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鴻上尚史、作・演出の舞台『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』が生まれた経緯を自ら語る

文化放送

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、8月13日の放送に作家で演出家の鴻上尚史が出演。作・演出を担当し、8月31日から紀伊國屋ホールで上演となる舞台『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』について語った。

大竹まこと「今回のお芝居(舞台『サヨナラソングー帰ってきた鶴ー』)は、登場人物がチラシに載っていますが、若い人と鴻上さんが組んでいます。どうですか、若い人たちは?」

鴻上尚史「小関裕太くんという、最近、テレビにガンガン出ている方と、臼田あさ美さんという素敵な女優さんたちが出ています。楽しいですよ。打てば響くというか。待たなくていいですから(笑)」

大竹「響かないやつ、たまにいる(笑)?」

鴻上「そりゃ年を重ねてくると。演出家は待つのも仕事ですから、いいんですけどね。今年6月にも新橋演舞場で芝居したんですけど、そこには石黒賢さん、益岡徹さんといったベテランも出ていましたから、(出演者は)作品によります」

大竹「若い人は飲み込みも早い。今回、作・演出と。書き下ろしなんだ。稽古は?」

鴻上「6週間近くやりました、いまもやっています。この芝居の話、していいですか?」

大竹「どうぞ」

鴻上「北山修さんという精神科医の人と話しているとき『鴻上くん、鶴女房って、去っていく鶴は美しいけど残された男は惨めだよね』と言われたんです。『鶴が帰らないというか戻ってくるというか。居座っていいんじゃないか、と思うんだ』と聴いて、その瞬間にストーリーがバババッと浮かんだんですよ」

大竹「なるほど」

鴻上「北山さんは、無二の親友というか盟友の加藤和彦さんを自死で失っている。『あの素晴しい愛をもう一度』を北山さんが作詞、加藤さんが作曲されていますけど。北山さんが『去っていく鶴は美しい』というのは加藤さんのことを重ねているのかな、と思ったら胸に来て。ストーリーがよく浮かんだ。それが始まりです」

大竹「この物語は、言える範囲でいうと」

鴻上「鶴が帰ってくるんです。帰ってきて男とふたりで暮らし始める。でも当然、村人としては鶴だと正体がわかっている。あいつはどうなんだ、化け物なんじゃないか、となる。鶴なのか、でも姿は人間だから鶴でもない……と盛り上がる」

大竹「はい」

鴻上「でもこれだけの芝居にするとおもしろくはないから。その話を書いた男、小説家がいて、それがじつは自ら命を絶ってこの世を去って。妻、こちらも小説家だけど、編集者から『続きを書いてくれ』と言われるところから始まる、という話なんです」

大竹「稽古を重ねて。セリフの量はすごいんですか?」

鴻上「膨大です。2時間だと400字詰め計算で普通の人は180枚ぐらいだけど僕は230枚ぐらいなんです。量も多いし、速いんです。必ず俳優さんに『もう少し速くしゃべってくれませんかね』と言うんですね」

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