横浜市内の蜂被害は?蜂を見つけた時の対処法と駆除の知識とは!?
横浜市内の蜂被害:蜂を見つけた時の対処法と駆除の知識
1.横浜市内における蜂の被害
横浜市内における蜂の被害は増加傾向にあります。 特に、7月から10月にかけての夏季は、蜂の活動が活発になり刺される被害が多発します。
近年、地球規模で異常気象が頻発しており、従来とは異なる種類の虫が発生したり、発生量が著しく増加している報告がされています。
1.1.横浜市内の蜂の目撃情報
横浜市内ではアシナガバチやスズメバチの目撃情報が増加しており、特に住宅街や公園、林など緑豊かな地域で多く確認されています。これは、横浜市が緑豊かな環境を維持している一方で、蜂にとっても好ましい生息地となっていることが原因と考えられます。
大きな公園や林に隣接する住宅地では蜂が家屋に巣を作る可能性が高いため、普段から家の周囲をよく観察し、巣の兆候がないか確認することが重要です。
住宅地で目にする機会が多いスズメバチは、海岸部の工場やコンテナにも巣を作ることがあるため、油断は禁物です。
1.2.横浜市の蜂の対応状況
横浜市役所では、蜂の巣の駆除業務は行っていません。同様に、助成金やその他の支援制度も設けられていません。私有地にできた蜂の巣に関しては、その土地の所有者または管理者が責任を負うことになります。
そのため、蜂の巣を駆除する際は、自分で駆除を行うか業者に依頼する必要があります。
2. 蜂を見つけた時の対処法
蜂を見つけた時、つい恐怖で慌ててしまい、手や傘で払ったり大声を出したりしてしまうことがあります。しかし、そのような行動は蜂を刺激し攻撃される危険性を高めてしまいます。
蜂は基本的に攻撃的な生き物ではありません。しかし、巣や仲間を守るために、威嚇や攻撃を行うことがあります。特に、スズメバチは攻撃性と毒性が強いので、十分な注意が必要です。
そこで、蜂をみつけてしまっても慌てず行動できるよう、蜂を刺激しないためのポイントや蜂が寄ってきたときの対処法について知っておきましょう。
2.1.蜂を刺激しないためのポイント
蜂は巣を守るために、突然攻撃してくることがあります。私たち人間にとってはなにげない行動だとしても、蜂の目線から見たら「敵が攻撃してきた!」と思われてしまう場合があるのです。
蜂を見かけたら、以下の点に注意して行動しましょう。
・大きな音や動きをしない
蜂は音や振動に敏感なため、大きな声を出したり急な動きをしたりすると威嚇されて攻撃される可能性がある
・慌てずにその場を離れる
蜂を見かけたら、慌てずにゆっくりと後ずさりしながらその場を離れましょう。走ったり、大声を出したりするのは厳禁
特に、スズメバチは攻撃性と毒性が非常に強いため、十分な距離を保ち刺激を与えないことが重要です。
2.2.蜂が寄ってきたときの対処法
蜂が近くに寄ってきた場合は、怖いと感じたとしても大きな声を出したり騒いだりしてはいけません。落ち着いて行動すれば刺されずに済む可能性が高いので、まずは慌てずに次のように行動しましょう。
【蜂が近づいたときにとるべき行動】
・その場でゆっくりと、しゃがむなど姿勢を低くする
・姿勢を低くしたまま、騒がずゆっくりとその場を離れる
・蜂は黒いものを認識するため、髪の毛・洋服など黒いものを覆い隠す
とにかく慌てず落ち着いてゆっくり動くようにしましょう。
2.3.蜂が寄ってくる原因と予防方法
蜂が近づく主な原因とその防止方法を考えてみましょう。蜂は、黒色や動きのあるものを潜在的な脅威とみなし、強い匂いにも反応します。また、人間の体臭や食べ物の匂いにも引き寄せられることがあります。
その他にも蜂は、樹液や小さな昆虫そして時には生ゴミの匂いにも惹かれます。また、洗濯物に使われた柔軟剤の芳香も蜂を引き付けます。ベランダや庭で植物を育て、ゴミを外に出していると、蜂を引き寄せる可能性があります。
