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<不登校の娘……重い>「もっと仕事に打ち込みたい!」100%向き合えない⇒母親失格?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はアキホ。夫と小学2年生の娘リリと暮らしています。リリは保育園には喜んで通っていたので、小学校に入学しても楽しんでくれたらいいなと思っていました。しかし1年生の秋ごろから異変が……。学校に行きしぶるようになり、いろいろと手を尽くしたものの2年生になった今は完全に不登校になってしまったのです。私は在宅で仕事をしながらリリの面倒をみる息苦しい毎日です。自由に会社に出勤できる夫のことをうらやましいとさえ思ってしまいます。

融通がきく仕事なので在宅勤務に切り替えたのですが、それでも大変です。1日中リリを家にこもらせておくのも良くないと思い、仕事の合間をぬって散歩や公園遊びに連れて行っているのです。私はパソコンの電源を入れながらため息をつきました。

本当は思い切り仕事に打ち込みたい。そう思うのは母親失格でしょうか。仕事をしながらリリの相手をしたり、外に出る機会を作ったりするのは簡単なことではありません。気持ちに余裕がなくなり、私は常に心に重たいものを抱えているような気がします。

何よりも大切な娘のことなのに、私は十分に向き合えているとは言えません。リリの言うことややることに対し、いつも「仕事の邪魔にならないか」「私の負担にならないか」ということが頭をよぎってしまいます。ただ仕事をやめることが私にとって正解だとも思えません。 仕事を中断されるたび、リリの存在が重荷のようにのしかかってきて辛くなります。こんな生活がいつまで続くのだろう……。考えるだけで気が遠くなります。 リリがつんだ道端の花は、持って帰ってあいているコップに生けました。満足そうに花を見つめるリリを見て、私たち家族にとって幸せとはなんだろうと考えてしまうのです。

孤立していた私と娘!ママ友の連絡「ひとりじゃない」ホッと安心感

「先生がこわい」「学校がこわい」と布団をかぶって震えるリリは、とても学校へ行かせられるような状態ではありませんでした。周りはみな「またそのうち学校に通えるようになるよ」と言います。でもそのうちっていつなのでしょう。先が全く見えません。

レイコさんはさっぱりした性格の人です。ママに似て明るく活発なスミトくんは、卒園式で立派なあいさつをしていました。そんな子が学校に行けていないなんて……。「えっ、うちだけじゃないんだ……」ふと、そんなふうに思いました。

レイコさんが送ってくれたURLを開いてみると、不登校の親が集まるコミュニティであることがわかりました。チャットではママ同士の日々のグチやおしゃべりが繰り広げられていて、相談先やフリースクールの口コミなども……。なにげなく眺めているうち、私はなんとなく「私だけじゃない」「私はひとりじゃないんだ」と感じはじめました。 久しぶりにレイコさんとスミトくんを自宅にお招きしてみようかな……。リリが不登校になってから、私は周囲のママ友とは一切会う気になれませんでした。母子で孤立していた私に、ようやく誰かと会ってみようかなという前向きな気持ちが生まれたのでした。

ひとりで抱えないで!娘だけじゃなく私も……「笑顔でいられる方法」

週末、レイコさんとスミトくんがわが家に遊びに来ました。

レイコさんはお土産にケーキを買ってきてくれました。「頑張っている自分たちにご褒美だよ!」そう言って笑いながら「キツい」「しんどい」と明るく語るレイコさん。私はいつからか、グチを吐くことさえ忘れていたなと思いました。

「もうほんと、グチらないとやっていけないよー! アキホさんもさ、ひとりで抱えちゃダメだよ?」レイコさんはそう言って、地域の親の会や公的な機関など、いくつかの相談先を教えてくれました。私を思うその気持ちがありがたかったです。

レイコさんと一緒にケーキを食べ、おしゃべりする時間はとても楽しかったです。懐かしい保育園時代の話題でも盛り上がり、久しぶりに心から笑うことができました。 その後、私はレイコさんに教えてもらったコミュニティに参加しはじめました。自分の辛さを正直にグチれる場所があることで、少しずつ気持ちのバランスが取れるようになってきたような気がします。まだまだリリに寄り添う時間はこれからもたくさん必要なのかもしれませんが、私は自分自身が「笑顔でいられる」方法をたくさん見つけていこうと思います。きっとそれが、リリの笑顔にもつながっていくと信じています。


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