亜耶バネッサさん流“40代のメイクアップ術”。「メイクで心もポジティブに!」「表情まで明るくなる」
Instagramのフォロワー数15万人超えのトータルビューティーアドバイザー・亜耶バネッサさん。亜耶さんのビューティー発信は、多くの人に「自分らしい美しさ」の気づきを与えてくれます。今回、40代のsaita編集部のライターが、亜耶さんのメイク術により“美の可能性”を引き出してもらいました!
お話を聞いたのは……亜耶バネッサさん
メイクブランド「BYTF」ディレクター。トータルビューティーアドバイザー。メイクを学べるオンラインサロンを主宰し、企業のスキルアップ研修やセミナーも担当。Instagramで発信するメイクやコーディネート動画、夫婦で行うインスタライブが人気でフォロワーは15万人以上。
アラフォーメイクは肌作りが大事!
亜耶さん:さぁ、今日はどうしましょうか。
ライター:写真を撮ると、いつも眠そうな顔に見えることが悩みなんです。
亜耶さん:眠そうに見えるときは引き締めで解消しましょう。明るい色だけでアイシャドウをまとめてしまうと眠そうに見えます。黒目の延長線上から引き締め効果のある色が入ると解消されます。お持ちのパレットの中で一番濃い色のブラウンが入ることによって、オレンジだけ浮いているように見えなくなります。目元が大きく立体感があるので、グラデーションをいれてあげると全体的なバランスもすごく良くなると思います。
ライター:なるほど! 持っているパレットにその色があっても、使いこなせていなかったです。
亜耶さん:いろいろ使ってみると良いですよ。まずは、お顔に立体感を持たせるために、コンシーラーを使って明るい色を顔の中心にもっていきます。お肌が疲れていると、アイメイクをしっかりしても全体的に疲れて見えるので、お肌作りはとても大切です。
チークは愛されメイクのポイントに!
亜耶さん:愛されメイクの1番のポイントはチークです。ニコって笑うと表情筋が上がりますよね。その高くなったところにかわいい色を持ってきてあげると、真顔でも笑っているように見えるので、チークをのせるときは、笑顔で! 今日は、ピンクを使います。お肌の透明感も出るし顔の印象がグッと上がるんです。1番高いところにちょっとずつ、こめかみぐらいまでのせるとかわいさとかっこよさの両方がでますね。
ライター:いつもはもっと低い位置に入れていました。
亜耶さん:低くするのも悪くないんです。ちょっと印象を下げたいなとか、か弱く見せたいときには低い位置に入れることもあります。
ライター:チークの位置でそんなに印象が変わるんですね。
亜耶さん:チークにはリフトアップ効果もあるんですよ。チークを入れたところに目線がいくので、形状が変わるわけではなく、見るときの印象が上がるイメージです。
ライター:印象で言うと、眉毛の形にいつも悩んでしまいます。
亜耶さん:今は、ちょっと男性的な眉毛になっています。ハンサムな印象にしたいのであればOK! 眉頭から少しずつ細くなる眉毛にすると女性らしく見えます。ペンシルで一本一本毛質を書いて、眉マスカラやパウダーで全体的に色味を整えます。眉毛が整っていないと、どんなにアイメイクがちゃんとしていても意識が低いように見えてしまうので、眉毛は実はすごく大事です。
女性の色気が一番出るリップ
亜耶さん:口元もボリュームがあってすごく素敵ですよね。私は、色気を出すために大きめにリップを描くのが好きなんです。
ライター:大きめに輪郭をとると色気が出るんですね。
亜耶さん:そうですね。リップは、なるべく丸みを出してあげると女性らしくなるし、濃い色で角を作るとかっこよさが出るんです。ボディラインもそうですけど、スーツとか着るとハンサムになるし、ふわっとしたスカートを履くとフェミニンになるのと一緒です。アイシャドウに使うブラシでリップを入れると、色がピタッと入り色気がでるのでおすすめです。
ライター:今日は、ブラシの使い方もすごく勉強になりました。普段自分がしているメイクと全然違いますね。
亜耶さん:メイクが決まっていると、できそうな人や柔らかい感じの人など、人に与える印象がすごく変わるんですよね。
ワクワクする気持ちがきれいにしてくれる
亜耶さん:実は、beforeの撮影時にかほさん(ライター)から自虐的な言葉がたくさん出ていたんです。すごくポジティブな方だと感じるんだけど、絶対人には言わないようなことを自分には投げかけちゃっていて。自虐ネタで笑わせて場の空気を作るような気づかいをしてきて、それが癖になっている人って少なくないんです。でもね、もっと自分に優しくあげてほしいなって思います。
ライター:そうですね。変な癖が身についちゃっているかもしれません。自虐的なことを言うことで自分を守るみたいなところがあるのかも。
亜耶さん:私もたまにあります。変えられないものに対しての自虐って防衛本能なのかもしれないですよね。でも、傷つけるのも守るのも自分だから、そうじゃない自分の守り方を身につけると良いですよね。
ライター:でも私、メイクをしてもらっている途中から、鏡の中の自分を真っすぐに見て、「かわいいじゃん!」て思えてきてすごくワクワクしてきたんですよ。カメラマンさんの「かわいい」という言葉を素直に「そうですよね」って聞けたんです。
亜耶さん:メイクしている途中からポジティブワードが増えていくのを感じましたよ。これがメイクの力だし、ワクワクする気持ちって一番きれいになるために大事なんです。
自分のチャームポイントを見つけていきたい
普段のメイクは、フォーマットが決まっているかのように冒険することもなく、いつも同じ色を使い、同じようなメイクをしていた私。メイク中、亜耶さんから、「アイライナーを長めに入れている理由は?」とか、「このアイシャドウの色を選んだのはなぜですか?」という質問を受け、「なんとなく……」としか答えられず、メイクって考えてするものなんだ! と、46歳で初めての気づきを得ました。
強いイメージを持たれがちだと思っていたのに、亜耶さんから「かわいい系のお顔ですね」と言われてびっくり! 鏡を見ているはずなのに、「自分のこと、全然わかってなかったな」と。見ているようで見えていない自分の顔の特徴や、チャームポイント。もっと自分にあまーい目線で見つけてあげることが大事なんだなと思いました。
そして今回、慣れないモデル役を引き受けドキドキしながらも、BYTFのコンセプト「あなたのままで最大限に」の言葉に勇気をもらい、画像はレタッチ加工なしで掲載します。
これが、今の私。亜耶さんのメイクで美しさを引き出してもらった、最大限の今の私です。
鏡を見ながらワクワクして、ドキドキして、自分で思わず「かわいい」と言ったこの日の自分が、すごく好きだなと思います。そう思わせてくれた亜耶さん、ありがとうございました!
山田かほり/ライター