「実家の片付け」をスムーズに進めるコツ。“最初に片付けるべき場所”とは?
年末年始は実家に帰省した方も多いですよね。そこで気になるのが実家の片付け。高齢の両親が暮らす実家を、安心して暮らせる状態にしておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。そこで、今回の記事では実家の片付けの進め方のコツについてご紹介します。実際にお客様からご実家の片付けのご依頼も増えてきています。是非参考にされてください。
捨てるから始めず、安心して暮らせるお家に再生する
実家の片付けで一番頭を悩ませるのは、両親がモノを捨てない……ということ。30代から40代を子に持つ親の世代は、モノが多くあることが豊かで、モノを大切にする価値観を持っている方が多く、モノを捨てることに抵抗がある方がほとんど。今使っていないからと言って、「モノを捨てるなんてもったいない!」という方が多いです。
片付けを促す際は、「まずはモノを捨てないと!」と言ってしまいがちですが、捨てるから始めると片付けは思うように進みません。まずは、両親が「安心して暮らせるお家に片付けたい!」という意向を伝えましょう。両親がお家の中で過ごす時間が長いキッチンやリビングを安心で使いやすい状態に片付けることを提案しましょう。
モノの仕分けをする場所を作る
片付けを進めていくにはある程度モノを広げられるスペースが必要です。モノの仕分けをする際に、最低でも4畳ほどのスペースがあると仕分けがしやすくなります。実家の片付けは1度で終わることはほぼないので、出したモノを寄せておくスペースとしても活用できるよう、モノの仕分けをする場所、モノを寄せておく場所を確保しましょう。
親が安心して暮らせる安全な部屋にするために、まずできること
・床置きのモノをなくす
両親が過ごす時間が長いキッチンやリビング、トイレまでの動線、玄関などの床置きのモノをまずなくしましょう。足腰が弱くなっている両親が転倒してしまうことがないよう、家の中を見渡して真っ先に片付けましょう。
・高いところにあるモノを片付ける
キッチンの吊り戸棚やリビングの本棚、寝室の家具の上など高いところにあるモノから優先的に整理していきましょう。高いところにしまってあるモノは何年も使っていないモノも多く、比較的手放しやすいケースが多いです。地震や災害時を想定して安全のためにも、優先的に片付けましょう。
・キッチンの火の回りのモノを減らす
ガスコンロのお家であれば、特に心配なのは火の回り。ガスコンロの回りに調味料などをため込んでたくさん置かないようにしましょう。
キッチンから片付けると片付けが加速する
片付けを進めていくうえで、モノと向き合うことは避けて通れないもの。高齢の両親にとって、モノと向き合うことは思っている以上にストレスのかかる作業です。モノのいる、いらないを判断していくのが比較的ラクに行えるキッチンから片付けを進めていきましょう。キッチンの食品ストックは賞味期限があるので、モノのいるいらないもスムーズに進んでいきます。料理器具なども使っているモノか使っていないモノか、判断がしやすいアイテムなので、仕分けを進めていきましょう。
キッチンは家の中でも、比較的過ごす時間が長い場所なので、キッチンが片付くことで片付けの効果を実感しやすい場所でもあります。
キッチンで片付けのコツがわかると、スムーズに他の場所にも取り組んでいけます。両親にはモノと向き合うことに集中してもらって、モノの移動やごみの仕分け、重いモノの移動など身体的にしんどい作業をサポートをして両親に喜んでもらえるよう働きかけましょう。
実家の片付けの進め方のコツについてご紹介しました。両親に安心安全に過ごしてほしい子どもの思いやりがまっすぐ伝わるよう、どなたかの参考になれば幸いです。
Kazuko/整理収納アドバイザー 整理収納教育士