エアコン停止後の“ナゾの温風”の正体とは?→「故障じゃなかった」「消さないで」
猛暑の夏を過ごすには、朝も夜もエアコンが欠かせません。しかし、エアコンを切った後に、なぜかしばらく温風が出続ける……。この現象にモヤっとしている方はいませんか? じつはこれ、エアコンが故障したわけではありません。ここでは、エアコンから出る“ナゾの温風”の正体についてご紹介します。
エアコンを切った後の温風、その正体は?
エアコンを停止したはずなのに、温かい風が出る……。突然の温風に「エアコンが壊れた!?」「せっかく部屋が冷えたのに……」と感じる方もいるはずです。
しかし、この温風はエアコンの内部クリーン運転によって起こるもの。故障でも異常でもありません。
エアコン内部を乾燥させるための機能
エアコン停止後になぜ温風が出るのか。それは、内部に付着した水分などを乾燥させるためです。
自動クリーニングの工程では、フィルター清掃のほか温風や送風による内部乾燥運転を行います。これは、エアコン内部の湿気や水気を取り除くための機能。エアコンを停止してから「部屋が暑い……」と感じることがあるのも、この暖房乾燥によるものです。
「暑いから」と途中で切るのはNG
エアコンの暖房乾燥は、内部に残った水気や湿気でカビが生えるのを防ぐためのもの。「暑いから……」と運転を停止したくなる気持ちは分かりますが、毎回ストップすると内部に汚れやカビが溜まる原因になります。
冷房運転後のエアコン内部には結露が多く発生し、湿度が高い状態です。そのまま放置するとイヤな臭いも発生しますので、できる限り自動クリーニングは止めずに運転しましょう。
もし暑いと感じるときは、外出するタイミングで手動お掃除を行うなど、しっかりと内部クリーンできる機会をつくることが大切です。
エアコンを清潔に使うために欠かせない機能
エアコンを切ったのに出てくる温風は、エアコン内部にカビや汚れが溜まるのを防ぐ重要な機能です。暑さに少しイラっとしてしまう気持ちもありますが、この機能をしっかり使うことで、エアコンを清潔に保てます。
エアコンの機種によっては自動お掃除機能を予約運転できる場合がありますので、取り扱い説明書を今一度確認してみましょう。
参考:Panasonic「エアコンの冷房や除湿運転停止後に温風が出る理由は」
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア