『長生きな犬種』5選 あなたの愛犬は?丈夫で寿命が長いワンコの共通点まで
丈夫で寿命が長いワンコの共通点は?
近年、犬たちの平均寿命が医療の発達やドッグフードの改良、飼い主の意識向上などを理由にのびています。その中でも、特段に体が丈夫で寿命が長いワンコには、ある共通点があることをご存知でしょうか。
✔適切な食事と運動
✔ストレスの少ない生活環境
✔犬としての欲求を満たせる工夫が取り入れられている
✔歯磨きやブラッシングなどの必要なお世話を適切な頻度でされている
長生きした犬たちは、以上の共通点が見られることが多く、生活習慣が健康にとって重要であることがわかります。
しかし、犬種によって、長生きしやすい犬種もいれば、病気にかかりやすい犬種もいるため、それぞれの犬種が受け継いでいる体質なども影響していると考えられます。
平均寿命が長い『長生きな犬種』5選
現在、国内で飼育されている犬全体の平均寿命は、約14.2歳と言われています。その中でも、どのような犬種が平均寿命が長い傾向にあるのでしょうか。
1.トイプードル
トイプードルは、比較的かかりやすい病気の種類が少なく、実はしっかりとした体つきをしているため、平均寿命は15.3歳と長生きする傾向にあります。
ただし、小型犬特有の膝蓋骨脱臼や高齢期に入るとクッシング症候群や白内障にかかりやすい犬種でもあるので、健康的に長生きするためには、これらの病気や怪我に注意が必要です。
2.ミニチュアダックスフンド
胴長短足犬種として長い間、日本国内で人気を誇っているミニチュアダックスフンドは、平均寿命が14.9歳と平均寿命を大きく上回っています。
胴長短足犬種特有の肥満になりやすい体質を持ちますが、食事管理や無理のない適切な運動によって予防が可能です。また、腰や関節に負担がかかりやすいため、椎間板ヘルニアを患わないよう激しい運動や段差には注意が必要です。
3.柴犬
日本犬は全体的に長生きしやすい傾向にありますが、中でも柴犬は平均寿命が14.7歳と長生きする傾向にある犬種です。
柴犬は日本で生まれた犬種であるがゆえ、日本の気候や住宅環境に適応した体を持ちます。ただし、皮膚疾患を患いやすい犬種でもあるので、日頃からスキンシップなどを通して皮膚の状態を観察してください。
また、高齢期に入ると認知症の発症件数が多く報告されています。屋外の散歩や脳トレにつながるような遊びを取り入れて、認知症予防に取り組みましょう。
4.パピヨン
優雅な大きな耳が特徴的なパピヨンは、平均寿命が14,5歳と平均寿命よりも僅かに長生きする傾向があります。子犬期からしっかりと遊び、筋力をつけることで、より丈夫な体づくりにつながる犬種です。
ただし、トイプードルと同様に膝蓋骨脱臼に陥りやすい犬種でもあるので、高い場所への上り下りには十分注意し、高いジャンプもなるべく避けてください。
5.イタリアングレーハウンド
細く短毛な犬種のイタリアングレーハウンドは、寒さに非常に弱い印象が強いため、寿命が短いのではと思われることも少なくありません。しかし、実は平均寿命が14.5歳と比較的長生きしやすい犬種です。
犬の中でもかかりやすい病気が少ない傾向があるため、健康的に長生きしやすいのが理由の1つとして考えられます。ただし、骨が細いため、骨折や脱臼には十分注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか。犬種ごとに平均寿命が発表されていますが、ご家庭での生活環境や飼育方法によって、犬種に関わらず長生きしてもらうことは可能です。ぜひ生活習慣や環境を見直して、愛犬がストレスなく健康的に暮らせるように努めましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)