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南永田団地 50周年へ 住民主体でにぎわい創出〈横浜市南区〉

タウンニュース

多世代が集う「つながり祭」

永田みなみ台の南永田団地が今年3月に創立50年を迎える。住民が団地内の商店街にある広場を活用した祭りを企画するなど、地域総ぐるみで団地の活性化に取り組む。団地の高齢化が進む中、小中学生などを巻き込んだ新たなにぎわいの創出に活路を見い出す。

同団地は1974年3月に完成し、UR都市機構が管理する。分譲と賃貸を合わせて約2400戸があり、約4千人が暮らしている。団地内には商店街や郵便局のほか、保育園や学童クラブが立地。市立永田台小学校と永田中学校が隣接するなど、子育て世代にやさしい環境が整っている。

商店街が交流の場

団地創立時に入居した渡邊乃志男さんによると、当時は20代から30代の若い家族の入居が多く、子育てをともにした同世代が多くいたという。しかし、全国的に少子高齢化が進む中、現在は住民の4割以上が高齢者。団地の活性化事業に携わる渡邊さんは「高齢者の見守りや多世代交流を図る取組が大切」と話す。

そんな中、団地住民による永田みなみ台連合自治会は2015年、南区役所とともに団地を盛り上げる取組を話し合った。16年に地域活性化を目指す運営委員会を設立。同年から商店街にある広場で、永田台小の児童の発表や模擬店などを開く「つながり祭」を2カ月に1回の頻度で行っている。

18年、運営委員会をNPO法人「永田みなみ台ほっとサライ」に改め、さらなる活性化に注力。商店街の空き店舗を活用し、19年に交流カフェ「サロンほっとサライ」をオープンした。永田中の美術部が制作したアートが窓ガラスを彩る。永田台小の児童が校内で育てた野菜を使った料理を提供するなど、子どもを受け入れる運営を重視。学校側から「子どもたちが地域に愛着を持つきっかけになった」という声も聞かれる。

昨年6月、住民の荒木田奈保美さんが永田みなみ台地区社会福祉協議会などの支援を受け、カフェ内に学習支援などを行う子どもの居場所「SUNSUN」を開設。毎月第1日曜日に開かれ、元教員などのボランティアが子どもに勉強を教えたりして交流を図る。荒木田さんは「木の棒を投げ、倒したピンの得点をもとに競うスポーツ『モルック』を行うなど、多世代交流を図る場にもなっている」と活動に手応えを感じている。

国際交流を促進

UR都市機構によると、近年、外国人入居者が徐々に増えているという。UR賃貸住宅でコミュニティ形成支援などを行うURコミュニティらは、数年前から国際交流イベントを実施。食事やスポーツを通し、日本人に入居者と顔の見える関係づくりを構築する機会を作り、今後も住み良い団地を目指す。

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