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楽山園|群馬県内唯一の大名庭園。江戸時代と変わらない景色で心に安らぎを与える庭園【甘楽町小幡】

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楽山園|群馬県内唯一の大名庭園。江戸時代と変わらない景色で心に安らぎを与える庭園【甘楽町小幡】

織田宗家ゆかりの城下町として知られる群馬県甘楽町にある楽山園(らくさんえん)をご存じでしょうか。

織田氏により増庭され、県内で現存している唯一の大名庭園。立派な中門をくぐった先には綺麗に整備された御殿跡と四季折々の情景が楽しめる池泉回遊式庭園が広がる癒しの空間です。

そんな国指定名勝にも選ばれる貴重な庭園「楽山園」を訪れてみました。

国の指定名勝楽山園

楽山園は、江戸時代初期に織田信長の次男である織田信雄によって築庭された大名庭園であり、県内で唯一現存する大名庭園として国の名勝にも指定されている貴重な遺跡です。

江戸時代初期の池泉回遊様式の庭園で、「智者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」という『論語』の故事から名づけられたと言われています。山並を借景として取り込み、豊かな広がりを演出している空間構成は、庭園美の極みといえ、価値の高い庭園となっています。

楽山園の庭園内観覧

庭園入口の中門、東側には駐車場・駐輪場があります。

中門正面にある番所にて観覧チケットを購入し、庭園内へ。

パンフレットと観覧券

拾九間長屋(じゅうきゅうけんながや)

中門をくぐった先の右手には藩邸の使用人たちが暮らしていたとされる、長さ358mの拾九間長屋(じゅうきゅうけんながや)が復元されています。

長屋内は展示スペースとなっており、長屋の中に入って楽山園の紹介や藩邸や庭園のジオラマ、出土品などの展示物や城下町小幡の映像も上映されています。

からほり・土塁

藩邸跡手前にある庭門をくぐった先に大名庭園豊かな情景のが広がっています。

池泉回遊式庭園

景石の置かれた広い「昆明池(こんめいいけ)」を中心に小高い築山からの景色を楽しめる東屋を配し、周りの豊かな山々を情景にもち豊かな広がりを演出しています。

梅の茶屋・腰掛茶屋

茶屋から庭園の全景を見渡せます。織田氏が見ていた江戸時代のままの情景を堪能することができます。

楽山園には、世の平和と領民の安心を願う気持ちが込められているそうです。

広い庭園にはゆったりとした時が流れ、春には若葉やヤマザクラ、秋には紅葉といった四季折々異なる情景を楽しむことが出来ます。

昆明池の中央にある中島からみえる滝口。

楽山園のウメ

庭園西北側の小高い場所に根をはる梅の木。植樹の時代や由来は不明ですが町の天然記念物に指定されています。

梅の花が咲いた景色も素敵なことでしょう。

南東庭園

庭園東側に位置する泉水(せんすい)を中心に松や紅葉、四方竹などの植栽で構成された庭園。

泉水にはピンクの蓮が綺麗に咲いています。

庭園南側は小高い築山となっており、南側からも庭園を見晴らすことが出来ます。

凌雲亭

南東庭園の北側には抹茶と和菓子を頂ける茶屋「凌雲亭」があります。

庭園を眺めながら美味しい抹茶とお菓子で一服してはいかがでしょうか。

御殿跡

御殿東側には小幡城と呼ばれた藩邸跡があります。

現在は廊下や板の間を白色、部屋や書院を灰色、中庭を緑色で色分けした平面表示という方法で再現されています。

拾九間長屋にある藩邸ジオラマの展示を見てからですとより藩邸の様子がイメージしやすいです。

楽山園施設情報

観覧料:大人300円( 20人以上の団体の場合250円)
※中学生以下無料
※身体障害者手帳持参の方等観覧料免除制度あり。
営業時間:
3月-10月 午前9時-午後5時(入園は午後4時30分まで)
11月-2月 午前9時-午後4時(入園は午後3時30分まで)
休園日:12月29日-翌年1月1日
住所:群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡648-2
電話:0274-74-4795
アクセス・行き方:
車 上信越自動車道甘楽スマートICより車で約10分
電車 上信電鉄(下り)上州福島駅より約3.7km

 

楽山園まとめ

織田宗家ゆかりの地として知られる群馬県甘楽町の名勝「楽山園」をご紹介致しました。

池泉回遊式の借景庭園であり豊かな広がりを見せる美しい空間構成は訪れた方に驚きと癒しを与えてくれます。四季折々で変化する情景も見所の一つです。

江戸時代から変わらぬ美しい景色の中でゆっくりと癒しの時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※情報は記事作成当時のものです

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