備蓄米放出、3回目の入札開始…風間晋氏が農水省の対応を疑問視
農林水産省は23日、政府備蓄米の放出に向けた3回目の入札を実施する。古米として比較的安価に取引されている2023年度の10万トンが対象で落札した業者へは来月以降に引き渡される見通しだ。米価格の高騰が続く中、さらなる放出拡大が値下がりにつながるかが焦点となっている。
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)4月23日の放送は、このニュースを受けて、元フジテレビ解説委員でジャーナリストの風間晋氏が、ここまでの農水省の対応で疑問に思うことを話した。
野村邦丸(パーソナリティ)「備蓄米放出してもなかなか効果が出ていないですね」
風間晋「米の値段の上がり方がすごいですよね。私がなんだよと思っているのは農水省の対応です。去年の今ごろから米の価格が上がり始めている。“どうなってるんだ?”と聞くと、“大丈夫ですよ。秋になって新米が出てくれば落ち着きますから。もうちょっと我慢してください”と」
邦丸「言っていましたね」
風間「それが全然だめで、今度は“備蓄米はこういうことには使わないんだ”と言っていたのが“備蓄米を出せばそれなりに落ち着いてくると思います”と言うようになった。それで、備蓄米に期待を寄せて21万トンも出したのに、0.3%くらいしか小売りに回っていない。なんだこれ?って思いますよね」
邦丸「政策の失敗ですか?」
風間「農水省の方もよくわかってないのでは?と思わざるを得ない。言ってることが現実には変わっちゃってますから。一度出たお米がどこでどういう風に滞っているのか?速やかに小売りの現場に出来るのか?来ないのか?実はわかってないんでしょうね」
邦丸「農水省が想定外だと言われてもね~」
風間「何十年もお米の政策をやってる日本一の専門家集団だと思いたいのに、“わからなかった”というのはひどいですよね」
邦丸「今回、備蓄米を小出しにしてますよね。どーんと出すことはしなかったですね」
風間「自信がないから様子を見たかったんだと思います。初めてのことなので、とりあえず小出しにしてみた。なんで市中に回らないのか?と質問に対し“玄米で倉庫に入れて、それを精米して、それをまた運んでと手間がかかった”と話しています。そんなの最初からわかってますよね(笑)」