茨城県守谷市での子育て体験談。子育て支援情報や子育てにおすすめのエリアを紹介
茨城県の守谷市は自然が多く、都内へのアクセスもいいため、大人も子どもも安心して暮らせる街だと実感しています。
私自身、生まれも育ちも守谷で、子どもの頃からこの街の豊かな自然と温かい地域の雰囲気に囲まれて育ちました。社会人になるタイミングで一度隣町へ引越しましたが、家を持つなら「やっぱり守谷がいい」と思い、家族と共にこの街に戻りました。暮らすたびに「ここに帰ってきてよかった」と実感する、そんな街です。
一番上の子どもが年中に進級する前に引越し、現在は在住3年目になります。2人の子どもとおなかに赤ちゃんがいる中、毎日楽しく過ごしています。
この記事では、実際に私が守谷市に住んでいて感じた魅力や、妊娠から出産だけでなく、保育や教育など、子育ての不安に寄り添ってくれる制度などもお伝えしていきたいと思います。
守谷市で子育て中
まずは、守谷市がどんなところか知ってもらうため、概要を簡単にご紹介します。
守谷市の概要
守谷市は総面積は35.7km2です。利根川・鬼怒川・小貝川の3河川が流れています。自然が多いと感じたのもそのうちの一つで、水と緑に恵まれていてとても住みやすいと感じています。
この自然豊富な守谷では、「守谷市いただきます条例」によって、地元で生産および加工された農産物や食品の利用が推進されています。この条例は、地域で採れた食材を地域で消費する「地産地消」をすすめるものです。
市内の企業やお店では守谷産の食材を使ったグルメを多く提供しており、子どもに地元の食材を知ってもらうきっかけにもなります。また、地場産品を扱うお店もあり、自宅でも守谷の味を気軽に楽しむことができます。
交通アクセスもよく、つくば駅から秋葉原駅までをつなぐ、つくばエクスプレスも通っています。守谷駅から都内4路線につながる秋葉原駅までは最短32分で到着します。守谷駅始発や終点も多いので、通勤や通学がしやすいのも魅力の一つではないでしょうか。また、高速道路においては常磐自動車道の谷和原ICが近いですが、今後守谷にもスマートインターチェンジが設置されますので、さらに車によるアクセスが良好になるでしょう。
わが家が子育て環境に守谷市を選んだワケ
夫との同棲を機に一度は隣の市に引越したものの、地元が同じということもあり守谷市の住みやすさについてはお互い意見が一致していました。
子どもが生まれて家族で暮らすことを考えた結果、守谷市に戻ろうと決めた理由をいくつか紹介します。
子育て環境に守谷市を選んだワケ(1)周りの大人が優しい
先ほども述べたように、私も夫も、二人とも守谷で生まれ育ちました。今から25年ほど前のことですが、ご近所の方や、通学路に立ってくれていた「みどりのおばさん」など、周りの大人たちがとても優しかったのをよく覚えています。
今はなくなってしまったお店もありますが、よく通っていたお店では顔を覚えてもらい、行くたびに声をかけてくれました。買い物がなくても遊びに行きたくなるほど、大好きなお店もあったほどです。こうして、地域の大人たちの優しい目が子どもたちに行き届いている様子がとても印象的で、「ここなら安心して子育てができる」と感じています。子育て環境に守谷市を選んだワケ(2)通勤・通学がしやすい
2005年8月24日、つくばエクスプレス(2001年名称決定)が開業しました。私がちょうど中学生の頃に開通したつくばエクスプレスは、既に利用していた常総線と違い、「速くて長いきれいな電車だ」と感動したのを今でも覚えています。
実際、秋葉原まで最速32分ほどで着くことや、快速の停車駅でもあることから都内へ勤務している夫にとっても大きなメリットでした。学生時代も、交通の便が良かったことで進学できる高校の選択肢が広がったのは、とてもありがたかったです。
また、守谷駅は始発や終点になることも多いため、朝は座ってゆったり通勤したいときに始発列車を利用でき、夜は会社の付き合いでお酒を飲んだ帰りでも、守谷終点の電車に乗れば寝過ごしてしまう心配がないのも安心です。子育て環境に守谷市を選んだワケ(3)公園が多い
守谷市はコンパクトで住みやすい街ですが、なんと公園が小さいものから大きいものまで合わせると100ヶ所以上あります。その中で半分以上の公園に遊具がありますが、遊具以外にも広場がある公園もあるので、サッカーやキャッチボール、バドミントンなどもできて、子どもがたくさん遊ぶことができるのもいいなと思いました。
