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【極楽】虎ノ門ヒルズ「magmabooks(マグマブックス)」で異世界読書してきた / 1時間1800円の有料ラウンジも!

ロケットニュース24

2025年4月、虎ノ門ヒルズの新施設「グラスロック」に、丸善ジュンク堂が仕掛ける新業態「magmabooks(マグマブックス)」がオープンした。

公式キャッチコピーは「知は熱いうちに打て」

本を読む“前・最中・読後”のすべてをデザインする、未来型の体験型書店らしい。

なんだか凄そうではあるが、実際どうなの?というわけで、読書空間マニアの友人を連れて特別に取材させていただく機会を得た。

通常の書店スペースに加え、有料エリアにも入らせてもらったところ、想像以上に極楽だったのでご報告したい。

・入った瞬間からジャングル感

2階の入口をくぐった瞬間、まず流れてきたのは野性味あふれるBGM。

書店というより、熱帯植物園(?)的な雰囲気でちょっと面を食らってしまったが、案内してくれた店長さん曰くこのBGM人気が高いとのこと。

左手にあるのが「問い散歩」コーナー。

葉っぱ型の栞に「私たちはなぜ生き延びようとするのか?」などといった哲学的な問いを中心に幅広く並んでいる。

友人が手に取っていたのは「センスってなんだろう?」

実はこれ、人気の栞トップクラスらしく、もしかしたら潜在的にみんなが気になるテーマなのかもしれない。

裏側には、選書が3冊記載されており、合わせて楽しむことで、触れる本の種類を変えることも可能だ。

こういった仕掛けは、一人でも楽しいし、友達同士でどれを選んだか見せ合ったら、軽く心理テストみたいで盛り上がりそう。

ちなみに私が選んだのは、「チョコレートはなぜ人を魅了しつづけるのか?」

お腹空いていたんだよね……。

・2階の本棚は “テーマで触れ合う” スタイル

magmabooksの店舗は2、3階にあるが、フロアごとで並び方が変わる。

2階は、入り口から過去、現在、未来と続いており、書棚もテーマごとに区切られている。

意外だったのが棚に並んだ本が横置きされていたこと。

初見には斬新すぎるが、本屋さんや図書館など、読書空間を色々渡り歩いてきたマニアの友人も気になっていたらしい。

意図としては「テーマを掘り下げる」演出をしているそうだ。

確かに奥の本をチェックするにはちょっと “かき分けて” 探す感覚があって、その中で意識する本の種類も変わる気がする。

入り口から最も奥にあるのは展示スペース。

訪問時は、「THE JET BOY BANGERZ(EXILE TRIBE系の新グループ)」が書籍の出版記念での展示を開催していた。

SNSで話題になっており、平日昼間なのに、熱心に眺めるファンの姿も。

展示をきっかけに、本に興味を持つ人も想定しており、そういった仕組みも面白い。

・雰囲気が変わる3階、有料の「magmalounge」で異世界へ

3階に上がると、話題書や実用書がカラフルなポップとともに並んでいる。

一見、普通の本屋っぽく見えるが、いろんなきっかけになるように幅広いラインナップの本を取りそろえている。

そして、本好きにたまらない仕掛けの数々。そのひとつが、ソファー。

虎ノ門ヒルズを眺められる大窓に面したこちらの場所は腰掛けながら、気になる本を試し読みできる。

人間観察だってできる……。

・読書に集中できる有料ラウンジ!

magmabooksの目玉はこの先にある有料ラウンジ「magmalounge」(通常席1800円 / 1時間~)だ。

今回特別に有料スペースもご案内いただいたのだが、ここは「FOCUS(没入)」「CALM(緩和)」の2ゾーンに分かれている。

FOCUSゾーンは半個室の静かな空間。さらに集中したければ個室もある。

ここからも人間観察ができる……。

ドリンクやスナックも用意されており、有料エリア入場者は、フリーで飲食可能。気になった本を3冊まで持ち込める仕組みになっており、のんびりと読書できるのもいい。

カネカの手元が影にならない有機EL読書灯など、パートナー企業のこだわりアイテムが並ぶ。

ここでも、人間観察はでき……

ない。

そして、CALMゾーン。

靴を脱ぐスタイルらしく、靴下履いてきてよかったと一安心。

そして、お待ちかねのゾーンの扉が開く。

うぉおおぉお~~~!

静かな空間には穏やかな音が響いている。

なんでも日本庭園の技法である水琴窟(すいきんくつ)の手法で、実際に発生している音を収音、スピーカーから流しているそうだ。

天井に映し出される波模様も幻想的で、リラックスしながら見たい……

・この椅子が素晴らしい!

と思って体を動かした瞬間、あることに気づく。

コチラの椅子、極限まで体をゆだねることができる。腰に良き……。

これは、今度プライベートで改めてゆっくり来ることにしよう。

・まとめ:店長さんの推し書籍に添えて

最後に本屋ということもあり、店長さんに推しの一冊を聞いてみた。

選ばれたのは「ロミオとジュリエット」(ちくま文庫)。

「血気盛んな10代のドタバタ劇。本当は学生さんもこういうのを読んでみてほしい」と語ってくれた。

読書空間マニアの友人はその日に読んだらしい。感想は、「翻訳の工夫や当時の価値観が透けて見えるし、時に(コンプラ的にとても話せないが)保健体育的要素まである」と興奮気味だった。

今回、取材させていただいたmagmabooksは、「知で遊びたい」「新しい読書体験が欲しい」人に刺さりまくるはずだ。

本好きもそうでない人も、推しの一冊を探したり、問い散歩を楽しんだり、ぜひ知は熱いうちに打ちに行ってみてはいかがだろうか。

・今回訪れた店舗の詳細

店名 magmabooks(マグマブックス)
住所 東京都港区虎ノ門一丁目22番1号 グラスロック 2・3階
時間 11:00~20:00
有料エリア 通常席1800円 / 時間~

取材協力:magmabooks、読書旅ライターのおかえりさん(Instagram@okaeri_3i)
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.

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