「だるさ・疲れケア」にはきのこのビタミンB1とカリウムを摂取しよう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、医療法人社団 ベスリ会 ベスリクリニックの田中奏多先生に「だるさ・疲れケア」というテーマで話を伺った。
田中氏によると、この時期、少しずつ暑さが和らいでは来るものの、寒暖差の影響で体調を崩す人も出てくるという。それは、夏に溜まった疲れが食欲不振や疲労感だるさなどの体調不良を引き起こすためだ。では、残暑の時期の体調不良を予防するにはどうすればよいのか。
野村邦丸「残暑の時期の体調不良を予防したい。どうしたらいいですか?」
田中奏多「おすすめはぬるめのお湯で入浴することです。エアコンなどで冷えた体を温めて、自律神経のバランスを整えることができます。またバランスの取れた食事を摂ることも意識してください。特に老廃物を排出して疲労回復効果のあるビタミンB1を含む食べ物を摂るようにすることが良いですね」
邦丸「田中奏多先生はお医者様でもあります。で調理師でもいらっしゃるということなんですが、改めて、ビタミンB1はどんな働きあるんでしょうか」
田中「ビタミンB1はきのことか野菜とか植物性食品に豊富に含まれています。糖質を代謝して、エネルギーに変えるので、疲労感の軽減とかスタミナアップの効果が期待できます。ビタミンB1は汗とともに失われやすいので、暑い時期は積極的に取り込みましょう。 きのこ類は様々な料理に合うしミネラルも豊富で日々の食事から手軽に栄養素を取り入れられる良い食品ですね」
邦丸「疲れの予防とか食事に摂り入れるといい栄養素って他にまだありますか?」
田中「あります。カリウムも大事です。カリウムは筋肉の正常な働きに関わる栄養素で、不足するとだるさや倦怠感を引き起こします。汗をかくことで、失われやすい栄養素なので、まだまだ暑いこの月は不足しないように積極的に摂りましょう。きのこですとエリンギ、舞茸、ぶなしめじ、しいたけなどに豊富に含まれています」
邦丸「栄養素というのもちょっと考えて食事を摂ることが大切ってことですな」
田中「おっしゃる通りですね。夏場のエアコンなどによって気づかないうちに体が冷えて、冷えによる免疫力の低下が起きていることもあります。腸には免疫細胞の約7割が集まっています。腸を整えることが全身の免疫の維持につながります。自律神経は腸と密接に関わっているので、腸内環境を整えることで、自律神経を整えられると考えられています。きのこ類にはビタミンBやカリウムはもちろんですが、この腸を整える食物繊維も豊富に含まれています。夏の不調を起こしにくい体を手に入れるのにおすすめの食材ですね」
邦丸「先にご紹介した通り、田中奏多先生は当然お医者様です。でも調理師でもいらっしゃるということで、せっかくですから、田中奏多先生のきのこを使ったおすすめ料理教えてもらえますか?」
田中「かしこまりました。そしたらですね、私から夏バテでも食べやすいきのこの昆布出汁鍋をご紹介いたします。ビタミンB1とカリウムが豊富なきのこ。できるだけ多くの種類を摂るのがおすすめです。特にエリンギ、舞茸、ぶなしめじ、しいたけ。先ほどカリウムが豊富に摂れるということでおすすめしたものですけれども、こちらだったりとか、昆布出汁を準備してください。後はお好きなお肉、お野菜。お好きなものを入れていただいて大丈夫です」
邦丸「豆腐も良いですね」
田中「はい。おいしいですね。昆布出汁に硬いお野菜をまず入れて、柔らかくなったらきのこ類を入れましょう。最後にお好きなお肉、柔らかいお野菜入れていただいて、煮る。煮た後にごまだれとかポン酢とかあっさりしたもので召し上がるととてもおいしく召し上がります」