中央労働金庫 職員が投資詐欺防ぐ 保土ケ谷警察から感謝状
中央労働金庫星川支店の職員が投資詐欺を未然に防いだとして、6月24日、保土ケ谷警察署(本田悦二郎署長)から感謝状を受け取った。
5月24日午前11時ごろ、同店の菅原可南子さんは「口座に1千万円を振り込みたい」と尋ねてきた60代男性を窓口で対応した。男性に理由を聞くと、「インターネットで知り合った知人から米国の仮装通貨に投資するように勧められた」とのことだった。
菅原さんは男性が投資を勧める知人と面識がない点や男性の不安げな様子を感じ取り、次長の平野陽嗣さんに相談。約20年間の勤務歴で、過去にロマンス詐欺などを防いだ実績がある平野さんはすぐに詐欺を疑った。男性に配慮して警察に通報。駆け付けた警察官の調べで男性が騙されていることが分かった。
菅原さんらは6月24日に保土ケ谷署を訪れ、本田署長から感謝状を受け取った。菅原さんは「金融機関に勤める立場としての責任を持ち、お客さまを詐欺から守りたい」と決意をあらわにした。
本田署長は「利用者の方に投資先を確認するなど、一歩踏み込んだ対応が詐欺防止につながったと思う。警察としても心強い」と話し、感謝の気持ちを示していた。