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五十嵐亮太が考察!沖縄出身プロ野球選手でメジャーで活躍する資質を備えているのは!?

OKITIVE

春季キャンプの取材の為沖縄を滞在中の五十嵐亮太さんとOKITIVEのコラボ特集。 これまでの記事では『日米球界の春季キャンプの違い』そして『WBCピッチクロック問題と人材流出や球界の未来』について紹介してきた。 今回は五十嵐さんが考察する、『いまメジャーにマッチしそうな沖縄県勢選手』について語ってもらった。それぞれの選手の渡米志向はさておき、大衆酒場で野球談議に花を咲かせるような気軽な気持ちで読んでいただきたい。

沖縄春季キャンプでOKITIVEの取材なので・・・

―――沖縄ならではの話題をお聞きしたいのですが、五十嵐さんの視点でメジャーで活躍できそうだとか、この選手はメジャーにマッチするはずと思う、沖縄出身のプロ野球選手をあげるとしたらどうでしょう? 五十嵐 一番最初に名前が挙がるとしたら、西武ライオンズの平良海馬ですね。 一つ一つの持っているボールがいい。それに彼、野球に対する考え方もタフそうだし平良かな。 ―――自身の起用法を巡って、球団サイドと契約更改時に議論したりという姿勢もみられましたよね。 五十嵐 自分の言葉で意見を言えるというマインドも大事ですよね。ピッチングスタイルも、変化球もがっつり落ちるし真っすぐも強い。行ったら面白いだろうなとは思いますね。アメリカに行ったとして先発、リリーフどっちを任せられるのかは想像できないですけど、どちらにしてもタフだとは思いますね。

今永昇太投手の活躍でメジャーのスカウトが注目している

―――ほかの選手はいかがでしょうか? 五十嵐 あとは、オリックスバファローズの宮城大弥投手いいですね。今永昇太投手(シカゴカブス)が大活躍したじゃないですか。タイプ的に似ているんですよ。コントロールが良い。真っすぐの回転もいい。変化球も低めに集められる。サイドに投げ分けられる。ということを考えると、今永投手が活躍したのでメジャーのスカウトは注目しています。 ―――今永投手と同じ左腕というカテゴリーでいえば、中日ドラゴンズの小笠原慎之介投手も今季からワシントンナショナルズでプレーしますね。今「日本人左腕」というのはメジャー球団のニーズとして注目されているのでしょうか? 五十嵐 左腕というよりも「日本の投手」というカテゴリーが再注目されている感じは受けますよね。これもやっぱり大谷翔平選手(ロサンゼルスドジャース)に続いて、千賀滉大投手(ニューヨークメッツ)の流れもそうでしょう。 そして千賀投手の一年目の活躍があったからこそ、山本由伸投手(ロサンゼルスドジャース)のあの大型契約に繋がったし、それと並行して今永選手の存在もあった。 どちらかというと山本投手が注目されていたのに、その隣で今永投手がここまでやったという結果になったので、「日本の右腕で活躍した選手ならアメリカでも活躍できるだろう。左腕でもこれだけのレベルの選手なら結果が残せるはず」ということを証明した。 タイプ的にイメージが被る選手っていうのは、今後彼らが活躍しつづける限り一定の評価が得られ続けるはず。そういう意味では、沖縄出身選手でいうと、宮城大弥投手も将来的な可能性は大いにあると思いますね。

人材豊富な沖縄県出身のプロ野球選手

五十嵐亮太さんとの対談はここまで。今回の五十嵐さんへの取材を通して、数多くの沖縄県勢選手が日本のプロ野球界の第一線を走っている事を改めて実感した。 沖縄のほか宮崎県での春季キャンプに目を向ければ、福岡ソフトバンクホークスや西武ライオンズにも東浜巨投手や山川穂高選手、與座海人投手ほか多数の選手が在籍している。甲子園の季節になれば、自らの母校でなくても「県勢」出場校を応援する。そういう光景が広がる沖縄には、野球というスポーツが根付きやすい土壌がある。 筆者が個人的にもう一人、『米球界にマッチしそうな沖縄県勢選手』を挙げるとしたらリチャード選手(福岡ソフトバンクホークス)を推したい。2017年沖縄尚学高から育成ドラフト3位で入団したプロ8年目のスラッガー。昨季までファーム・ウエスタンリーグで前人未到の5年連続本塁打王に輝いた規格外のパワーが魅力で、何かのきっかけを掴めば一軍の舞台でも大ブレイクしてもおかしくない超逸材だ。彼の二歳年上の兄ジョセフさんもかつてシアトル・マリナーズに全米ドラフト指名を受けており、リチャード選手自身が秘めるポテンシャルも“メジャー級”なのは間違いない。 現ロサンゼルスドジャース監督のデーブロバーツ氏や往年のメジャーリーガー・伊良部秀樹氏も沖縄生まれ、かつては県出身のデニー友利氏もボストンレッドソックス傘下で奮闘した。 『沖縄とメジャーリーグ』の距離はそう遠くない。近い将来、沖縄県勢選手がメジャーの地で圧倒的な活躍を収める未来を一野球ファンとして期待したい。

〈五十嵐亮太〉 1979年北海道生まれ。プロ野球・東京ヤクルトスワローズや福岡ソフトバンクホークス、またアメリカ大リーグ・ニューヨークメッツなど3球団を渡り歩き、日米通算900試合以上に登板した元プロ野球選手。引退後は野球解説者としての活動の他、自身のYouTubeチャンネル「イガちゃんねる~五十嵐亮太の人生は旅だ~」を開設するなど多方面で活躍する ロケ地協力:スポーツカフェ・チップ(沖縄県那覇市安里101)

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