実際どう?守谷市の子育て
守谷市に一軒家を建て家族4人で暮らし始めてから2年経ちましたが、実際子どもたちと住んでみて感じた、守谷市の子育て環境についてお伝えします。
数字で見る守谷市の子育て事情
2025年4月現在、守谷市の人口は男性3万5,448人、女性3万5,459人の計7万907人です。そのうち年少人口(0〜14歳)は1万11人(2025年4月1日時点)で、10年前の2015年の1万422人と比べると減少傾向にありました。さらに0歳〜4歳、5歳〜9歳、10歳〜14歳と細分化してみると、中でも0歳〜4歳が1,000人近く減少していて、出生率の低下や少子化傾向にあることが分かりました。
守谷市の保育所等は以下の通りです。(2025年4月19日時点)
・保育所19園
・認定こども園(保育枠)2園
・小規模保育事業所5園
・家庭的保育事業所1園
・事業所内保育事業所1園
・認証保育園1園
・企業主導型保育事業所2園
・幼稚園・認定こども園(幼稚園枠)6園
2024年12月1日時点の守谷市の保育所等利用待機児童数は230人です。この数値は、育児休業延長もしくは育児休業で自宅保育をされている方や、認証保育園や企業指導型の保育園を利用されている方も含まれています。兄弟で同じ保育園に入れないという声もあり、現状厳しい状況です。
守谷市の子育て支援情報
守谷市では、「子どもが心豊かにのびのび育ち 親が子どもを安心して育てることができるまち・守谷」を基本理念に掲げ、「守谷市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、子ども・子育て支援に力をいれています。
ここでは、実際にわが家が利用したものや、今後子育てするにあたり注目したい支援についても紹介したいと思います。最新情報や、詳細を知りたい方は守谷市公式ページ等をご覧ください。
守谷市の子育て支援情報(1) 学校教育改革プラン「子育て王国もりや」
守谷市は2019年から「子育て王国もりや」を掲げ始動しました。カリキュラムやマネジメントを考え約5年がたち、2024年はまた新たなプランを進めています。
【未来の教育もりやビジョン2024】
新しい時代をたくましく生き抜く人づくりを目指し、学校教育の次代・時代をリードするニューノーマルは、セカンドステージへ深化・発展します。
・ニューノーマルな学び方「9年間を見通したつながりの教育」
・ニューノーマルな心の教育「いじめ・不登校ゼロパック+(プラス)」
・ニューノーマルな働き方「子どもと向き合うための働きがい改革」
・ニューノーマルな学校教育「地域とともにみんなのために」
特に重点施策として、学力向上といじめゼロの2つがあります。学力向上に関しては、子どもたちの学力向上のために授業づくりを工夫したり、ICT機器を有効活用したり することで、先生の授業力の向上を目指しています。
いじめに関しては、いつの時代も課題になることだと思いますが、子どもたちに「いじめの定義」や「相談の仕方」「いじめが起きてしまったときの行動」を指導して、辛さを抱え込ませない態度や、いじめに対して大きい小さいはないという態度を身につけていけるよう取り組んでいます。守谷市の子育て支援情報(2)放課後子ども教室
私の周りでも、共働きの夫婦が増えてきました。小学校入学後は児童クラブ(学童)に通わせているという話もよく聞きます。
児童クラブの主な対象は、保護者が就労などで昼間留守になる家庭の子どもたちです。一方、「放課後子ども教室」は、月額はかかりますが、共働きの家庭に限らず誰でも利用できる施設になっています。わが家も今後、参加を検討中です。
・対象: 市立小学校に通う1年生から3年生
・活動場所: 小学校の教室や校庭
・活動時間: 月曜〜金曜の授業終了後 ~ 午後4時20分まで
・参加費:月額 2,000円、傷害保険料 年額 800円
・活動内容:自主学習、地域の人との交流、工作やスポーツなどの体験守谷市の子育て支援情報(3)もりやファミリーサポートセンター
ファミリーサポートセンターは、子育ての「手助けをしてほしい人」と「手助けをしたい人」が会員となり、地域の中で支え合う育児支援の仕組みです。親子が安心して過ごせる環境づくりを、地域ぐるみで応援します。
利用会員(子どもを預ける側)
以下の条件を両方満たす方が対象です。
(1)守谷市に在住または在勤
