【島田・巌室神社】「金谷」の地名の由来となる神社か 見落としそうな金谷駅周辺おもしろスポット
静岡・島田市の茶どころ金谷には、鎌倉時代創建の神社「巌室神社」があります。一説には金谷の地名の由来となった神を祭る神社です。ローカル色が濃い金谷駅周辺のスポットをご案内します。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも、裏を巡ればそこはまるで別世界! 静岡県民必見の裏スポットを探します。今回は大井川の西側にある、JR東海道線と大井川鉄道が発着する金谷駅周辺を散歩します。
4月からSLの始発駅になった金谷駅
金谷は静岡県有数のお茶の産地として知られています。
周囲の景色を眺めながら歩いていると、どことなくお茶に適した土地という感じがしてきませんか。実際、金谷の周辺には茶畑が広がっています。
金谷は大井川鉄道のSL列車の始発駅としても知られている場所です。現役のSLが走っているんです。
これまでSLの始発駅は、金谷駅から北に一駅いった新金谷駅でしたが、2025年4月からは大井川鉄道の金谷駅がSLの始発駅になることが発表されました。
金谷の語源となった神を祭る「巌室神社」
金谷駅の北側にあるロータリーから坂を約50m下っていくと、振り返った先に立派な鳥居を発見。
奥の方に階段の始まりが見え、上の方は森に消えていきます。
これはすごい階段を上らされる予感がします。せっかくここまで来たのなら行きましょうか。
ここは巌室(いわむろ)神社です。創建は鎌倉時代にさかのぼるとのこと。
入口には巌室神社で行われる鎮火祭が市指定文化財である説明看板があります。
お祭りしている神は「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」「木花之開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)」「金山彦命(かなやまひこのみこと)」の三柱です。
一説によると「金山彦命」が「金谷」の地名の由来となったと言われています。
さて、これは大変と思った階段ですが、そうでもありません。2~30段でした。
本殿で参拝をして、金谷のまちの散策を続けることにしましょう。
神々しい名字「男神(おがみ)」さん
神社を後にして道を歩いていくと、「男神」という姓の民家の表札を見つけました。ちょっと珍しい名字ではないでしょうか。
さらに歩いていくと、隣の建物にも「男神」と書かれています。「自転車預かり」のお店だったので、気になって声をかけると、男性が出てきてくれました。
神々しくてすてきな名前ですが、男に神と書いて読み方は「おがみ」さん、「ダンシンじゃないですよ」と教えてくれました。
男神敏行さん:
隣は本家の親戚なんです。男神という名字はなかなかないですね
さらに「ここから山を隔てた向こうに『男神・女神』という地名があります」と話す男神さん。そこにルーツがあるかもしれないとのことですが、はっきりしたことはわかりません。
金谷から山を隔てて南へ13km、牧之原市に「男神・女神」という隣り合った地名があります。ミステリアスな大蛇伝説が残る土地です。
男神という名前の人に会えたら、ご利益やパワーをもらってる感じがしますよね。つい握手をお願いしてしましました!
■施設名 巌室神社
■住所 静岡県島田市金谷新町1-1