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川崎市 創業支援で活性化図る 多摩区で2店がスタート

タウンニュース

㊤夫婦で施術を行う栗原渓さん(右)と妻の愛(めぐみ)さん㊦キッチンでほほ笑む高橋さん

地域活性化、交流機会の創出などを目的に2022年度から始まった、かわさき店舗出店支援プログラム「NOREN」。同プログラムを活用した2店舗が今年、多摩区・麻生区エリアでは初めて新規開店した。市は支援による学びが経営に生かされ、地域振興につながることに期待を寄せる。

NORENは、川崎市内での創業や、創業後3年以内の既存事業の見直しを検討している人を対象に、地元商業に詳しいアドバイザーや、コンサルティング経験をもつ講師陣による指導のもと、マーケティングや事業計画の立て方、融資の相談などを通して経営の基本を学ぶことができるプログラム。主催する市経済労働局の職員は「市内にあるどの商店街も高齢化や次世代の担い手不足に悩んでいる。新規店舗が増えることでまちの活性化につながれば」と企画の意図を語る。

23年度に実施した第2期では、市内個人店を回り、意欲のある商業者とのつながり創出を目的に実施するフィールドワークの回数を増やした。担当者は「地域に愛着のある開業者を増やし参加者同士だけでなく地域全体がつながることも大切な目的」と力を込める。

今年度は過去の反省点を踏まえ、個別相談会の実施を予定しているという。市担当者は「個々の悩みを聞くことで、より手厚い支援ができれば」と今後の展望を語る。

現段階でのプログラム卒業生は1期生13人、2期生15人の計28人で、多摩区、麻生区では各2人ずつが修了している。

共に手をとり合い

今年1月に両区内で初めて新規開店したのが第2期の卒業生・栗原渓さんが営む「ふくぎ鍼灸接骨院」(多摩区登戸)だ。2期生の中で実際に開業したのは初。栗原さんは「最も役立ったのはビジネスプランの作成・発表。プレゼン後の『メイン軸を明確にすべき』というフィードバックから、頭痛に特化するというコンセプトが固まった。有意義な意見ばかりで今も指針になっている」と振り返る。

第1期卒業生の高橋正人さんは中華ビストロ「五廻〜GOKAI〜」を6月6日に登戸にオープンさせた。SNSの運用方法など学ぶことも多かったと話す高橋さん。「同じ目的の人が集まるので仲も深まりやすかった。昔から地元で生活している人と新しくまちに根付いた人が手をとり合いながら、地域を盛り上げていければ」と思いを語った。

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