桜が咲き誇る池上本門寺でお釈迦様の誕生を祝う!「春まつり」が4月5・6日に開催
東京都大田区にある池上本門寺では、「春まつり」が2025年4月5日(土)・6日(日)に行われる。お釈迦様の誕生を祝う仏教行事「花まつり」をはじめ、子供たちによるにぎやかなパレードやコンサートなどを開催。桜が咲き誇る境内で、春の一日を過ごしてみては。
関東最古の五重塔が年に一度の特別開帳
「花まつり」とは4月8日のお釈迦様の誕生日に行われる仏教行事。日蓮宗の大本山である東京都大田区の池上本門寺では、毎年4月第1土・日曜に「春まつり」と称して花まつりのお祝いを行っている。期間中はさまざまな催しが行われ、春の到来を参拝者とともに喜び合う。
境内でひときわ目を引く五重塔は通常非公開だが、この2日間に限り特別に開帳される。2代将軍徳川秀忠の乳母・岡部局の発願によって慶長13年(1608)に完成した五重塔は、関東地方に4基現存する幕末以前建立の五重塔のうちで最も古く、国の重要文化財に指定されている。そんな歴史ある五重塔に奉安されている仏様の前で御祈願を受けることができる。「2日間限定の御朱印や五重塔の形をしたお守りの頒布も行います。関東最古の五重塔はこれまで一度も倒れたことがなく、その“倒れない”にあやかったお守りは立身出世や当病平癒に御利益があって人気があります」と教えてくれたのは池上本門寺の一戸将弘さん。
仏様に甘茶をそそぎかける!?
また、大堂と本殿の前には色とりどりの花で美しく飾った花御堂(はなみどう)が設置される。参拝者は花御堂の中央に安置された誕生仏に小さなひしゃくで甘茶をそそいで仏様を供養し、大堂前では甘茶の振る舞いを受けられる。これはおよそ2500年前の4月8日にお釈迦様がインドのルンビニー園で誕生したとき、天より甘露の雨が降り注いだという言い伝えに由来する。4月5日(土)・6日(日)に加え、誕生日の4月8日(火)も設置され、参拝者が続々と訪れる。
本来花まつりはお釈迦様の誕生を祝うと同時に、子供たちの健康を祈る行事でもあることから、4月6日(日)には子供たちによるパレードなどが行われる。13時からのパレードでは、鼓笛隊を先頭に「花の精」と呼ばれる子供たちが花御堂を載せた白象車を引いて朗子会館から本殿まで練り歩く。その後、14時からはお釈迦様の誕生を祝う「花まつり法要」、15時からは合唱団による「花まつりコンサート」も開かれる。
「五重塔前の参道の両脇にはソメイヨシノが植えられていて、見頃には桜のトンネルができます。春爛漫の池上本門寺をぜひ楽しんでもらえたら」と一戸さん。お花見がてら池上本門寺に足を運んでみよう!
開催概要
「春まつり」
開催期間:2025年4月5日(土)・6日(日)
開催時間:10:00~15:00
会場:池上本門寺(東京都大田区池上1-1-1)
アクセス:東急電鉄池上線池上駅から徒歩10分
【問い合わせ先】
池上本門寺☎03-3752-2331
URL:https://honmonji.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。