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人気間借り店が梅小路に実店舗を!季節の食材をいろんなジャンルの料理に「K七(ケーナナ)」

キョウトピ

人気間借り店が梅小路に実店舗を!季節の食材をいろんなジャンルの料理に「K七(ケーナナ)」

人気の間借り店『カワウソ食堂』が、京都駅から西側エリアに、2025年1月末に「K七(ケーナナ)」としてお店をオープンなり。どういう進化が起こるのか定点観測させて頂こうと思っております。

人気間借り店がついに実店舗をオープン!

2年ほど前だったように思うのですが、Instagramで発見したお店「カワウソ食堂」。ご店主は将来の出店を目指して、二条城の近くやイカリヤ系列のお店などあちこちで、間借り営業中。で、ネットでアップされているお料理の写真を見ますと、なんだかシャープな盛り付けでスパイスカレーや洋食系料理などの旨そうでババーンとボリューミーなお料理を出されているのだ。
お若い料理人さんのお店が好きなので、これは面白そう!とブックマークするものの、何分、営業は不定期且つ平日営業が多くて我々の活動時間に合わず、後回しになっていた一軒。

が!京都駅から西側エリア、七条壬生川交差点の北東角近くに、今年1月末にお店を出された!との情報を先日、GET。ネットで調べますと、ネット予約(TablecheckかInstagramのDM)が可能なことが判明。
で、スタート時間の17時に予約を入れ、というか、もう良い時間帯は一杯だったので、なんとか空いている時間で予約確保しやってきたわけで。最寄り駅は梅小路京都西駅で、徒歩3分ほど。我々は京都駅から梅小路公園まで散歩し、梅見をしてからやってきたのだ。こちらです。

二階建ての京町屋リノベーション物件。京都駅から七条通を延々西に進んでも20分少々ほど。街の雰囲気に溶け込んでいるのですが、巨大なガラス窓があるのですぐわかると思います。

で、お店の看板がこちら。名前はカワウソ食堂では無くて、「K七」のようですが、その由来はカワウソの頭文字K、七条の七(でもシチではなく、ナナ)のようです。うーん、カワウソはどういう由来なのだと思いつつ、店内に(汗)。

京町屋の質感や雰囲気を感じさせる上等なリノベーションで、これはお洒落な空間ですな。壁などにあまり手を入れ過ぎていないのが好印象。カウンターの隅に薪が積んであり、キッチンにはレンガで囲まれた大きな薪焼き台が完備しているわけで。

予約しているものだと伝えて、入口そばの8人用の相席テーブルに入れてもらう。
キッチンを囲むカウンター席は多分9席なので全17席ほどですが、非常~にゆったりとした空間。結局、2時間後にはこのテーブルにカップル3組が入ったのですが、大きなテーブルなので窮屈感はありませんでした。お若いがっちり系でしゅっとしたご店主(全然、カワウソをイメージできない・・・)とフロア担当のお兄さんの2名体制で運営中。

とりあえず、歩いてきたので喉が渇いていて、何か飲み物を~!とドリンクメニューを確認。ま、とりあえずは・・・・

生ビールはないので、赤星中瓶¥800を吞みつつ・・・・

お料理は何にしようか悩むわけで。お店のカテゴリー分けが難しいお店で、お店のInstagramによると、「季節の食材を使い、いろんなジャンルをミックスしたご飯屋さん」という説明なのですが、メインは肉の炭火焼で、メインまでのお料理は、イタリアンだったりフレンチだったり、どことなく和テイストなんだろうなあ!と思ったり。 フロア担当のお兄さんから一皿のボリュームがあるので、3,4皿が適量です~と説明頂いて、めちゃ悩んで4皿をチョイス。

一皿目は「テリーヌドカンパーニュ」¥950なり。このお値段でこのボリューム感ですか~と思うしっかり量が嬉しい。添えてある野菜がトレビスなどの苦みのあるものなのもいいチョイスですな。

切りましたの図。ほぼ鶏などのレバー感のない、豚肉をしっかり練ったと思われるぎゅっと締まった食感。いやー、これはウマーですな。で、このお店ではこういう肉料理にピッタリな素晴らしい一品がありまして、後程登場するわけで・・・。

