奇岩と急流が魅せる圧巻のパノラマ!飛び鮎の名所・加東市の『闘竜灘』 加東市
加東市上滝野にある『闘竜灘(とうりゅうなだ)』は、一級河川・加古川の流れがつくり出した奇岩と急流が織りなす、迫力あふれる景勝地。
川床いっぱいに連なる奇岩を水が勢いよく流れ、白いしぶきをあげて轟く姿は、まさに竜がうねり跳ねるかのよう。
その姿に魅了された江戸後期の漢詩人・梁川星巌(やながわ せいかん)が詠んだ七言絶句に由来して『闘竜灘』と呼ばれるようになりました。
この地は「飛び鮎」の名所としても知られ、毎年5月1日には県内でもっとも早い鮎漁が解禁されます。
河川幅いっぱいに連なる岩場はまるで天然のアスレチック。子どもたちは楽しいようですが、足元をすくわれやすいのでご注意を。慎重に進みましょう。
また、ここには「堀割水路」という歴史を語る人工水路があります。
長さ180m・幅8m・深さ4mの規模を誇り、かつて多可郡から切り出した木材の筏運搬や、加古川を通る舟運(船で荷物を運ぶこと)の妨げとなる岩石をどうにかしようと造られたもの。
生野銀山に招かれたフランス人技師ムースの指導により、当時としては珍しいダイナマイトを用いた爆破工事で岩場を切り開いたと言われています。
場所を変え、さまざまな表情を見せてくれるのも『闘竜灘』の魅力。
こんなに静かな入江もあります。
立ち迫る奇岩群に圧倒され。
岩石が削られてきた長い年月に思いを馳せ。
正面から見ると豪快な流れも、角度を変えると幾分静かに思えるのも不思議。訪れる人それぞれに異なる印象を与えてくれることでしょう。
◾️闘竜灘へのアクセス
景勝地ながら、気軽に行けるアクセスの良さも魅力のひとつ。JR加古川線 滝駅からは徒歩6分ほど、車の場合は徒歩10分程度の距離に第1駐車場、現地すぐそばに第2駐車場があり、どちらも無料です。
同地へは川沿いにあるスロープを降りていきます。川は急に増水することがあるので、悪天候時はむやみに立ち入らないこと。
川べりには簡易トイレが設置されていました。景観を眺めながら食事が楽しめる料理旅館や美味しい鯛焼きのお店など、グルメスポットも点在しています。
場所
闘竜灘(とうりゅうなだ)
加東市上滝野283
駐車場
あり(無料)
・第一駐車場 / 第二駐車場