【清水区・丸岩ラーメン】昭和5年創業 伝統と進化のチャーシューメン 店内に響くチャルメラの音
丸岩ラーメンは、2025年で創業95年を迎えた静岡市清水区にある名店。清水のソウルフードとして愛され続けています。自慢のメニューは肉厚のチャーシューメンです。
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静岡市清水区袖師町、JR清水駅から歩いてすぐのところにある「丸岩ラーメン」。
2025年で創業95年を迎えた名店です。
1930年(昭和5年)、初代店主がチャルメラを流しながらリヤカーでラーメン販売をスタートさせたのが丸岩ラーメンの始まり。
2代目が軽トラックの屋台から店舗へと発展させました。
現在は3代目店主の小野寺正樹さんが、地元の人々に愛される味を守り続けています。
自他ともに認める「清水のソウルフード」として、多くの人に親しまれています。
人気メニューのひとつでもある「塩ラーメン 半チャーハン付き(1300円)」。
ラーメンとチャーハンがセットになっていて、ボリューム満点です。
創業から変わらないスープ
お店の自慢のメニューは「チャーシューメン(1600円)」。
「いつ食べてもおいしい」「何回食べても飽きない」と評判で、シンプルながらも奥深いこだわりが詰まっています。
4枚の厚切りチャーシューも迫力満点。
まずは、スープから味わってみてください。
あっさりさっぱりしたスープですが、しっかりとコクがあります。
6時間煮込む、手間暇かけた秘伝のスープ。
毎日早朝から鶏ガラ、豚ガラ、野菜を入れてコトコト煮込んで作った透き通るスープがおいしさのポイントです。
丸岩ラーメン 3代目・小野寺正樹さん:
95年変わらないわけではなく、スープを取る時の具材も時代に合わせながら少しずつ変えています。でもお客様は「変わってない味だね」と言ってくれるんです。それが1番の褒め言葉です
特注の超極細ちぢれ麺はかなり細めで、スープがよく絡みます。
ドラム缶で焼く絶品チャーシュー
メインの大きなチャーシューも絶品です。
表面の焼いてあるところはしっかり肉々しさがあって、中はジューシーで柔らかい。
国産豚の肩ロースを使用し、タレに漬け込んだ後、自作のドラム缶釜につるして焼いています。
丸岩ラーメン 3代目・小野寺正樹さん:
3代目を継いだ時に、こんなことをしてみたいと先代に相談をしたら「こっちの方がおいしいね」と言ってくれたのです
スープは創業から変わらない味ですが、チャーシューは時代とともに進化していました。
ルーツの屋台を店内に再現
原点は“屋台”ということで、なんと店の中には今でも屋台が飾られています。
「当店しかできないストーリーを表現したくて、店内に屋台を入れてみました」と語る店主。
さらにおもしろいのが、ボタンを押すと屋台で初代が吹いていたチャルメラが流れる仕組み。
約70年前の音源を使った演出は、まるで当時にタイムスリップしたような感覚に。
お店の歴史を感じさせる工夫です。
営業はランチタイムのみです。
初代から受け継がれてきた伝統の味を大切にしながらも、時代に合わせて少しずつ進化させる姿勢が、長年愛される秘訣なのかもしれません。
■店名 丸岩ラーメン
■住所 静岡市清水区袖師町1575-76
■営業時間 11:00~13:45
■定休 月・火
■問合せ 054-364-8437
■駐車場 7台
※この記事は2025年7月5日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。