夏季オリンピック日本代表選手の500個目メダルは誰の手に?パリ五輪1号の有力候補は
1920年アントワープ大会以来、金・銀・銅メダル合わせて499個
パリオリンピックの開幕が近付いてきた。7月24日に7人制ラグビーとサッカーが先行して始まり、26日にセーヌ川で開会式、27日から各競技がスタートする。
毎回、日本代表選手が最初にメダルを獲得すると「メダル1号」と大々的に報じられるが、パリ大会では重みが違う。なぜなら、これまでの夏季オリンピックで日本代表選手が獲得したメダルは金・銀・銅合わせて499個。パリの「メダル1号」は記念すべき500個目となるのだ。
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日本選手が初めてメダルを獲得したのは1920年のアントワープ大会。テニス男子シングルスで熊谷一弥が銀メダル、男子ダブルスでも柏尾誠一郎と組んで銀メダルに輝いた。
メダルラッシュに沸いた前回東京大会では計58個を獲得。通算で金メダル169個、銀メダル150個、銅メダル180個となり、500個に王手をかけている。
柔道の角田夏実、永山竜樹、スケートボードの堀米雄斗が有力候補
競技の日程を見ると、記念すべきメダル1号の候補者は絞られてくる。7月27日にメダリストが決まるのは7人制ラグビー男子、競泳、射撃、柔道、スケートボード男子ストリート、飛込、フェンシング、自転車ロードレースで、合計14種目ある。
中でも期待されるのは柔道女子48kg級の角田夏実だ。前回の東京大会は出場を逃したが、世界選手権は2021年から3連覇。必殺の巴投げを武器に31歳で初めてのオリンピック出場を勝ち取った。2024年3月のグランドスラム・アンタルヤでもオール一本勝ちで優勝。パリの夢舞台でド派手な勝ちっぷりが期待される。
男子60kg級に出場する永山竜樹も500人目のメダリスト有力候補の一人。2023年のグランドスラム・東京では東京オリンピック金メダリストの髙藤直寿を破って優勝しており、初めての大舞台で気合が入っている。
スケートボード男子ストリートで2連覇に挑む堀米雄斗も500人目候補。金メダルを獲得した東京大会後のルール改正で対応に苦労したが、無事にパリ大会の出場権を勝ち取り、2大会連続で頂点を目指す。
出場選手にとってはアスリート人生をかけて臨む夢のオリンピック。500人目のメダリストとして歴史に名を残すのは誰だろうか。
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記事:SPAIA編集部