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小学生「放課後トラブル」3割の家庭で勃発! 帰ってこない・友だちを叱る・貸し借り・お金… トラブル事例と賢い対応・予防策を大公開 

コクリコ

小学生の「放課後トラブル」。アンケートをとった中で約3割の家庭でトラブルを経験していたことがわかりました。ママたちの体験談と対応策をご紹介します。

小学生ママに聞いた!放課後の子どもの遊びでトラブルの経験がある?(アンケート結果)

どんなにルールを決めても、起きるときには起きてしまうのが子ども同士の放課後トラブル。

今回は、小学生ママたちが体験した「放課後トラブル」についてアンケートをとりました。これから起こりうるトラブルに備えるためにも、ママたちの体験談は大きなヒントになるはずです。

アンケート概況:
コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2025年4月2日~15日インターネット上で実施。有効回答数は108件。

3割のママが経験! 放課後遊びでのトラブル

コクリコラボアンケート

コクリコラボで実施したアンケート設問「放課後の子どもの遊びでトラブルの経験がありますか?」には、33%のママが「はい」と回答しました。

約3人に1人のママが放課後の遊びでトラブルを経験しているということになります。問題ごとはできれば避けたいものですが、どの家庭でも起こりうる身近な問題だといえるでしょう。

放課後遊びで実際に起きたトラブル事例

では、ママたちは実際にどのようなトラブルを経験しているのでしょうか? アンケートに寄せられたトラブル事例をご紹介します。

帰ってこない・どこに行ったかわからない

……公園に行ったはずが時間になっても帰らなかった。心当たりを探したり、友だちの家に連絡をしたが見つからなかった。結局は、連絡した家とは違う友だちの家にいたため、早く見つけることができなかった。

ママの心境を考えると、胸がギュッと締めつけられるトラブル事例です。帰りが遅いと、「何かあったのではないか」と不安が頭をよぎります。

……17時まで遊ぶ予定がはしゃぎすぎて、18時まで遊んでいたことがありました。世のなかのニュースの話をして、しっかりと理解してもらいました。

子どもが巻き込まれる事件や事故のニュースを聞かない日はないぐらいです。なぜルールを守らなければならないのかをしっかり伝えることが大切ですね。

……ケンカなどはないのですが、学校帰りにお友だちと遊んでいて、なかなか帰ってこなかったり……。公園での待ち合わせも、近所には5号公園、6号公園など数字がつく名前の公園ばかりなので、どの数字の公園で待ち合わせたのか、あいまいになることもありました。子どもたちの会話のなかで「俺の家は8号が近いけど、今日は6号で遊ぼうな!」「5号にもし人が多かったら、4号で集まって、そのあと6号に移動な!」など、数字が飛び交うことがあり……誰がどの公園にいるのか分からなくなることもありました。

暗号のような約束の内容に、思わず何度も読み返してしまいました。子ども同士はわかっていても、ママが理解できていないということは、案外ありがちなのかもしれません。

お友だちを注意できない・𠮟れない

……公園が近い家に住んでいたとき、トイレがない公園だったためやむを得ず貸すのが本音では嫌だった。知っている子ならよいが、知っている子の友だちにも貸してほしいといわれたこともあり。生理現象なので致しかたない、と思うしかなかった。

……親の連絡先を知らない子で、私自身がどのような子か知らない子が遊びに来た際に、一般的に解散の時間としている17時を過ぎても帰ろうとしなかったり、家の中や敷地内で乱暴なことやマナー違反と感じるような態度の子がおり、対応に困りました。

我が子には注意できても、お友だちとなると厳しくいいづらいものです。注意もできず、かといって見過ごすこともできない……。モヤモヤだけが残ってしまいます。

座談会に参加したママからもこんなお話がありました。

……子どもたちの中で「遊びに行ってもいい」というお家と見なされるようになってしまった。楽しく遊んでいるので今のところ注意したりはしていないが、初めての知らない子がいきなり家に来たり、土曜日のお昼ごろに来たりもするので、さすがに気になりはじめた。お友だちに聞いてみたら親もいいよ(行っていいよ)といっていた、との返答を聞いて「親は知らない家に遊びにいくことをどう思っているのだろうか」とモヤモヤしました。

子どもが知らない友だちのおうちに遊びに行くと言い出したときは、迷惑にならないか、子どもによくよく確認し、それでも心配なときは相手先の親にも確認したいものですね。

……友だちが面白がってピンポンダッシュするようになってしまい、仕事に支障が出たので集めて𠮟りました。続くようなら親に連絡も考えています。そういうとき親同士の連絡先が繫がっているのは大事かなと思いました。

