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【渓流釣り入門者必見!】遊漁券が必要なワケとは? 購入方法・値段・違反リスクも紹介

TSURINEWS

渓流釣りには遊漁券が必須(提供:週刊つりニュース西部版APC・津曲隼丞)

渓流釣りを始めるには「遊漁券」が必要不可欠。なぜ必要なのか、どこで買えるのか、知らないと損する基本情報を初心者向けにわかりやすく解説する。

遊漁券とは?

渓流釣りを楽しむには「遊漁券(ゆうぎょけん)」が必要だ。遊漁券とは、河川や湖などの公共の水域で魚を釣るために支払う利用料を支払って手に入れる証明書のこと。各地域を管轄する漁業協同組合(漁協)が発行している。

多くの地域で、渓流釣りは漁協の管理下にあり、資源保護のためのルールが定められている。遊漁券を購入することは、そうしたルールを守り、渓流釣りを持続可能にする第一歩といえる。

多摩川の日釣券(提供:TSURINEWS編集部・藤田)

遊漁券の購入方法

遊漁券は主に現地の漁協や提携している釣具店、コンビニなどで購入できる。釣行前に現地周辺の販売所を調べておくと安心だ。

遊漁券販売所(提供:山梨県漁業協同組合連合会)

最近では、スマートフォンアプリやウェブサービスを通じてオンラインで購入できる仕組みも整ってきている。代表的なサービスに「FISHPASS」や「つりチケ」などがある。

これらを利用すれば、紙の券を持ち歩く必要もなく、事前にクレジットカードなどで決済を済ませておけるため便利だ。(漁協によっては印刷して持ち歩く必要がある場合もあるので注意)

24時間いつでも遊漁券が買える(提供:FISH PASS)

地域によっては、オンラインに対応していない場合もあるので注意が必要。この場合は販売所で手に入れるしかないので、現地で販売所が見つからないケースや、早朝からの釣行などでは事前購入が不可欠になる。

遊漁券の種類と選び方

遊漁券には「日釣券(1日限り)」と「年券(1年間有効)」がある。価格は地域によって異なるが、日釣券はおおよそ500円〜2,500円、年券は5,000円〜10,000円程度が相場だ。

初めて渓流釣りを体験するなら日釣券で十分だが、同じエリアに何度も釣行する予定があるなら年券を購入したほうがコストパフォーマンスが良い。

多摩川の年券(提供:TSURINEWS編集部・藤田)

また、県や市をまたぐ釣行の場合、エリアごとに漁協が異なり、それぞれの遊漁券が必要になることもある。釣行前には、目的地がどの漁協の管轄かを必ず確認しておきたい。

遊漁券を持ってないとどうなる?

遊漁券を購入せずに釣りを行う行為は「密漁」となり、法律に抵触する可能性がある。多くの地域で監視員が定期的に見回りをしており、遊漁券の提示を求められる。無券での釣りが発覚すると、通常の遊漁料に加えて倍額以上の過料が科されることもある。

また、罰則だけでなく、漁協や地域の信頼を損ねる行為でもある。渓流の自然や魚たちは限られた資源であり、それを守るためのルールを無視することはモラルの面でも問題がある。釣り人としての責任を果たす意味でも、遊漁券の購入は欠かせない。

現地でのルールと標識

渓流域では、遊漁区域や釣り禁止エリアが明確に示されていることが多い。標識や看板には「遊漁券必要」「禁漁区」などの表記があるので、注意して確認しよう。

また、地域によっては禁漁期間(通常は秋〜冬)や、釣ってもよい魚のサイズや匹数に制限があることもある。

こうしたルールはその地域独自の自然環境や生態系に配慮して設定されている。現地の表示に従うことは、安全な釣行と資源保護の両立につながるということを忘れてはならない。

遊漁券の収益はどこへ?

遊漁券の収益は単なる料金徴収ではない。多くの漁協では、その資金を使って魚の稚魚や成魚の放流を行ったり、釣り場の整備・清掃活動を実施したりしている。

遊漁券の収益により、多くの釣り人が安心して楽しめる環境が維持されているのだ。

初めて渓流に行くなら?

初めて渓流釣りに行くなら、まず目的地の情報収集から始めよう。Googleマップで地形やアクセスを確認し、地元漁協の公式サイトでルールや遊漁券情報をチェックしておくと安心だ。

意外と多いのが「遊漁券の購入を忘れて釣り場に着いてしまう」ケース。アプリで事前に購入しておけば、現地で慌てることもない。紙の券を買う場合は、釣行道具と一緒に入れておくと忘れにくい。

渓流釣りは、自然との一体感が味わえる魅力的な釣りだが、その美しさと貴重な資源を守るには、ルールとマナーが欠かせない。遊漁券の購入は、その第一歩。しっかり準備して、気持ちよく渓流釣りを楽しもう。

奥多摩川の軍畑大橋エリア
(提供:週刊つりニュース関東版APC・内藤茂幸)

<藤田/TSURINEWS編集部>

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