名張警察署だより 災害の備えと警察活動の理解協力を
警備課長 田中雅也
まず、本年1月1日に発生した能登半島地震を始め、8月末の台風第10号や各地での大雨によって被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。来年1月には、阪神・淡路大震災の発生から30年が経過し、近畿圏に程近い伊賀地域にお住まいの皆さまにとって、災害との向き合い方について考える一つの節目となると思います。
今後30年以内に70%から80%の確率で発生するとされている南海トラフを震源とする東南海・南海地震において、県公表の「地震被害想定」によれば、伊賀地域で予想される理論上の最大震度は6強となっています。その中、本年8月には「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されたこともあり、多くの方が地震への備えを見直されたのではないでしょうか。
普段から、非常食・飲料水・照明器具・衣類・衛生用品などの非常持ち出し品や備蓄品を準備しておくとともに、家族で避難場所とその経路(避難途中の危険箇所)の他、連絡方法などを話し合い、万一に備えましょう。
警察では大規模な災害が発生した際に、速やかに災害警備体制を構築し▼避難誘導▼人命救助▼交通規制▼犯罪の予防取り締まりなどの活動を迅速に行えるよう、平素から災害対処能力の向上に努めるとともに、都道府県の枠を超えて出動する全国に設置された警察災害派遣隊との連携を図っています。
伊賀地域にお住まいの皆さまにおかれましては、一人ひとりが実行できる災害対策を進めて頂くとともに、警察が行う災害警備活動など各種警察活動へのご理解とご協力をお願いいたします。