健康経営の推進へ、スマートバリューが体制を整備 ウェルビーイング実現目指し社長を最高責任者に
クラウドソリューション事業を手掛けるスマートバリュー(大阪府大阪市)は9月10日、健康経営の推進に向けた目的と体制を定めて公表した。
社長が最高責任者に、執行役・各事業部の責任者と人事部門が連携
同社はミッションとして「スマート&テクノロジーで歴史に残る社会システムを創ること」を掲げる。このミッションの実現において、健康経営は重要な経営テーマと位置付ける。今回、健康経営を推進することにより、社員の健康意識を醸成させ、健康への行動を促し、ウェルビーイングの実現を目指していく。
健康経営を推進していく体制としては、同社の渋谷順社長を健康経営推進の最高責任者に据え、社員の健康維持・増進への取り組みを強化。さらに執行役・各事業部の責任者と人事部門が連携して、健康経営に関する施策を考案し、全社に対する浸透のほか継続的な推進活動を実施していく。
支援策が奏功、定期健康診断の再検査結果報告率が大幅に向上
同社は健康経営の一環として、健康課題解消に向けた取り組みをすでに実施している。
これまで定期健康診断の結果で再検査(二次健診)の受診が必要となった社員のうち、再検査を受診する人が少なく、報告率は例年50%を下回っていたという。こうした状況を受けて、「定期健康診断の再検査受診者の少なさ」を解決すべき健康課題に設定し、2023年から受診率の向上に向けた取り組みを強化してきた。
具体的には、健康診断の再検査支援として、再検査受診当日の特別休暇または有償遅刻・早退を認めた。こうした施策などを実施した結果、直近の2023年7月から2024年6月までの期については、再検査結果の報告率は74%と大幅に向上した。
健康経営に関するスマートバリューの取り組み
同社では健康診断の再検査支援のほかにも、以下のような健康経営に関する取り組みを展開している。
・オフィス禁煙
・婦人科検診(子宮頸(けい)がん検診・乳がん検診)費用を会社負担
・予防接種費用を会社負担
・全社員を対象にストレスチェックを年に1回実施
・産業医面談(病気や働き方についての不安などを相談できる窓口を設置)
「SMART WORK」の実施や「DE&I」推進方針の策定も
同社は、2017年から「生産性の向上」「付加価値の向上」「社員の安全と健康の確保」を目的に、「SMART WORK」と称したプロジェクトを始動。多様な働き方への対応や子育て支援の強化、介護や不妊治療との両立支援といった職場環境の改善に向けた取り組みを実施してきた。
さらに2024年7月には、「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」の推進方針を策定。同方針では「全員がお互いを尊重し合い、寄り添い、個々の能力が発揮できる環境を整備することで、信頼を前提としたコミュニティを育み、会社・個人の成長と事業の変革を促す」としている。
同社ではDE&Iを企業経営の最上位概念と位置付け、コーポレートサイト内にDE&Iや「SMART WORK」に関するページを新設して情報発信をしている。
今回の発表の詳細は公式リリースで確認できる。