高杉真宙×柄本時生 W主演『ミカキン』2話からでも間に合う!ドラマのみどころと撮影裏話を解説【三笠のキングと、あと数人】
北海道放送(HBC)が制作するオリジナルドラマ『三笠のキングと、あと数人』。通称”ミカキン”の放送が4月25日(金)からスタートしました。(全6回放送)
物語の舞台は、北海道遺産「三笠北海盆踊り」発祥の地・三笠市。
アイドルを夢見て上京するも夢破れ、地元・三笠に戻ってきた健太(高杉真宙さん)と、“三笠の王”になろうと奮闘する先輩(柄本時生さん)の掛け合いを、テンポよく、痛快に描いた、ユーモアと人間味あふれる作品です。
北海道・三笠が舞台!ドラマ『三笠のキングと、あと数人』のみどころを解説!
こんにちは。HBCアナウンサーの堰八紗也佳です。
HBC制作としては、13年ぶりとなるオリジナル連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』。私も制作委員会の一員として、このドラマに関わらせていただきました。
みなさん、第1話はご覧になりましたか?
「見逃してしまった…」という方も、ご安心を!
物語が本格的に動き出すのは、まさにこれから。第2話からでも十分楽しめる内容になっています。
今回は、私が経験したドラマ撮影の裏話を交えながら、あの夏の忘れられない記憶とともに、作品の魅力をお伝えします。
俳優陣もスタッフも、三笠で暮らす人たちと一体になった、2024年夏!
”ミカキン”の撮影は、2024年8月の約1か月間、三笠市で行いました。
町全体のビッグイベント!エキストラとしても大勢の方々にご参加いただきました。
どこを訪れても「三笠に来てくれてありがとう!」というアットホームな雰囲気で、W主演の高杉真宙さんも柄本時生さんも、ヒロイン役の森田想さんも、撮影期間中は“三笠に住んでいる”感覚だったそうです。
猛暑の東京と比べると気候も快適だったようで、高杉さんは北海道の澄んだ空気が忘れられないと話していました。
エネルギー源となるケータリングは全て三笠市のみなさんによるもので、毎回あたたかいメッセージ付きで、お腹も心も満たされました。
この1ヵ月、俳優陣もスタッフの皆さんも、三笠の人・食・自然の素晴らしさに支えられていたことは間違いありません。
物語の重要な鍵となるのは…三笠名物・北海道遺産の「三笠北海盆踊り」
このドラマを語るうえで欠かせない「三笠北海盆おどり」は、お盆の時期に毎年開催されている三笠市の一大イベント。北海道無形文化遺産にも登録されています。
高さ約8メートルもある櫓(やぐら)は圧巻!櫓の上から生の演奏と唄が響き渡ります。
櫓を中心に広がる提灯の数は、なんと560個!これは前年の7倍で、”ミカキン”に対する三笠市の気合がわかりやすく伝わってきました(笑)
この日は、盆踊りシーンの撮影ということで、私も人混みにまぎれて踊りました。
一般的な盆踊りだけで終わらず、「子ども仮装盆踊り」や「大人仮装盆踊り」など、様々なプログラムが用意されていて、賞金も豪華!露店も数えきれないくらいあって、石炭ザンギなど地元グルメを堪能しました!
そして、なんと!柄本時生さんもお祭り会場にサプライズで登場!
会場は大いに盛り上がりました。
後々のインタビューでは、柄本さんも「僕はお祭りがすごく印象に残っていますね!3日連続で行っちゃいました!」と語っています。ドラマと盆踊りがどのように関わってくるかは、今後の展開のお楽しみですが、重要なポイントとなることは確かです。
ドラマ冒頭の、健太と先輩が再会するシーンも、この盆踊り会場である、中央公園でしたから!
三笠市の風景はどこを撮っても、のどかで美しく、ドラマを観てもらえれば、あなたも実際に三笠に行って写真を撮りたくなると思いますよ。
私は以前から、子どもたちを連れて、三笠市立博物館や三笠鉄道村などに遊びに来ていましたので「ドラマの影響でこれからは混雑しちゃうかも?!」というちょっとした懸念はありますが、ミカキンを1人でも多くの人に観てもらい町が賑わってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。
2025年の三笠北海盆踊りも、さらに盛り上がること間違いなしです!
