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釣りのメッカ「串本」にあるゲストハウスは釣り人に嬉しい施設が沢山 魚捌き専用の流し台に連泊プランなど

TSURINEWS

はこにわの入り口と外観 (提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

本州最南端である和歌山県串本。高いポテンシャルを誇るこの地に魅了され、他府県から足しげく通う釣り人も多い。今回は友人と1泊しての串本釣行の際に利用したゲストハウス「はこにわ」は、釣り人にとって嬉しい設備が整っており、充実した時間を過ごせたので、釣り人目線で紹介していきたい。

ゲストハウスはこにわの概要

師走に入り例年より寒さが厳しい今冬、久しぶりに学生時代の友人と予定が合い、和歌山県串本へ1泊2日で釣行した。

せっかくなので夜は宿でゆっくりしたいと思い、以前から気になっていたゲストハウス『はこにわ』に宿泊することにした。

ゲストハウス『はこにわ』は和歌山県串本町の東側、田原という地区にある。話題の民間ロケット発射場の近くに位置している。

このゲストハウス『はこにわ』はシェアハウスを併設しており、通常の宿とは少し変わったルールがあるため、ホームページで事前に確認しておくことをお薦めする。

今回の釣行プラン

今回のプランは1日目は私がよく行く串本カセ釣りの老舗、大裕丸にてブリやマダイ、アジ等を狙い、2日目はゆっくりスタートで気軽にオカッパリからカワハギでも狙おうと予定した。

ヒットしたイトヨリ(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

今回ゲストハウス『はこにわ』を選んだ理由としては、お魚キッチンという屋外に設置された魚捌き専用の流し台が使える点だ。

釣れた魚はなるべく早く下処理を行わないと味が落ちてしまうため、遠征で1泊以上する予定の釣行ではありがたい設備だ。

マダイ確保(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

ブリやマダイ等大型になると家庭の台所では捌きにくくなる。鱗は飛び散り、捌いた後の掃除も大変である。

大量に出る内臓の処理も一苦労であるが、ここで処理しておけば帰宅後に楽である。

釣果を持ってチェックイン

迎えた初日の釣果は、先日好調に釣れたブリは空振りに終わり、友人と2人でイトヨリ、ヘダイ、チャリコ、アジという結果であった。

アジキャッチ(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

宿に到着後オーナーに挨拶し、チェックインを行う。この時に簡単に宿泊ルールの説明を受ける。

ゲストハウスの他にシェアハウスもあるため、食器や調理器具等も共用で使用することができる。

トイレやお風呂の使用も他の宿泊者と共用になるため、注意が必要だ。

釣り人目線で嬉しいはこにわの設備

ここからは釣り人目線でゲストハウス『はこにわ』を解説したい。

「おさかなキッチン」という、屋外設置の捌き台は前述したように、魚の下処理を行うのにありがたい設備である。

おさかなキッチン(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

包丁も設置してあるため便利であるが、大型魚を捌くなら大きめの物を持参するに越したことはない。

オーナーの自作であるが、血抜き用に高圧で水を噴射できるタンクもあるため、いわゆる津本式の血抜きに興味のある方は試してみるといい。

オーナー自作の高圧噴射用タンク(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

共用の調理器具の使用もできるため、捌いた魚を室内キッチンで調理することも可能である。

これは遠征好きな釣り人としては非常に嬉しいことである。

長期間の遠征において早い段階で釣れてしまうと高級魚でも泣く泣くリリースするか、遠征期間を短縮して帰宅するかを迫られる。

ここ『はこにわ』であれば、釣れた魚も下処理から調理を行い、美味しく頂きながら釣りを継続することが可能である。

バーベキューもできる

さらに庭にバーベキュースペースもあり、こちらも共用で使用することができる。

バーベキューが楽しめる(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

今回は寒くて見送ったが、暖かい季節であれば気の合う友人と綺麗な星を眺めながら、当日釣った魚をあてに一杯飲み、釣り話に花を咲かせる。釣り人なら1度は憧れるような時間が過ごせる。

嬉しいことに長期遠征向けに1週間滞在という宿泊プランがある。年末年始やGW、お盆といった繁忙期を除くが、6泊7日で15000円という格安設定だ。時間に余裕のある方にはおすすめしたいプランである。

朝食からチェックアウト

2日目の朝は前日からの疲れもあり、ゆっくり起床した。

目の前に広がる海はアオリイカの好ポイントとなっているため朝マヅメから釣りも考えたが、帰りの運転も考え無理は控えておいた。

今回の1泊プランでついている、串本産干物の朝食を用意して頂き、美味しく頂いた。

串本産干物の朝食(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

朝食後に前日に釣った釣果の下処理を行う。この時に出たアジの内臓は庭にいるアイガモのエサになるということで、オーナーと話をしながらアイガモにエサやりをして楽しんだ。

庭にはアイガモの他看板ヤギのくろべえも居て動物との触れ合いも楽しめる。釣り人に限らず楽しめるゲストハウスである。

看板ヤギのくろべえ(提供:TSURINEWSライター稲垣順也)

オーナーの山崎さんは、色々な人が楽しめるゲストハウスにしようと、釣り人目線でのリクエストを聞かれたり、ファミリーには思い出に残る時間を共有しようと色々考えておられる、暖かい人柄の好青年であった。

ちなみに魚捌き用お魚キッチンの利用はチェックアウト後も要相談で可能とのこと。混雑具合によると思うため、利用を考えている方はオーナーに相談してみるといい。

釣り人にとってありがたい設備が揃っているゲストハウス『はこにわ』

串本への遠征釣行を考えている方は宿泊先として考えてみてはいかがだろうか。

<稲垣順也/TSURINEWSライター>

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