Wine bar Le3（ルトロワ）
小田原駅から徒歩10分、中町の一角に佇む「Wine bar Le3（ルトロワ）」さんにやってきました！
入口の前でふと目に留まったのは、一枚の国旗。
突然ですが…この国旗、どこの国かわかりますか？
正解は、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方の国“ジョージア”。
Le3（ルトロワ）は、ジョージアやドイツ産の白ワインを中心に、約200種もの自然派ワインを楽しむことができるワインバーです。
暖簾をくぐり細く伸びる通路を奥へ進むと、まさに“大人の隠れ家”という言葉がぴったりの静かな入り口を見つけました。ドキドキしながら、そっと扉を開けてみます。
ランプの灯りに誘われて。異国の香り漂うムーディーな店内へ
店内は、カウンター8席のみという贅沢な空間です。
「足を運んでくださったお客さまに、ゆっくりワインを楽しんでほしい」そんな想いから、完全予約制で静かに営業されています。
カウンターいっぱいに並ぶワインボトルとランプが落とす柔らかな灯り。
まるで、旅の途中でふらりと立ち寄った異国の小さなバーにいるかのような錯覚におちいります。
カウンター席の後ろには小さな小上がりがあり、ほどよく整えられたディスプレイスペースになっていました。
店内を見渡すと、あちこちにかわいらしいフクロウのモチーフがちょこんと顔を覗かせています。
入り口にある大きなワインセラー。
その扉いっぱいに描かれた「ワインの短歌」が、ひときわ強い存在感を放っています。
ジョージアワインが気になる！
Le3（ルトロワ）では、主に白のナチュラルワインを多く取り扱っているそうです。
最近は日本のワインの品質もかなり良くて、北海道ワインは特におすすめなんだとか！
ドイツ、スペイン、ジョージア…いろんな国のワインボトルが並んでいますが、さて、どちらを飲んでみましょうかね。
“ワイン発祥の地”として知られているジョージアワインを初めて飲んでみることにしました。
この日グラスに注いでいただいたのは、美しい琥珀色が印象的なアンバーワイン。
白ワインを果皮ごと発酵させる、ジョージア伝統の製法で造られたオレンジワインです。樽ではなく壺で熟成させるのも特徴のひとつ。
ジョージアは、温泉があり、海も山もあり、どことなく小田原に似ているのだそう。
そんな話を聞きながら、果実の甘味と酸味が心地よい一杯を味わいました。
ワインとともに味わうコーカサス地方の料理
画像出典：Wine bar Le3
クリスマスに大晦日と、華やかなイベントが続く12月。そんな季節の気分を先取りして、ひと足早く「忘年会コース」（税込6,500円）をいただいてきました。（※アラカルトでも注文可能）
日常ではなかなか味わえない異国の香りに満ちた全4品のコースです。
お料理を引き立てる色鮮やかな器がとっても個性的。
わちゃわちゃオードブル
その名のとおり、大きなプレートに旬の食材が10種類以上もぎっしりと盛られています。
しかも、これで一人前だなんて…思わず「わーっ！」と歓声をあげてしまいました。
わちゃわちゃオードブルは、その日によって内容が変わるそう。スタートからワインがぐいぐい進んでしまいそうな予感がします。
シュクメルリ
「これは、世界一にんにくをおいしく食べるための料理なんですよ。」
そんな一言とともに運ばれてきたのが、ジョージアの伝統料理・シュクメルリ。
鶏肉をたっぷりのガーリックソースでじっくり煮込んだ一品で、香り高くコク深いソースは、思わずごはんを追加したくなるほどの美味しさ。
お店の味にはかなわないけどいつか自宅でも挑戦してみたくなる、そんな心に残る料理でした。
ソリャンカ
ソリャンカは、東欧の家庭料理で香辛料の効いた酸味と塩味の強い味わいが特徴のスープです。たくさんの具材を煮込むことから”飲むオードブル”とも言われているそう。意外とクセがなくさっぱりとした後味なので、日本人の味覚にもすっと馴染む一品だと思います。
ウズベキスタン プロフ
ピラフの語源とも言われる、ウズベキスタンを代表する伝統的な米料理・プロフ。
ここでは定番のラム肉ではなく、あえてジビエを使うのがLe3流です。
どんぶりのような器に盛りつけられているのも、どこか和のニュアンスがあっておもしろいポイント。
