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【全日本大学駅伝】駒澤大学・藤田敦史監督「5連覇を目指した中での準優勝なので率直に悔しい」 ~レース後インタビュー

文化放送

――本日のレースを振り返っていかがか。
「率直に悔しいという思い。5連覇を目指した中での準優勝なので、出雲駅伝と同じで連覇を目指した中で負けてしまったという悔しさがある」

――序盤1、2区と出遅れた形になったが、3区の伊藤(蒼唯、3年)選手は追い上げを見せた。そこから一気に流れが変わった。
「伊藤が3区で流れを変えてくれた。その後の4区から6区が駅伝初出走の選手だったが、その子たちがのびのび良い流れの中で走らせてもらえたので彼が救ってくれたなという思いはあった」

――1年生の谷中(晴)選手も4区区間3位と好走を見せましたが大きな収穫だったのでは。
「やっぱり谷中は強いですね。あのビハインドの状況からしっかり順位を上げて、後半は単独走になったがその中でもペースを落とさずに1年生ながら33分台で走った。山川(拓馬、3年)の1年生の時の記録(33分41秒で区間賞を獲得)に近いところまでいったので(33分44秒)、ゆくゆくは面白い存在になると思う」

――谷中選手がトラックを走ったら、1年生ながら27分台が出るくらいスピードもあったと思うが。
「本来彼はロード型の選手ですが、多分トラックをやってもある程度の記録は出るんじゃないかなと。その辺りの強化も含めて今後じっくり考えていきたい」

――7区を走った篠原(倖太朗、4年)選手が区間賞で出雲の屈辱、雪辱を晴らした形になった。
「今回の篠原は本当に強かったと思う。太田(蒼生、青山学院4年)くんと平林(清澄、國學院4年)くんは競り合った中での記録。しかし彼は単独走であの記録(49分57秒)を出して区間賞を獲ったので非常に価値のある区間賞だった」

――箱根に向けても大きな弾みになったと思うが。
「ビハインドの状況の中でも7区、8区で他の大学を圧倒するような走りができたというのは自信にしていいと思うし、その部分が我々のストロングポイントでもあるのでそれを活かして今後箱根の強化に繋げていきたい」

――アンカー8区を走った山川(拓馬、4年)選手、区間日本人歴代2位(57分09秒)の記録だった。
「実際、本人は昨年の状態よりもかなり今年は力をつけていたので、最低でも57分30秒というノルマは課していた。『あわよくば渡辺(康幸)さんの記録を塗り替えなさい』と言っていたのでその通りの走りをしてくれましたし、何より第7中継点の時には2分37秒先頭と差があった中で、最後先頭との差を30秒切ってきた。これは間違いなくこれからの駒澤大学を引っ張っていく選手になったなと実感した瞬間でした」

――見ている側からすると、あと1~2km長ければ状況が変わったのではないかと思うが。
「さすがに上原(琉翔、國學院3年)くんも余裕を持っていた。並ばれたらきつかったと思うが第7中継点までに2分30秒以上離れてしまったらその時点でなかなか勝つチャンスというのは詰まれてしまっていたので、課題が残ったかなと思う」

――前日の記者会見で「平林選手が8区にきたらどうしますか」といったところで藤田監督は「選手に全幅の信頼を置いているので同等にやってくれると思います」と宣言されていた。予想以上の結果になった。
「あれはハッタリでもなんでもなくて、練習を見ている中で去年の山川とは一味も二味も違う状況だったので、仮に平林くん、太田くんがきても絶対に戦える自信があった。その通りのことをやってくれたなというところです」

――準優勝という結果だが、箱根駅伝に向けては。
「今回7、8区でストロングポイントを見せることができたが、逆に4区から6区の初出走の選手たちが区間3~5番というところでまとめてくれた。先頭効果とかではなく、追う展開の中で3~5番でまとめたというのは非常に価値のあることだと思う。箱根駅伝に繋げていくためには非常に良い収穫があったなと思った。それを今度の箱根駅伝に活かしたい。箱根になるとまだ何枚も(選手が)足りないところがあるが、その何枚かをこの11、12月で作っていきたいと思う」

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