【具体的な予防策】
・香水や強い香りの製品を避ける
・なるべく無香料の整髪料や制汗剤を使用する
・汗をこまめに拭き取り、清潔を保つ
・食べ物を外で食べない
・ゴミはフタのある容器に入れる
・柔軟剤や洗剤は香りの弱いものを選ぶ
ちなみに、木酢液(もくさくえき)という木材を炭化させて発生する煙を冷却して液体状にしたものは、蜂にとって嫌な臭いがあると言われています。そのため、蜂の巣の近くに木酢液を撒いたり、木酢液を染み込ませた布を置いたりすることで、蜂を寄せ付けにくくすることができます。
ただし、木酢液の効果は一時的なものであり、完全に蜂を駆除することはできません。
自分で駆除するには殺虫剤が一番おすすめですが、刺されてしまうリスクが高いので無理せず業者に依頼しましょう。
3. 蜂に刺されたら?重症化のリスクと適切な対処法
蜂に刺された場合、多くの人は痛みや腫れなどの軽い症状で済みます。しかし、蜂毒アレルギーを持つ人にとっては、アナフィラキシーという命に関わるリスク が潜んでいます。
アナフィラキシーとは、全身に広がるアレルギー反応で、約10〜20%の蜂毒アレルギー患者が、刺されて15分以内に発症すると言われています。症状は突然現れ一刻の猶予も許されない状況です。
主な症状は以下の通りです。
・皮膚や粘膜症状
全身のじんましん、唇や舌などの粘膜の腫れ、かゆみ
・呼吸器症状
息切れ、呼吸困難、くしゃみ、咳、鼻水、喘鳴(ぜんめい)
・循環器症状
脈の早打ち、血圧低下、動悸(どうき)、めまい、意識消失
重症化すると、アナフィラキシーショックへと進展し、意識障害や急激な血圧低下を招き、死亡に至るケースも少なくありません。
※特に注意が必要なのは、以下のような方です。
・過去に蜂に刺されたことがある
・短期間に2回蜂に刺された
・山間部など医療機関から離れた場所にいる
・小児
※蜂に刺されてアナフィラキシーの疑いがある場合の取るべき行動
・落ち着いて、周囲の人に助けを求める
・横になり、足を高くする
・エピペンなどの緊急投薬がある場合は使用する
・症状がひどい場合は、すぐに医療機関を受診する
適切な処置によって救命できる可能性があります。 慌てずに落ち着いて行動することが重要です。
予防策として、以下の点にも注意しましょう。
・蜂の巣に近づかない
・蜂を刺激しない
・外出時は、肌を露出しない服装をする
・重度のアレルギーを持つ人は、エピペンなどの緊急投薬を持ち歩く
蜂は身近にいる昆虫ですが、適切な知識と対策を怠れば、命に関わる危険性があります。
【蜂に刺された場合の正しい対処法】
・その場を静かに離れる
まずは、慌てずにその場を静かに離れましょう。 決して走ったり、手を振り回したりしてはいけません。 蜂は、敵対心を感じると攻撃を仕掛けてくる可能性があります。もし、蜂がまだ近くにいる場合はゆっくりと後ずさりしながら距離を取ってください。
・患部を流水で洗い流す
安全な場所に到着したら、すぐに患部を流水で洗い流しましょう。 蜂の針が残っている場合は、ピンセットなどで慎重に取り除いてください。水で洗い流すことで、患部に付着した毒や汚れを落とすことができます。
・患部に冷えたタオルや保冷剤を当てる
患部の腫れや痛みを抑えるために、冷えたタオルや保冷剤を当てましょう。 ただし、直接肌に当てると凍傷を起こす可能性があるので、タオルなどで包んでから当てましょう。冷やすことで、炎症を抑えて痛みを和らげることができます。
・抗ヒスタミン薬を服用する
市販の抗ヒスタミン薬を服用することで、アレルギー症状を抑えることができます。 ただし、薬によっては副作用があるため、服用前に必ず添付文書を読んで確認しましょう。抗ヒスタミン薬は、じんましんやかゆみ、腫れなどのアレルギー症状を軽減する効果があります。
