来週(5月26日~) BS・CS放送開始「本国で太鼓判」韓国ドラマ5選
韓国ドラマは、ジャンルの幅広さが魅力の1つ。
それぞれクオリティーが高く独自のカラーを持っており、視聴者は数多くの選択肢のなかから自分の好みに合わせて観たい作品を選ぶことができる。
しかしその一方でなかには、いつも似たようなタイプのドラマを視聴しているという人もいるのではないだろうか。
そこで本記事では、これまで観ていたものとは別の魅力に気づけるかもしれない、来週から日本のテレビで放送される予定の作品を紹介する。
高視聴率を獲得したものや、華やかな受賞歴をもつもの、ドラマファンから好評を得たものなど、本国で太鼓判をもらったラインナップだ。自分が好きだと思える新たなジャンルを開拓してはいかがだろうか。
(図)Danmee 「どの回も泣いたり笑ったり」日本ファンが選んだ1月~3月公開 No.1韓国ドラマはこれ!
逆賊―民の英雄ホン・ギルドンー (MBC/2017)
『逆賊―民の英雄ホン・ギルドンー』は、『2017 MBC演技大賞』で9冠を達成し、『第10回コリアドラマアワード』では3冠、これ以外にも『第1回ザ・ソウルアワード』で栄誉ある賞に輝いた時代劇。韓国で国民的ヒーローとして語り継がれる義賊ホン・ギルドンの激動の人生を描いている。
史実と説話を絶妙に織り交ぜながら、朝鮮時代における身分の差や不条理な構造、民衆の苦痛など現実的な問題に焦点を当てて物語が展開されるスタイル。主人公が民の英雄として活躍する姿が、多くの視聴者にこの上ないカタルシスをプレゼントした作品だ。
その他にも彼の生い立ちや、2人の女性との運命的な愛、父の死、兄妹との別れなども取り上げられ、様々な経験を経て人間的に成長していく過程も高く評価された。
●キャスト:キム・サンジュン、ユン・ギュンサン、チェ・スビン、キム・ジソク、イ・ハニ 他
●日本初回放送情報:フジテレビTWO/2025年5月31日(土) 11:00~12:05
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
恋人~あの日聞いた花の咲く音~ (MBC/2023)
『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は、大衆とドラマ評論家の両方から絶賛されたロマンス時代劇。不振続きだったMBCの救世主と言われている作品で、最高視聴率は12.9%を記録した。
また『2023 MBC演技大賞』では、9冠王を達成して当時新記録を樹立し、韓国のゴールデングローブ賞と言われる『百想芸術大賞』では作品賞まで受賞。主演のナムグン・ミンは、最優秀演技賞に輝いた。
丙子(へいし)の乱を背景に、戦争に翻弄される恋人たちの愛と民の生命力を描いており、特に別れと再会、すれ違いを繰り返す恋模様が切ないと話題に。ナムグン・ミンをはじめ、相手役を務めたアン・ウンジンの熱演により、深い没入感と感動を与えてくれる。
●キャスト:ナムグン・ミン、アン・ウンジン、イ・チョンア、イ・ハクジュ、イ・ダイン 他
●日本初回放送情報:LaLa TV/2025年5月29日(木) 15:30~16:45
●日本初回放送情報:BSテレ東/2025年5月30日(金) 午前10時55分
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
復讐代行人2 ~模範タクシー~ (SBS/2023)
『復讐代行人2 ~模範タクシー~』は、大人気シリーズ『復讐代行人~模範タクシー~』のシリーズ第2弾。今年11月にはシーズン3がお目見えされる予定で、固定ファンが多く安定した視聴率を誇っている痛快アクション劇だ。
シリーズものの場合、前作よりも人気が落ちることがあるが、本作はシーズン1よりも高い21.0%という驚くべき視聴率を叩き出しており、受賞歴まで増えている。『SBS演技大賞』で、複数のトロフィーを手にするのは恒例となりつつあるといっても過言ではない。
見どころはなんといっても、韓国で実際に起こった事件などをモチーフに、被害者の無念を晴らす主人公とその仲間たちの爽快感抜群なストーリー。社会的メッセージも含んでおり、見応えがある。
●キャスト:イ・ジェフン、キム・ウィソン、ピョ・イェジン、チャン・ヒョクジン、ぺ・ユラム 他
●日本初回放送情報:WOWOW プライム/2025年5月27日(火) 午前1:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
嘘の嘘 (チャンネルA/2020)
『嘘の嘘』は、本作が編成されたチャンネルAの史上、最も高い視聴率を叩き出したドロ沼劇。最高視聴率は8.2%で、同局の他のドラマが0~3%台で推移する傾向にある点を鑑みると、大ヒット作といっても過言ではないほどの成績だ。
夫を殺害した罪で収監された女性が、養子に出された実娘を取り返すために人生をかけた嘘をつく物語で、メロとサスペンスが絶妙に融合した愛憎劇。このタイプの作品は長編物が多いが、本作は16話完結でテンポの良いストーリー展開が好評を得た。
それでいて同ジャンルの魅力は存分に活かされており、どんでん返しを繰り返す予想を裏切る物語が、多くの視聴者を虜にした。”愛憎劇の女王”という異名を持つイ・ユリの熱演にもご注目。
●キャスト:イ・ユリ、ヨン・ジョンフン、イ・イルファ、イム・ジュウン、クォン・ファウン 他
●日本初回放送情報:アジアドラマチックTV/2025年6月1日(日) 5:00 (第1話先行放送)
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
軍検事ドーベルマン (tvN/2022)
『軍検事ドーベルマン』は、アウェイな状況下で大健闘をみせたアクションスリラー。比較的視聴率を獲得しやすい週末ではなく平日に編成されたにもかかわらず、毎話週末枠に負けないほどの数字を叩き出して最終話で2桁台に。自己最高記録である10.0%で、有終の美を飾った。
また第9話は、2022 FIFAワールドカップ最終予選のために1週間遅れて放送され視聴者離れが懸念されたが、大きなダメージを受けていないのは視聴者の心を鷲掴みにしていたから。
韓ドラで初めて“軍法廷”と“軍検事”を題材にした斬新さと、一瞬も目を離すことのできないストーリー展開の早さ、勧善懲悪を描いた爽快感抜群の物語、そして社会的メッセージまで含んだ内容が多くのドラマファンを魅了した。
●キャスト:アン・ボヒョン、チョ・ボア、オ・ヨンス、キム・ヨンミン、キム・ウソク 他
●日本初回放送情報:TBSチャンネル1/2025年5月29日(木) 深夜3:30〜翌午前4:40
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
(ライター/西谷瀬里)