【松戸市】聴覚障害者も住みやすいまちづくりを考える。手話を広める会主催「手話ってなに」
手話を広めるためのイベントが松戸市民会館で開催。市民団体や手話ができる人もできない人も集まって、アイデアを出し合いながら交流を深めました。
2019年松戸市手話言語条例制定
去る11月24日、松戸市民会館で「聴覚障害者の住みやすいまちづくり市民の会(手話を広める会)」主催のイベント「手話ってなに」が開催されました。
イベントを企画した同会相談役の太田宗広さん(71歳)は元消防士。
現役時代から聴覚障害者の防災対策に課題を感じていたという太田さんは、定年後、松戸市における手話言語条例の制定のために同会のメンバーと共に尽力。
条例は2019年12月25日に施行されました。
「これを受けて手話を広めるなどの活動に力を入れようとしていた矢先に新型コロナが猛威を振るい、活動の縮小を余儀なくされました。昨今ようやく活動を再開し、今回のイベント実現に至りました」と太田さん。
手話を広めるためにできることは?
当日は手話や福祉関係の市民団体、市職員、消防局員、市民ら約50人が集まり、関心の高さがうかがえました。
テーマパークで手話を使って仕事をしていた人、子どもの頃に聴覚障害がある友達と仲良くなりたくて手話を覚えた人、幼稚園時代に手話を交えた歌を歌ったことがある人などの手話経験者から、関心はあるけれど手話を覚える機会が持てなかった人まで、さまざま。
「手話を広めるにはどうしたらよいか」というディスカッションでは多様なアイデアが出て、「とても参考になった」と太田さん。
使う機会、教える機会を求める手話経験者がいる一方、手話講座に通いたくても開講日や開催場所がネックとの声があり、ここのマッチングが肝になりそう。
イベントの最後に手話を交えてみんなで歌を歌いましたが、歌詞に合わせて振り付けのように手話を覚えるのも効果が高そうでした。
2025年デフリンピックが日本初開催
デフリンピックとは、4年に1度開催される、聞こえない・聞こえにくいアスリートのための国際スポーツ大会。
日本初開催となる2025年は、100周年の節目となる大会です。
太田さんは、「これを機にさらに手話に関心が高まり、広まることを期待します」と語りました。
※問い合わせ
メールアドレス/oota.papa-1.06@i.softbank.jp
手話を広める会太田