謙信公祭の入り込み4万8200人 猛暑でメインイベント中止した昨年から3万3500人増
新潟県上越市の謙信公祭協賛会は2024年8月29日、23〜25日に同市春日地区で開催された「第99回謙信公祭」の入り込みが4万8200人だったと発表した。猛暑で主要イベントの出陣行列が中止された昨年に比べ3万3500人増加した。
入り込みの内訳は23日の前夜祭が900人、元宝塚歌劇団男役で新潟市出身の越乃リュウさんが謙信役を務め、出陣行列や川中島合戦の再現などが行われた24日が3万6700人、献納米合戦や武てい式などが行われた25日が1万600人だった。
《画像:謙信公祭初日の8月24日に行われた出陣行列》
今年はこれまで2日目に行われていたメインイベントの出陣行列と川中島合戦の再現を、県外からの来訪者の市内観光を促すため初日に開催。暑さ対策として、出陣行列の開始時間を30分遅らせ、市役所春日野駐車場で行われていたステージと飲食イベントを上越文化会館に変更した。
同祭協賛会事務局の市観光交流推進課は「ゲスト出演もあり、一定程度の集客があった」としている。一方、今年はコロナ禍前と同じ通常規模での開催だったが、15万人前後で推移していた過去の入り込みと比べ大きな差がある。同課は「入り込みの集計方法も変わってきており、数年前と単純に数字だけで比較はできない。にぎわいはほぼ戻っていると認識している」と説明した。
過去5年間で最も入り込みが多かったのは、コロナ禍前の2019年で15万3900人。過去最高は、ミュージシャンのGACKT(ガクト)さんが謙信役としてゲスト出演した2015年の24万3200人。