤンキース
<ドジャー・スタジアム 9:08>

・第7戦:11月3日(日)
ドジャースーヤンキース
<ドジャー・スタジアム 9:08>

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記事:SPAIA編集部

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