【京都あじさい】花手水の美しさは健在!人気の花階段は龍をイメージ「楊谷寺」【京都花めぐり】
長岡京柳谷観音、6月の風物詩「あじさいウイーク」が6月30日まで開催されています。今年も約5000株の紫陽花に溢れた境内で、花階段や、アンブレラスカイ、花手水など見どころ満載です。(6月上旬撮影)
紫陽花を存分に楽しめる「あじさいウイーク」を開催
京都府長岡京市にある「柳谷観音 楊谷寺」の開山は、806年。清水寺の開祖延鎮によって開山されたと伝わり、善峯寺・光明寺と共に、西山三山と呼ばれています。
SNSで人気に火がついた花手水や、境内に植わる約5000株の紫陽花名所としても知られています。現在開催中のあじさいウイーク(6月30日まで)の詳細や、境内の様子を紹介します。
あじさいウイーク詳細
期間:2024年6月1日㈯〜6月30日㈰
開門:9:00~17:00 完全閉門
拝観料:①700円②1500円(上書院含む)
●花手水
●紫陽花の階段
●アンブレラスカイ
●上書院特別公開(15時迄)
●フェリシモ紫陽花傘の販売(境内での貸出あり)
関連ページ:https://yanagidani.jp/
辰年の龍がモチーフ「おいなり花階段」「アンブレラスカイ」「青もみじのハート」
おいなり花階段
眼力稲荷社付近の階段に、紫陽花を飾った「おいなり花階段」です。登場から3年目、すっかり人気スポットとなり、多くの人が撮影に来られています。今年は辰年と言うことで、龍を象った緑の紫陽花を中心に、登る龍を表現されていて、圧巻でした。階段下に並んで撮影する形式でしたが、階段中腹に立って、記念撮影されている方もおられました。
アンブレラスカイ
昨年登場したアンブレラスカイ。今年もフェリシモの紫陽花の傘が展示されています。昨年よりも傘の数が増え、新緑や紫陽花を借景に、華やかは景色となっていました。フェリシモの傘は、貸出と販売もされています。
青もみじのハート
アンブレラスカイの近くに、青もみじのハートを見る事が出来ます。私は上手くハートの形に撮れませんでしたが(笑) きっともっとハートらしく撮れると思います。スポット近くにハートマーク(撮影場所)や、撮影方法の案内があります。
境内を彩る紫陽花の花手水
境内図と花手水の場所です。主な花手水を紹介します。
龍手水
本堂前にあるメインの手水です。
色とりどりの紫陽花が浮かべられているのに加え、今年もフェリシモの紫陽花の傘が周りに飾ってありました。花手水がより華やかに感じられました。
龍手水のそばにハートのプレートが置いてあって、自由に撮影が楽しめます。
庭手水
本堂に隣接する、浄土苑にある庭手水です。ピンク、白の紫陽花が入っていて、小鳥が三匹、紫陽花を眺めているようで、とても可愛かったです
恋手水
浄土苑の端、上書院へ向かう階段のそばにあります。小鳥が愛くるしく、青と白の紫陽花が爽やかでした。
苔手水
寺宝庫そばにある苔手水です。苔むした手水に鮮やかな紫陽花が綺麗でした。
琴手水
心琴窟という、水琴窟のそばにある琴手水です。水琴窟の優しい音色と共に紫陽花を楽しめます。
上書院特別公開
上書院は、明治時代後期の建立で、通常非公開ですが、あじさいウイーク期間中は、毎日公開されています。(別途拝観料要)受付で拝観料を支払う際に、拝観時間の指定が出来ます。滞在時間が限定されていますが、窓一杯に拡がる青もみじと、朱色の緋毛氈が映えて、美しい風景を楽しめます。
上書院へ入室した所には、風景のリフレクションが撮影できるテーブルがあり、こちらがその風景です。スマホでもきれいに撮影でき、撮影方法の案内がありますので、チャレンジしてみてくださいね。
上書院へ入る際に、足香と言って、こちらをまたいで清めてから入室します。映画の撮影にも使用された貴重な場所。身体を清めて、美しい景色が観れてリフレッシュした気持ちになりました。
庭園や境内の紫陽花の様子
名勝庭園 浄土苑
岩の一つ一つが仏様とされている、京都府指定の名勝庭園です。池の水の音と、鳥の音だけが聞こえる、静寂と緑の景色が楽しめる、自然豊かな庭園です。
あじさい回廊
上書院より奥の院へ向かう回廊です。回廊の両脇には灯籠が掛かっていて、紫陽花が植わっています。こちらの紫陽花は日影が多く、ウイーク中遅めに色づく印象です。
土塀のそばにたくさんの紫陽花が植わっています。ブルーの紫陽花が、少しずつ色づいてきていました。
愛染社
奥の院そばの愛染社は、あいりきさんと呼ばれ、愛染明王が祀られいます。夫婦円満等にご利益があります。
奥之院
奥之院は大正元年に建立、大正4年に一度焼失し、昭和5年に再建されました。大きな赤い提灯が印象的です。
ご本尊は観音様で、観音様の眷属二十八武衆が祀られており、観音様と観音様を信仰される方を守護されるそうです。奥之院は、洛西観音霊場第10番札所に指定されています。
奥の院周辺の紫陽花です。まだ咲き始めで、これから色づくのが楽しみです。
眼力稲荷社の上手にある、モリアオガエル生息池では、カエルがかえった卵の跡がありました。姿は見えませんでしたが、時折鳴き声が聞こえていました。
四季のみち付近
四季のみち付近は紫陽花がたくさん植わっていて、ウイーク中、早めに見頃を迎える印象です。今年は阿弥陀堂が修復中でしたが、紫陽花は変わらず素敵でした。
独鈷水 おこうずい
独鈷水(おこうずい)は、811 年に、空海が眼病に悩む人々のために霊水にされた、とても有難い湧き水です。皇居が東京に移るまで天皇家にも献上されていました。今も眼病平癒の水としてたくさんの方に信仰されています。
容器を持参して汲んで持ち帰ることが出来、社務所で容器も販売されています。
御朱印など
御朱印の種類が多く、授与日限定のものもありました。
今回は柳谷観音を紹介しました。
紫陽花と花手水、花階段など、初夏の風景を楽しめますので、立ち寄られてはいかがでしょうか?
スポット情報とアクセス
名称:柳谷観音 楊谷寺(やなぎだなかんのん ようこくじ)
住所:京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
電話番号:075-956-0017
関連ページ:https://yanagidani.jp/
アクセス:阪急バス「奥海印寺」下車徒歩約40分(登山ハイキング)
阪急長岡天神又は西山天王山よりタクシーにて15~20分
(毎月17日の縁日時はシャトルバスあり)