越後田舎体験に外国人観光客を!インバウンド受け入れセミナー
自然豊かな里山の暮らしを体験する「越後田舎体験」に外国人観光客を呼び込もうと、地元の民泊事業者などを対象にしたセミナーが23日(木)に上越市で開かれました。
「越後田舎体験」は首都圏などに住む人たちに田植えをはじめとする農業や雪国での暮らしなどを体験してもらおうと、上越市と十日町市で行われています。
セミナーは年々増えている外国人観光客を田舎体験に呼び込もうと開かれました。参加したのは田舎体験の利用者を受け入れている民泊事業者や、地元の企業などおよそ40人です。
講師は上越市の田舎体験をツアーに組み入れている京都府の旅行会社「ハンズ オン ジャパン」の大橋健太代表取締役が務めました。
大橋さんは、外国人観光客向けにその土地ならではの体験を強みにしたツアーを企画しています。これまで京都府では、寺を貸し切りにしてフランス料理とシャンパンを提供しました。また大阪府では、写真撮影を楽しんでもらおうと、外国人にとって珍しいカプセルホテルのフロアを貸し切りにしました。いずれのツアーも好評で、予約が1年先まで埋まっているということです。
提供:上越観光コンベンション協会
大橋さんはこうした取り組みを紹介したうえで、田舎体験ならではの強みを探し、民泊事業者や行政が連携して、旅行会社にアピールすることが大切だと話しました。
大橋健太 代表取締役
「皆さんで連携して意見交換をして外国人をどうやってもてなすか。ここでしか味わえない体験をどうやったらしてもらえるかを考えることが重要」
このほか上越市と、事務局を務める上越観光コンベンション協会から田舎体験の受け入れ状況について説明がありました。それによりますと受け入れが始まった平成10年からの27年間で、9万8000人の利用があったということです。このうち外国人は直近の3年間で300人から400人ほどです。
参加者
「(旅行会社から)生の声を聞くことができて参考になった。インバウンドは上越市はまだ少ないのでそれに向かって対応して、ここに来て価値があるものを提案していきたい」