(2)生後6ヶ月から中学校入学前までのお子さんを持つ家庭
サポーター会員(子どもを預かる側)
以下の条件を両方満たす方が対象です。
(1)守谷市に在住の方・心身ともに健康で、子育てのお手伝いに積極的な方
(2)サポーター育成講座を修了した方
在宅での援助や、施設での援助など、さまざまなサポートの形があります。料金は内容によって異なりますが、近くに頼れる人がいないご家庭にはとても心強いサービスではないでしょうか。守谷市の子育て支援情報(4) 伴走型相談支援
守谷市では、妊娠期から出産・子育て期にわたり、面談等による相談支援を行う「伴走型相談支援」制度を実施しています。
この制度では、妊娠届出時、妊娠8ヶ月頃、生後2~3ヶ月頃を目安に、計3回の面談や電話相談が行われます。初めての妊娠の方だけでなく、第2子以降の妊娠の方も対象で、兄弟がいる家庭が抱える悩みや不安についても相談できます。実際にわが家もこの制度を利用したおかげで、安心して妊娠期間を過ごすことができました。守谷市の子育て支援情報(5) 出産・子育て応援ギフト
「出産・子育て応援ギフト」は妊娠時と出産してからの2回に分けて5万円ずつ、計10万円口座に支給されます。それぞれ支給要件が設けられているため、詳細は守谷市 公式サイトを確認してみてくださいね。
出産・子育て応援交付金というと、各自治体ごとに、クーポン券や商品券、支援サービス等の利用料助成・利用料減免などもあるでしょう。
守谷市の場合は給付金として口座に振り込まれるので、妊婦検診時から検診代や駐車場代などの交通費などにも使えて非常に助かっています。
守谷市の子育て支援情報(6) 妊産婦子育て応援助成券
守谷市には、市内の施設などで利用可能な妊産婦子育て応援助成券というものもあります。
【助成額】
合計7,000円分
・500円の助成券10枚
・100円の助成券20枚
【対象者】
(1)母子健康手帳を交付された妊婦の方
(2)守谷市に転入し、守谷市の妊産婦一般健康診査受診票の交付を受けた方
この助成券は、交付日からお子さんが2歳になるまで利用可能で、以下の施設で使用できます。
・もりやファミリーサポートセンター
・タクシー(市内移動に限る)
・遊育施設「あそびの森 もりっ子」
・地域子育て支援センターや児童館でのイベント参加費用
特に、もりやファミリーサポートセンターでは、上のお子さんも対象となるため、育児の負担軽減に役立ちます。
詳しい情報や申請方法については、守谷市の公式サイトをご確認ください。
守谷市での子育て体験談
ここからは、私が実際に守谷市に住んで「守谷市の子育てのしやすさ」について感じたことをご紹介します。
守谷市で子育てをする魅力
冒頭でもお伝えしたように、守谷市は自然が多く、都心にもアクセスしやすい立地です。そのため、都内に通勤する夫にとっては、通勤時間の短さも大きな魅力の一つです。のんびりとした穏やかな環境の中で、子どもをのびのび育てられる点も気に入っています。
遊具が豊富な公園や 、子どもの室内遊び場がある商業施設もあるため、子育て世帯にとって暮らしやすい環境が整っていると感じます。
ただ、基本的には、車移動になることが多いです。そのため車を所有していない場合は、少し不便に思う部分もあるかもしれません。
守谷市の子育て環境
私が小さい頃から感じていましたが、近所に小さい公園から大きい公園まであるので、歩いて行ける距離に色々な公園で遊べるのも、親としてありがたいなと感じています。
また、児童センターや子育て支援センターも多いので、子どもが飽きずに色々なところで色々な遊びを学ぶことができるのも嬉しいポイントです。わが家は子どもが年少のときから利用させていただいています。0歳から利用できますし、未就学児専用スペースもあるので安心して遊べます。ほかに体育室などもあるので、体を思いっきり動かして遊ぶこともできます。
守谷市の子育て環境(1)せせらぎの小路がある小さなすずめ公園
「すずめ公園」は、回転式すべり台付きの複合遊具があり、小さなお子さんでも安心して遊べます。広場や休憩スペースもあり、ちょっとした散歩や買い物後の休憩に利用することもあります。
・施設名:すずめ公園
・所在地:茨城県守谷市久保ケ丘4丁目5番
・アクセス:関東鉄道常総線「小絹駅」より徒歩約21分守谷市の子育て環境(2)商業施設が近く、桜の木がある立沢公園