そして、エスニックな味わいのプロフには甘いシェリー酒がとっても合うのだそう。
度数強めのお酒をコクっと一口飲むと、口の中が一気にオリエンタルな香りで満たされました。
食事を楽しみながらオーナーとゆっくり会話ができるのも、予約制のカウンター席だからこそ。
「あまりお酒は強くないんです…」
「フルーティーで飲みやすいものを教えてください」
「このラベル、気になるので飲んでみたい！」
お店にワインリストはございませんので、好みを相談しながらぜひお気に入りの一杯を見つけてみてください。
Le3は、作り手・売り手・飲み手の3つがそろったワインのコミュニティサロン
オーナーの山田さんに、お店のことやワインについてお話をうかがってみました。
□ ジョージアワインとの出会い
「誰も知らないし、聞いたこともない。作り方も独特ゆえ、これまでの自分のワインの概念が何一つ通用しないことに面白さを感じた。シンプルに五感で感じてうまかった。」
都内のフレンチでソムリエとして活躍されていた山田さんが、小田原にワインバーを開いて4年。
開店当時、まだ日本に流通し出して間もないジョージアワインを初めて知ったそうです。
まるで生産者の顔が見えるかのような、ナチュラルな作り方と素朴で自然な味わいに一気に惹かれたのだと言います。
その時の思いが、店名の由来にも深く繋がっているのかもしれませんね。
実は、ジョージアワインは日本料理ともとっても相性が良いそうです。いつかフュージョンすることができたら……
そんな夢も語っていただきました。
□ 店名の由来
店名のLe3（ルトロワ）は、作り手・売り手・書い手、普段は交わることのない人たちがワインをツールとしてこの場で交流する”サードプレイス”という意味が込められているのだそう。
「ワインは酔っ払うための飲み物じゃなくて、産地の文化とか歴史とかを感じながら飲んで欲しいなって思います。」
ワインの作り手と飲み手の時間が交わり合ってできるストーリーを大切に伝えていきたい。そんな徹底的な強いこだわりを持って営業されています。
お店の壁に、駐日ジョージア大使のサインを見つけました！春のイベントの際に来店されたそうです。
Le3（ルトロワ）では、毎月いろんなイベントが開催されています。ワイン初心者も大歓迎とのことなので、気になる方はぜひお店のインスタグラムをチェックしてみてくださいね。
まとめ
ワインバーというと、なんとなく敷居が高い…… そんな印象を持つ方も多いかもしれません。
実はワイン通ではない筆者も、お店に向かうまでは少しだけ身構えていました。
でも、ジョージアワインの奥深さや、オーナーとの気さくな会話に触れるうちに、その緊張はすっかりほどけてしまいました。この記事を通して、みなさんにもジョージアワインの魅力を少しでも感じていただけたら嬉しく思います。
仕事帰りや旅の途中に、ふらっとひとりでも立ち寄りたくなる。
そんな温かさと心地よさのある素敵なお店でした。
最寄り駅
小田原駅, 小田原駅, 小田原駅, JR東海道新幹線, JR東海道本線, 小田原駅, 伊豆箱根鉄道大雄山線, 小田原駅, 小田急小田原線, 箱根登山鉄道線
住所
神奈川県小田原市中町1丁目3−16
駅徒歩
JR小田原駅より徒歩約10分
営業日
月曜日, 火曜日, 水曜日, 木曜日, 金曜日, 土曜日, 日曜日
営業時間
17:00〜24:00
営業時間詳細
※予約がない場合は、21:00L.O.
※日曜、連休最終日は18:00L.O.
※ランチはお店にお問い合わせください。
定休日
不定休
予約
ネット予約, 電話予約
電話番号
050-8880-1879
受付開始
登録なし
受付終了
登録なし
予算（下限）
1500
予算（上限）
登録なし
支払い方法
現金, クレジットカード
席数
8席
席の種類
カウンター席
個室
無し
貸切
貸切可能
喫煙可否
全席禁煙
駐車場
無し
設備・サービス
落ち着いた空間
コース内容
無し
ドリンクメニュー
ワイン
利用シーン
デート, 友人, お一人様, クリスマス, バレンタイン, ホワイトデー
アクセス
サービス
お子様連れ
不明（店舗にお問い合わせください）
公式サイト
https://le3.jp/, https://www.instagram.com/winebar.le3/
備考
※完全予約制です