私も司会者役としてちょっとだけ出演! ”出演者”として見た現場
実は…第2話で、私はオーディションの“司会者役”として登場します!
アナウンサーの私としては“本業の役”ですが、ドラマの撮影方法にはカルチャーショックを受けました。
アナウンサーは普段レポートする際に、“一発OK”を目指して、できるだけスタッフの手を煩わせないように集中します。しかし、ドラマの撮影はOKテイクを何度も繰り返し撮影します。「OKなのに何で?」と思いますが、“カット割り”(構図を変えてシーンをつないでいく)のため、カメラの位置を変えて何度も撮影するのです。
カット割りを変えるごとにアドリブを加えようとするのはNG!
“何回やっても同じ演技ができること”がドラマの世界では最も大事だと教わりました。
一瞬のシーンに何時間もかけるドラマ撮影。俳優さんの忍耐力は凄まじいです!
そんななか、高杉さんと柄本さんはちょっとした休憩時間も惜しむように、2人で動きを確認し合っているようすが印象的でした。
ネタバレになってしまうので具体的には書けませんが、柄本さんが監督からの無茶ぶりなリクエストに即座に応えて演技を修正している姿もさすがでした……!
サービス精神も旺盛で、エキストラの皆さんを飽きさせないように話しかけたり、笑いを取ったりしていましたよ。
私は慣れない現場に緊張の連続でしたが、同じシーンの撮影でご一緒した、シンガーソングライターで、HBCラジオでもおなじみの金子智也さんのおかげで和みました。金子さんの渾身の演技にも注目してください!
”ミカキン”の今後の展開にご期待を!
第1話では「三笠の王になる!」と宣言した先輩が、そのために必要な“名声”を手に入れるため、健太に「俺とユニットを組んでアイドルになろう」という謎の提案があったところで次回へ続くという展開!
コメディーかと思いきや、市役所内の権力闘争や、サスペンスの要素も……!
おそらく誰も予想がつかないけれど、現実世界で起こりそうな青春群像劇。
これから三笠の町とともに成長していく健太&先輩の姿から目が離せません!
HBC制作 Nisshoドラマスペシャル『三笠のキングと、あと数人』(全6話)
【放送概要】
■番組名:Nisshoドラマスペシャル『三笠のキングと、あと数人』
■放送局 : 北海道放送株式会社(地上波北海道ローカル)
■放送日時: 2025年4月25日(金)午後6:30スタート 毎週(金)全6話
■再放送日時:2025年4月29日(火)午後11:59スタート 毎週(火)全6話
■主 題 歌 : GLAY/「Beautiful like you」
■番 組 HP : https://www.hbc.co.jp/tv/mikakin/
【STORY】
アイドルを夢見て上京した青年・健太と、地元で何者かになろうとあがき続ける先輩。心にぽっかり空いた穴を埋められずにいる二人が再会し、町の未来を変えようと動き出す。
現代社会での生きづらさを抱えた若者たちが巻き起こす騒動と、波乱に満ちたひと夏の日々をコメディタッチで描いた、魂をゆさぶる青春群像劇。
夢を追って転んでも、笑ってまた立ち上がればいい!小さな町で全力疾走する若者たちの魂の物語が、今ここから始まる ── 。
監督:榊原有佑、門馬直人、針生悠伺
脚本:我人祥太、林青維 原案:田邊馨
出演:高杉真宙、柄本時生 / 森田想、奥野瑛太、黒田大輔、阿部進之介、久保田磨希、柾木玲弥、皇希、しゅはまはるみ、東てる美 / 竹中直人、西岡德馬
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文:HBCアナウンサー・「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」会長 堰八紗也佳
編集:Sitakke編集部 ナベ子
●「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」
「HBC演劇エンタメ研究会(エンケン)」は、北海道の演劇エンタメ文化の魅力を連載でお届けしています。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年3月)の情報に基づきます。