蜂に刺された時の対処法を覚えておくことで、適切な行動を取ることができ、重症化を防ぐことができます。もし、蜂に刺されてしまったら、慌てずに上記の手順で対応してください。
※本記事は、あくまでも一般的な情報提供を目的としたものです。医療に関するアドバイスは、医師にご相談ください。
4.人を刺すことのある蜂の見分け方
一口に「蜂」と言っても、その種類は実に様々です。世界中には約3万種類もの蜂が存在し、日本国内でも約4000種類もの蜂が生息しています。その中でも人を刺すことのある蜂は実はほんの一握りなのです。人を刺す可能性があるのは、体格が細くて胴と腹のくびれがはっきりしている蜂です。
ここでは、日本国内で特に多く見られ、人を刺す可能性のある3種類の蜂について詳しくご紹介します。
・スズメバチ
大きさ:17~40mmほど(大きい)
特徴:刺す蜂の中で最も攻撃的で毒性が強い。体に黄色と黒の縞模様がある。まっすぐ素早く飛ぶ。
・アシナガバチ
大きさ:21~26mmほど(やや小さい)
特徴:スズメバチほどの攻撃性はない。全体的にスリムな体に黄色と黒の縞模様がある。長い脚を垂らし、ゆっくりと飛ぶ。
・ミツバチ
大きさ:12㎜前後(小さい)
特徴:黒っぽい胴体にしま模様がある。全体に毛が密生している。スズメバチやアシナガバチと違い、一度刺すと死んでしまう。
5. 蜂の巣駆除
蜂の巣を発見すると、恐怖を感じるのは当然です。しかし、慌てて自分で駆除しようとすると、刺されてしまう危険性があります。ここでは、蜂の巣を安全かつ確実に駆除する方法についてご紹介します。
5.1.自分で駆除できるケース
蜂の種類や巣の大きさや設置場所によって、自分で駆除するか業者に依頼するかの判断が変わってきます。
自分で駆除できるケース
・巣が小さく(15cm以下)、地上にある
・巣を作っている蜂がアシナガバチ
・これまでに蜂に刺されたことがない
・適切な知識と防護服を持っている
※注意点
・慌てずに、ゆっくりと作業する
・蜂が服の中に入らないように注意する
・刺された場合は、すぐに医療機関を受診する
自ら駆除する場合は危険が伴うだけでなく、蜂が騒ぎ立てることで近隣に迷惑がかかる可能性も考えられます。蜂の巣駆除は、安全を第一に行うことが重要です。
自分で駆除する場合は、十分な知識と準備が必要です。不安な場合は、無理せず業者に依頼しましょう。
5.2.業者に依頼が必要なケース
以下のケースの場合は自分で巣を駆除せず蜂の巣駆除業者に依頼しましょう。
業者に依頼業者に依頼が必要なケース
・巣が大きい(15cm超)または、高所にある
・巣を作っている蜂がスズメバチ
・過去には蜂に刺されたことがある
・自分で駆除する知識や防護服を持っていない
判断が難しい場合は、無理せず業者に相談しましょう。
業者の選び方
・経験豊富な業者を選ぶ
・資格を持っているか確認する
・賠償責任保険に加入しているか確認する
・口コミや評判をチェックする
駆除後の注意点
・巣があった場所は、殺虫剤で消毒する
・同じ場所に巣を作られないように、予防策を講じる
業者に依頼する場合
・複数の業者から見積もりを取る
・費用
・対応時間
・駆除方法
・アフターサービス
などを比較して、自分に合った業者を選びましょう。
6. まとめ
地球温暖化の影響が大きく、近年増加傾向にある蜂。私たちの生活する環境で避けては通れない危険でもあります。蜂と安全に共存するためには、習性や生態を理解して適切な距離を保つことが大切です。自分の身や大切な家族の安全を守る為に、もしもの事態に備えておきましょう。
本記事を参考に、蜂とのトラブルを防ぎ安全で快適な生活を送りましょう。
横浜市役所では、蜂の巣の駆除業務は行われておらず、助成金やその他の支援制度も設けられていません。もしも蜂を見つけたら、蜂を刺激しないように落ち着いて行動しましょう。自分で駆除すると危険な場合もあるので、蜂の巣専門の駆除業者に依頼する事をおすすめします。