「立沢公園」はブランコやロープクライマーといった子どもが夢中で遊ぶ遊具が豊富な公園です。桜の木がたくさん植えられているので、春はお花見スポットしても楽しめます。守谷テラスという商業施設に隣接しているので、買い物したいときにも便利な立地です。
・施設名 立沢公園
・所在地 茨城県守谷市久保ケ丘一丁目21番
・アクセス 関東鉄道バス
守谷駅から北守谷公民館行きに乗車、文化会館前で降車
そこからすぐそばの信号を渡って守谷テラスを左手に北へ向かうと見えます。イベント開催が豊富な児童館
守谷市が運営する児童センター、キ・ターレでは、毎月子どもと参加できる講座やイベントを開催しておりSNSでも情報発信してくれています。
シャボン玉やおはなし会など、子どもの年齢ごとに参加できるイベントが分けられているので、小さなお子さんと一緒でも楽しめます。
・施設名:北守谷児童センター(キ・ターレ)
・所在地:茨城県守谷市御所ケ丘五丁目25番地1(市民交流プラザ内)
・アクセス:関東鉄道常総線「新守谷駅」より徒歩20分
・開館時間:午前10時~午後6時(10月から4月は~午後5時)
ただし、中高生以上は午後8時まで利用可。
※未就学児は、保護者同伴での利用。
・休館日:毎月第1水曜日、年末年始(12/29~1/3)
守谷市の住まい事情
実際守谷市に住むとなると住まい事情は気になるところですよね。わが家は守谷市へ移る前は、隣のつくばみらい市で約5年間暮らしていました。
当時、住んでいたのは最寄り駅から徒歩約20分の場所にある1LDKの賃貸アパートです。現在、ライフルホームズに掲載されている物件を同じ条件で比較してみたところ、家賃は6,000円ほど安くなっていました。
実際に2LDKの家賃相場を見てみると、守谷市の2LDKの家賃相場は約9.99万円。一方でつくばみらい市は約7.78万円と、つくばみらい市の方が低くなっています。
守谷駅はつくばエクスプレスの停車駅でもあるため、都心部へのアクセスなどを考えると、とても住みやすい環境が整っていると感じます。
守谷市の子育て世帯におすすめエリア
ここからは、子育て世代におすすめの守谷市内の住まいエリアをご紹介します。
守谷市の子育て世帯におすすめエリア(1)立沢公園エリア
立沢公園周辺には守谷テラスという複合型商業施設があり、スーパーやホームセンターが入っています。買い物の後や習い事の待ち時間などに公園に出かけることもできます。
複合系遊具やロープクライマーなど、子どもが遊べる遊具があるほか、芝生広場にはたくさんの桜の木があり、桜が咲くととてもきれいでお花見をする人でにぎわっています。夏には北守谷地区の祭りや噴水も稼働するので、たくさんの子どもたちが遊んでいます。
施設名:立沢公園
所在地:茨城県守谷市久保ケ丘一丁目21番
守谷市の子育て世帯におすすめエリア(2)イオンタウン守谷エリア
イオンタウン守谷にはスーパーはもちろん、アパレル店や雑貨屋さんも入っているため、子どもとのお買い物も楽しめます。
ゲームセンターの中には小さい子が遊べるエリアがあるため、雨の日でもお出かけしやすいスポットです。またフードコートにも小さい子専用スペースがあり、未就学児を連れてご飯を食べるご家庭には大変助かります。周辺には公園もあるので外でも遊びやすいのもおすすめできるポイントです。
施設名:イオンタウン守谷
所在地:茨城県守谷市百合ケ丘3-249-1
アクセス:守谷駅下車 徒歩約10分
営業時間:ショッピング・フードコート・書籍:10:00~21:00
フードスクエア カスミ:10:00~24:00(平日)、9:30~24:00(土・日・祝日)
※一部専門店では営業時間が異なるため公式サイトをご確認ください
子育て支援が充実!守谷市は大人も子どもも住みやすい街
守谷市で子育てをして2年ほど経ちますが、子どもの頃とはまた違った、子育てする立場でも住みやすさを実感しています。妊娠・出産に対しての手厚いサポートや、つくばエクスプレスの都内へのアクセスのしやすさは、大人になってこそ感じる部分でした。もちろん、子どもが天候に左右されずに遊べる児童館なども昔より充実していて、子どもの頃の私が知ったらむしろ羨ましい限りだと思います。
教育に関しても、新しいことに挑戦し続ける守谷市の姿勢は、今後も期待したいところです。自然も楽しみながら、都心へのアクセスの良さも欲しい方は、守谷市も検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。