一方で、いけないことをしたらお友だちにも注意した、というママもいます。勇気が必要ですが、「いけないことはいけない」と伝える姿勢も大切です。

放課後トラブルに頭を抱えるママがたくさんいました 写真:Trickster/イメージマート

ものを取った・取られた

……息子の小学生時代はカードゲームが流行っていたため、カードを取った取られた、レアカードを自慢され羨ましくなり親のお金に手を出そうとしたなど、いろいろありました。基本的に無理矢理交換させられたときなどに関しては、なるべく角がたたないように相手の親御さんと話して解決したり、まったく知らない子に持っていかれたりしたときには、息子自身の管理も悪かったのでは? と息子を諭したりしました。

……一番後味の悪いトラブルはカードゲームのプレミアムカードを息子に貸して帰ってこないといわれ弁償したこと。

どうしても重たいトラブルになりやすいのが、ものの貸し借り。ちょっとした行き違いから「貸した」「借りた」が「取った」「取られた」にすり変わり、思わぬトラブルに発展することもあるようです。親としてどこまで介入すべきなのかも、悩ましいところですね。

お金の使いかた

……ショッピングセンターへプリクラを取りに行ったりして、お金をつかいすぎている。

……トラブルとまではいきませんが、お友だちがお金を持ってお店に一緒に行きお菓子などを買い、一緒に食べたことを知ったとき。

子どもはお金について、大人ほど重く考えていないからこそ、トラブルが発生しやすいのかもしれません。将来のためにも、正しいお金の使いかたを伝えていきたいですね。

先輩ママが教えるリアルな対策

避けては通れない放課後トラブル。実際にトラブルを経験したママたちは、どう乗り越えてきたのでしょうか。

子どもの話を聞く

……子どもの話をしっかり聞くことにしています。話をしたくないときもあるみたいなので注意しつつふだんと変わりなく接してます。

トラブルがあると、真っ先に𠮟りたくなってしまいますが、まずは子どもの話に耳を傾ける。そうでないと、子どもが正直に話してくれません。シンプルですが、意外と難しいことでもあります。

親子で話し合う

……友だちにも、自分の子どもにも、されたら困ることや、我が家で遊ぶ場合には我が家のルールにしたがってもらわなければ家では遊んでもらえないことを伝えていくと、よいのか悪いのかは分かりませんが、そのうちそういった子とは遊ぶ機会が自然と減っていきました。

……帰りの時間に遅れるときの連絡方法や対応(行った先のお母さんに連絡をお願いする、時間だから強引にでも帰る)を話した。

親子で話し合うことが大切と伝える先輩ママたちの声。一緒に考えることで、子どもたちも納得しやすくなります。

……公園の木の高いところによその子どものフリスビーがひっかかってしまったようで、私がわが子を迎えに行かなければ子どもたちだけで解決しようとしていた。そしてフリスビーに向けてボールを投げて、さらにボールまでひっかかってしまい惨事に……。遊んでいたメンバーの1人が男親を呼んでくれて解決できた。子どもだけで一度試して解決できないことは私を呼んでね、とそこにいる子たちに伝えた(近所の子だけなので我が家の場所も私の顔も知っているメンバーだった)。

子どもたちが必死に頑張る姿が目に浮かぶ、こちらのエピソード。「何かあったら声をかけて」と、我が子だけでなくお友だちにも伝えておくことで、未然に防げるトラブルもありそうです。

ママ同士で話し合う

……名前も知らない上級生の子たちを、5~6人急に家に呼んだこと。トラブルのもとになるからと話し、ルールを決めました。ルールは私が内容を決めましたが、どこまで許すべきか、どこは守るべき? については近所の上級生ママと相談しました。

小学生のうちは、親同士のコミュニケーションが必要な場面が多々ありますね。

最後に、多くのトラブルを経験した先輩ママからの声をご紹介します。

……大切なのは、問題が起こった後に共有して、お互い様だよねという優しい気持ちで接していくことだと思います。そうしないと人間関係を学ぶ機会も、よそのお宅に行って礼儀挨拶などの大切さを知る機会も逃してしまうから、面倒な気持ちがあっても私は自宅に友だちが来てくれることは大歓迎です! 最多は1年生から6年生まで14人来ていたこともありました。

14人のお友だちを受け入れていたママの心の広さを心から尊敬します。放課後のトラブルも、裏を返せば、人間関係を学ぶ機会。トラブルをどう乗り越えるかが、大切ですね。

小学生の放課後トラブルは話し合いが大切

小学生ママが経験した放課後トラブルについてご紹介しました。どのトラブルも、日常の延長線上でふと起きてしまうものばかりだなと感じました。いつでも迷惑をかける側にも、かけられる側にもなり得ます。

日ごろからの声かけやルールを守る習慣、ママ同士のつながりが、トラブル回避につながるのではないでしょうか。みなさんは、放課後トラブルにあったことはありますか?

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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