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【2025年で100周年】量子力学が私達にもたらしたものは何なのか?【眠れなくなるほど面白い 図解 量子の話】

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【2025年で100周年】量子力学が私達にもたらしたものは何なのか?【眠れなくなるほど面白い 図解 量子の話】

量子力学が変えた生活!

量子力学が正式に誕生した年は1925年といわれています。ということは、2025年で100周年となるわけです。「えっ、そんなに長く量子力学はあるのか。でも、量子力学って何か役に立っていることはあるの?」

あります!

「量子」という名前こそあまり世間に浸透していませんが、その恩恵は社会の至るところに見られます。たとえば、わたしたちが使っているコンピュータの「脳」の部分として存在するトランジスタは、半導体と呼ばれる物質でできており、その性質は量子力学を用いてやっと説明できるものです。

また、世界中のコンピュータをつなげたインターネットでは、光ファイバーを使った光通信が必須です。そこではレーザー光と呼ばれる量子の技術から生まれた特殊な光が用いられています。コンピュータに送られた光信号は、フォトダイオードという同じく半導体素子によって電気信号に変えられてからコンピュータで処理をします。

医療関連ではMRIと呼ばれる撮影装置を病院などで聞いたことがあるかもしれません。こちらも量子の技術を使って体の中まで見えるような装置が開発されています。

このように量子技術はかくれた形でわたしたちの生活のさまざまなところで活躍しています。教育、通信、医療、交通、エネルギー、農業や工業などいろいろな分野において量子技術はその基盤を支えているのです。量子力学の理解が、もし1900年からまったく進まなかったとすると、コンピュータやインターネットはもちろん、ひょっとするとラジオやLEDもなかったかもしれない世界です。わたしたちは現在とはかなり違う生活を送っていたことでしょう。

量子力学のない生活とある生活

社会を変えた量子力学

量子力学が現代社会を支えている。コンピュータ(トランジスタ)、レーザー、MRI、全自動洗濯機自動車などなど、その恩恵は計り知れない。

信じられないかもしれないけど、量子力学が生まれなければ現代生活はまるで違ったものになっていたんだね。半導体があらゆるものを変えたんだ。パソコン、インターネット、エアコン、スマートフォン、オンラインバンキング、全自動洗濯機、お風呂の自動湯沸かし、LED、医療分野ではMRIなどなど、その恩恵は家庭から社会全体に及んでいる。これらはすべて僕ら、量子力学の進化で生まれたものなんだよ。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 量子の話』著:久富隆佑、やまざき れきしゅう

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