白のピットブルから淡いマスカットのような色の仔犬誕生、名前は映画の人気キャラクターに(米)
米ミシシッピ州で今月3日、白い被毛を持つアメリカン・ピット・ブル・テリア(以下、ピットブル)が緑色の仔犬を出産した。緑色といっても淡いマスカットのような色味で、飼い主は当初、仔犬が母犬の被毛の色と違うことに気づかなかったという。米ニュースメディア『People.com』などが伝えた。
5匹のきょうだいのうち1匹だけ被毛の色が違っていたピットブル。動画はこちら
ミシシッピ州ハンコック郡に住むアニース・トゥーリーさん(Annise Tooley、57)宅で3日、ピットブルの“パール(Pearl)”が雄3匹、雌2匹の仔犬を出産した。
アニースさんは当時、恋人のグレッグ・ヒューシッチさん(Greg Fucich)と一緒にパールの出産を介助していた。最初に誕生したのは、ピンク色の耳と鼻を持ち、わずかに緑がかった被毛の雌だった。
ところがアニースさんは、2匹目の仔犬が誕生して、最初に生まれた雌が普通と違う淡いマスカットのような色であることに気づき、不思議な輝きに心を奪われたという。そして「なぜ1匹だけ緑色なのだろう?」と疑問に思い、グーグルで検索した。
実は仔犬の被毛が緑色になったのは、胎盤内に存在する緑色の色素の一種「ビリベルジン」が原因で、ビリベルジンが羊水に混ざることで胎仔がその影響を強く受けると考えられている。またこれとは別に、胎仔が羊水の中で緑色の胎便を排出した可能性も指摘されているが、被毛が緑色に染まるのは珍しく、仔犬への害はなく、通常は誕生から数週間後に緑色が消えるとされている。
アニースさんは検索している間に、イタリアで生まれた緑の仔犬が“ピスタチオ(ナッツの一種)”と、アイルランドでは“シャムロック(アイルランドの国花)”と名付けられたことを知り、それに影響されて、笑顔でこう話した。
「我が家では映画『シュレック』にちなんで、緑の仔犬に“フィオナ(Fiona)”と名付けたの!」
“フィオナ”とは、夜になると肌が緑色の怪物(オーガ)に変わる美しいプリンセスのことで、映画『シュレック』では人気の高いキャラクターとして知られている。フィオナ姫同様、大きな注目を浴びている仔犬のフィオナだが、アニースさんは純血のピットブル2頭と、ミックスのピットブル2頭を飼っているため、5匹のきょうだいそれぞれに新しい飼い主を探す予定だと明かしている。
ちなみに昨年3月には米ユタ州でも、ゴールデンレトリバーのブリーダー一家で緑色の仔犬が誕生し、“シャムロック”と名付けられた。
画像は『What’s the Jam 「Dog gives birth to GREEN puppy - and owner gives her very fitting name」(Jam Press/Annise Tooley)』『Daily Express 「Dog gives birth to adorable green puppy - and gets a very fitting name」(Image: Jam Press/goldentreasureskennel)(Image: Jam Press/Annise Tooley)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)