フルリモート消失? Ruby後継者どうする? 優秀なエンジニアって?さまざまな疑問に識者が答えた記事が2024年上半期の上位を占める結果に
2024年も折り返しを迎え、本格的に夏の訪れを感じる季節になってきた。残りの半年をより良いものにするため、今一度自身のキャリアを振り返ることもいいだろう。
そこで今回は、24年1月~6月にエンジニアtypeで掲載した記事の中から、最も読まれた記事ベスト5をランキング形式で紹介する。より充実した下半期を送れるように、ぜひ参考にしていただきたい。
目次
【第1位】フルリモート勤務者はお先真っ暗? 突きつけられた「出社要請」への向き合い方【第2位】意識低い系エンジニアは被害者? 人材不足のIT業界でさえ「気軽に退職したら次はない」【第3位】ひろゆきがRubyの父・まつもとゆきひろに聞く「弟子募集しないんですか?」【第4位】ひろゆき×ドワンゴ川上量生が「エンジニアは頭が悪くないと大成しない」と語るワケ【第5位】登大遊、落合陽一を生んだ、未踏の父・竹内郁雄に聞く「優れたエンジニア」に必要なこと
【第1位】フルリモート勤務者はお先真っ暗? 突きつけられた「出社要請」への向き合い方
24年上半期に最も読まれたのは、IT業界のトレンドや事情に精通している〝流しのEM〟久松 剛さん(@makaibito)が「フルリモート勤務事情」について解説した記事。
フルリモート勤務から出社回帰の流れが本格化している今、エンジニアがフルリモートにこだわる危険性とは? 「それでもフルリモート勤務をしたい」と望むエンジニアに向けた、久松さんからのアドバイスは必見だ。
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もはや海外のIT企業では、オフィス回帰は既定路線になっているといえそうです。
しかし、これまで公衆衛生の観点や従業員保護の名目でフルリモート勤務を積極的に推奨してきたIT企業が、なぜリモート勤務の従業員に冷たく当たり出しているのでしょうか。
その理由は、従業員一人当たりの利益率が看過できぬレベルにまで低下しているからです。
【第2位】意識低い系エンジニアは被害者? 人材不足のIT業界でさえ「気軽に退職したら次はない」
続いて第2位にも、久松 剛さんの連載記事がランクイン!テーマはずばり、成長意欲が乏しく転職を繰り返す「意識低い系エンジニア」について。
エンジニア不足や採用バブルの中で、こうしたエンジニアたちはどのような未来を迎えるのか? 「意識低い系エンジニア」の末路とIT業界の今後の動向について、久松さんが独自の視点から詳しく掘り下げてくれた。
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第二新卒向け採用サービスや、フリーランスエージェントの場合、自分に向き合わず、手軽さや便利さだけで利用していると、彼らのビジネスに都合のよい駒として利用され、いずれポイ捨てされてしまいます。
意識低い系エンジニアであっても、彼らが大事に扱ってくれるのは、あなたにはまだ紹介先があり、人材紹介フィーやマージンを得られる可能性があるからであって、善意ではないのです。
便利なサービスも使い方を誤ると、社会人としての寿命を縮める結果になりかねないことは肝に銘じておくべきです。
【第3位】ひろゆきがRubyの父・まつもとゆきひろに聞く「弟子募集しないんですか?」
第3位にランクインしたのは、ひろゆきさん(@hirox246)とRubyの父・まつもとゆきひろ(@yukihiro_matz)さんの対談記事。
「自分が作った言語が広まるってどんな感覚?」「開発言語って一つでよくない?」といったひろゆきさんの疑問に、Rubyの父はどんなアンサーを返したのか。
SNSでも多くの読者から反響を読んだ、“論破しないひろゆき”にも注目だ。
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「ちなみに、プログラム言語の多様性って必要ですかね?『全部C++とかPythonでいいじゃないすか?』って言われたらまつもとさんはなんて答えるんだろーと思って。世界中の人が一つの言葉を喋った方が便利じゃんというバベルの塔にも通ずる話で……」(ひろゆきさん)
「必要か必要でないかといえば、必要ではないですね。ただ、現状たくさんある言語の多様性の解消は現実的ではないと思います。
(中略)
結局は人間が開発しているからなんですかね。興味深いのは人間は「言語を統一したい欲」と「自分の言語に固執したい欲』の両方を同時に持つ点ですね。そして、それぞれの人が別々の『自分の言語』を持つ以上、統一のほうがうまくいかないみたいです。
私が日本語話者だからといって『世界の言語を日本語で統一しよう』と叫んでも誰も本気で相手にしないのと構図は似ているかもしれません」(まつもとゆきひろさん)
【第4位】ひろゆき×ドワンゴ川上量生が「エンジニアは頭が悪くないと大成しない」と語るワケ
第4位には、ひろゆきさんとドワンゴ創業者の川上量生さん(@gweoipfsd)の対談記事がランクイン。
日頃から接点の多いお二人に「優秀なエンジニアの定義」を聞いていると「エンジニアもプロデューサー的要素を育んだほうがいい」という話が……。
果たしてその真意とは? 気心知れた仲の二人らしいやり取りにも目が離せない。
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初期のドワンゴは、森さん率いる天才ハッカー集団からなる超強力な開発チームと、僕の率いる廃人ゲーマーによる即席プログラマーメインの弱小開発チームの二つからできてました。
僕と森さんで最初に考えたドワンゴのビジネスモデルは単純で、優秀な僕ら(といっても森さんチームだけですが)は控えめにいっても普通の開発会社の半分以下の工数でソフトウェアを開発できる。
なので、実際にかかる工数の2倍で見積もりを出せば、半分は利益で丸儲けのはずだ、というものでした。
とても簡単な算数ですが、後から振り返るとそこが「理系のずるさの限界」でした。(川上さん)
【第5位】登大遊、落合陽一を生んだ、未踏の父・竹内郁雄に聞く「優れたエンジニア」に必要なこと
第5位は、未踏の父・竹内郁雄さんへのインタビュー記事。
登大遊さんや落合陽一さんなど、数々のスーパークリエータを輩出してきた「未踏IT人材発掘・育成事業」。その立ち上げから現在までを知る、統括プロジェクトマネージャーの竹内さんに、優れたエンジニアに共通して求められる素養を聞いた。
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ーー登さんは別格だとしても、優れたエンジニアには共通した何かがありますか?
千差万別、いろいろな人がいます。「こういうタイプの人に限る」とはなかなか言えないですよ。多種多様でなければ面白くないしね。
ただ、未踏を終えた後に成功している人には、共通する部分がある気がします。彼らはスキルのもう一段階上の、メタスキルを持っている。