先にアルコールが無くなったので、お二人で回されているのでボトルで頂く方がのんびりできるよね!ということで、しっかり目の白、またはオレンジでお願いしてみました。登場したのがこちらの4本、右1本だけ¥7500、他の3本(オーストリアのオレンジと白、滋賀のヒトミワイナリー製)は¥6000だったと思います。オーストリアワインは多分近日中に本数を呑む機会がありそう&ヒトミのは家に在庫があるので・・・

右のイタリアはフリウリの白ビオ「 Lenuzza Ribolla Gialla 2019」をお願いしました。スロヴェニア国境付近の畑のリボッラ・ジャッラ100%で、程良いボリューム感且つミネラル感しっかり。吞みやすくて旨かったです。値付けもかなり良心的ではないかと。

二品目は「長崎産鰆の炙りカルパッチョ ふきのとうのタップナード」¥1300なり。いやー、この量を¥1300で出しちゃうか!という驚きのあるしっかり量。あまり酸を乗せていない味付け。上に乗っかっている野菜はトレビスにクレソン、それに紫玉ねぎなのですが、フキノトウが入ったペーストを含め、全体的に苦み走った味付けではなく、もっと複雑系なお味で美味しい。鰆もめっちゃ脂が乗っていて、これまたウマー!ですな。

なにせ我々が17時台の1組目でお料理の出は超素早い!のですが、これは絶対忘れないで注文すべき一品。「自家製ライ麦パン」¥300×2人前。かなりの大きめ切りなのですが、これが超旨。ライ麦パンでここまで保水量の多い、むっちりしたパンは過去、食べたことが無いかも!と思いつつ美味しく頂きました。(過去食べたレストランのパンでは、MOKOに匹敵!)パンに合う系のお料理が多いので、早め注文が吉!だとお伝えしておきます。

カウンターの上に直径20cmはありそうな巨大なパンが2個。(かけているところが我々が頂いた部分)これはお願いして、お持ち帰り出来ないかなあ~と思いつつ(汗)
で、三皿目がまためちゃボリューミーでパンにも合う!一品なのだ。

いつもはパスタを置かれているのですが、本日は満席近かったのでこちらでした。「鹿の赤ワイン煮込みと海老芋のラザニア」¥1600なり。いやー、これがまたウマい。

赤ワイン煮込みでやわやわになった鹿肉角切りがうそ!というほどゴロゴロ。基本、トマトソース&赤ワインソースのしっかり味ラザニアですが、チーズもてんこ盛りでめっちゃボリューム感大&先ほどのパンにも絶妙に合うという。ま、日本人の洋食好きなら誰でも大丈夫そう~な、ジビエ初心者にピッタリな一品。
この三皿で結構お腹がいっぱいになってしまいまして、メインは入るかなあ?と思ったのですが、これが全くの杞憂でした(汗)

ババーンですな。「鹿児島産豚肩ロースの炭焼き」(250g)¥3200なり。いやー、薫香というか炭火で焼いためっちゃいい香りが肉に乗り移っていて、このボリュームがすんなり入るわけで。いやー、もりもりと頂けます。

これぐらいの火入れ。豚肉のソースと言うとフルーツを使った甘口系をイメージするのですが、全然甘口ではない、もっとかっちりした味付けの醤油っぽい味わいで、それがまた美味しい。付け合わせのほうれん草も根っこまで美味しく頂きました。

お料理がしっかり量&ここまでで1時間進行!なので、ワインがまだ全然残っていて、ちょっとノンビリさせてもらおうとデザートを1つお願いして、マッタリタイム。で、

デザートも登場。「いちごのヴァシュラン」¥800なり。苺に合わせるのは軽やかサクサクのメレンゲ、それにシッカリ甘いイチゴジャム。いやー、ま、女性なら概ね全員好きそうな一品でした。最後まで大満足~。

以上で〆まして、瓶ビール1のボトル白ワイン1で〆て¥17000チョイ割れという大大大納得価格。酒代で¥8000超なので、フードがこのボリューム感で¥9000かあ、あまり呑まない最近の若者なら、¥12000も出せばカップルで大満足!だと思われますな。

間借り時代の看板が店内に飾ってあるのですが、まだまだどんどん変化するであろうと思われる若いお店。また、どういう進化が起こるのか定点観測させて頂こうと思っております。御馳走様でした。また来ると思います~。

店舗情報

店名:K七 (ケーナナ)
住所:京都市下京区西酢屋町2-3
営業時間:11:30〜15:00 / 17:00〜21:00
定休日:不定休
https://www.instagram.com/k.nana.kyoto/

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