【東京ドーム目の前】創業1950年の町中華「新三陽」のバイ貝ラーメンが最高にうまい / 巨人軍御用達の超有名店
東京ドーム周辺を散策していたら名店の風格が漂う町中華を見つけた。お店の名前は「新三陽」。パチンコ屋の入口かと勘違いするくらいの派手なネオンで、隣のドン・キホーテ後楽園店にも負けない存在感……これは歴史ある名店に違いない!
東京ドームシティ内で食事をするつもりだったが、どこも混雑していたし1人ならこういうお店の方が入りやすいだろう。入口左手に昔懐かしいショーケースがあったので、ひとまず名物メニューを確認してみることにした……そこには衝撃の光景が!
前巨人監督・原辰徳氏のサイン!
大勝利確定である……もしかすると巨人軍伝統の勝負メシなのかもしれない。調べたところ、創業は1950年(昭和25年)。ソフトバンクの王貞治球団会長も現役時代に常連だったらしく、やはり現役の巨人選手もたまに訪れるという。
一説によると、王会長が世界新記録の756号ホームランを放った当日も出前を頼んでいたと言われている……とんでもない名店に出会ってしまった。
さらに大人気グルメ番組『町中華で飲ろうぜ』の撮影も行われたようだ。ここまで食欲をかき立てるショーケースも珍しい。そんなわけで、いざ入店。
・新三陽
店内もやはり赤いテーブルが並ぶ昭和レトロな空間となっていて、壁には野球選手や芸能人のサインがズラリ。子供の頃に部屋に飾っていた “平成の大エース” こと斎藤雅樹さんのサインを発見……思わずテンションが上がってしまった。懐かしいなァ。
メニューはというと、人気ナンバー1が「もやしそば」、ナンバー2が「バイ貝そば」、ナンバー3が「激辛野菜麺」、ナンバー4が「中華丼」とのこと。今回は最も気になる「バイ貝そば(1200円)」に「半炒飯(450円)」をプラスして頼むことにした。
・バイ貝そば
先にやってきたのは半炒飯。ちょうどいいボリュームである。まさに中華お玉サイズの半円状で、中華鍋で炒めて・混ぜて・すくってという流れが感じられる見た目だ。
食べてみると、米が少しねっとりしていて味付けはしっかり濃いめ。パラパラ系の方が好みだったが、乾きが一切感じられないしっとり系の炒飯もウマい。オマケの半炒飯がこれだけ美味しいと、人気ナンバー2のバイ貝そばはヤバいかも……
…………
凄かった。
・バイ貝そば
説明によると「北海道で獲れるバイ貝の出汁と野菜のうま煮がのったそば」とのこと。餡かけスープならではの黄金色の美しいツヤが同店の歴史を物語っている。ちなみに具材はバイ貝、白菜、しめじ、キクラゲなど。
とろみのある塩スープには貝特有の風味とうまみが溶け出している……あっさりしながらもコク深い味わい。スープに合う細ストレート麺は程よくコシがあって、すするたびにバイ貝の旨味が口いっぱいに広がっていくのだ。たまらなく美味しい。
もちろんバイ貝はたっぷりと入っている。スープを吸った貝の食感と風味は格別で、貝の旨味をこれでもかと堪能できる唯一無二の一杯と言えるだろう。言うまでもなく、冷めにくいから寒い冬にぴったりだ。
全体的にあっさりだけど物足りなさはゼロ。旨味の濃さがクセになる一杯だし濃いめの半炒飯との相性も抜群だった。半炒飯を頼んでおいて正解。
ジャイアンツファンなら店内にいるだけで気分も上がるだろう。数々の名選手が訪れる聖地なので試合観戦前にいかがだろうか。雰囲気もいいし最高でした。それではまた。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
名称:新三陽
住所:東京都文京区本郷1-33-8 ハウス本郷ビル 1F・2F
時間:11:00〜14:30 / 17:00〜21:00
休日:日曜日・祝日
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.