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貴重な神仏の世界を再発見 6月17日まで 伊賀・青山讃頌舎

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展示作品を紹介する学芸員の大介さん=伊賀市で

 三重県伊賀市が昨年、市文化財に指定した14世紀の絵画「若宮八幡神像」が初公開される企画展「神が息づき仏が導く」(伊賀市文化都市協会主催)が6月17日まで同市別府の市ミュージアム青山讃頌舎で開かれている。

 この絵画は、同ミュージアムの前身となる美術館を創設し、2017年に87歳で亡くなった水墨画家、穐月明さんが生涯を通して神仏に関わるものを収集した品の一つ。鎌倉時代末期から南北朝時代の作品とみられており、軸装され、若き天皇の姿として描かれている若宮八幡神(仁徳天皇)とされる。

 今回は同絵画を始め、穐月さんが集めた仏教美術品や神仏をテーマに描いた作品、同じく市の文化財指定を受けた、同ミュージアムに隣接する大村神社の虫喰鐘(むしくいのかね)など、パネルも含めた72点が解説付きで並ぶ。

 穐月さんの長男で学芸員の大介さんは「新たに指定された地元の文化財を見てほしい。指定されたものの他、珍しいものや貴重なものを紹介しており、意外にも知らない神仏の世界を再発見してほしい」と話している。

 時間は午前10時から午後4時30分(入館同4時)まで。入館料は一般300円、高校生以下無料。火曜休館。

 また、企画展に合わせた関連イベントとして、6月2日午後1時30分から同ミュージアムで、大介さんによるギャラリートーク「神と仏と山と川と」が開かれる。参加無料だが、入館料が必要。

 問い合わせは同協会(0595・22・0511)へ。

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