旬を迎えた夏のシロギス釣り 暑さ避けた早朝限定のボート釣行で本命キス30匹超え
シロギス釣りのベストシーズンである7月初旬と中旬に2回釣行し、3時間弱の実釣で30匹弱の釣果を上げました。サーフエリアからのチョイ投げで狙うこの釣りは、早朝の涼しい時間帯に集中して行うのがポイントです。短時間でしっかり釣果を上げ、暑くなる前に退散するスタイルで、新鮮なシロギスを楽しみましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
シーズン真っ只中の夏のシロギス釣り
梅雨が明けると、真夏のとんでもない気温が襲ってきます。さらに、その直射日光を避けることができない海の釣りは、危険と隣り合わせかもしれません。だからと言って、おいしい魚は食べたいので釣りに行きます。
ただし、朝の時間帯をサクッと釣って、太陽が高くなる前に帰るのが良いところです。そんな釣りが、シロギスのチョイ投げ釣りです。
ここでは、自身の道具箱みたいなボートで釣りをしますが、そのシロギスエリアは、サーフエリアのチョイ沖です。突堤でチョイ投げの知人も同じように釣っているので、朝の短時間勝負が一番です。
夏の釣りもののひとつ:シロギス
夏の釣りもののひとつがシロギス釣りです。イメージは、砂浜からの投げ釣りですが、夏は旬ですので場所を選ばずに2〜3mの水深のエリアに、たくさんのシロギスが回遊しています。
5月連休後から釣れ始め、食欲たっぷりに食べて成長して、水温が高くなるこの時期は高活性になります。そして、きれいなパールピンクに輝くような魚体でぴちぴちしながら釣れます。
夜間は砂に潜って寝て、夜明けと同時に群れで回遊をしながらエサを探していますので、夜が明ければ釣れ始めます。
適水温になり高活性
シロギスの適水温は、13〜28℃と言われ、26℃を超えると産卵が始まります。2年で成熟して、それは12cm程のピンサイズですが、立派にチビッ子でも抱卵しています。
抱卵個体が多数を占め、産卵が間近で、とにかくよく食べるのがこの時期です。そして、産卵は、太陽光の届く浅場だそうですから、まさに、適水温のチョイ投げエリアで果敢に喰ってきます。
この時期のシロギス釣りは、難しくポイントを考えないでも、カケアガリが小さくてもエサを探しているので、ボートでも突堤でも、チョイ投げレベルで釣果に差が出るようなことはありません。
早朝の時間帯でサクッと釣る
暑い夏が好きなシロギスですが、真昼間の釣りは遠慮をしたいです。朝の涼しい時間帯3時間を集中して釣って、9時を過ぎると太陽が高くなり、強烈な熱を送ってきます。
そうなる前に、晩ごはんの肴を釣って、しっかりと冷やして持って帰ります。釣れば確実に釣果は上がりますが、欲張らずに食べる分の確保ができたら涼しいところへ退散です。
いくら高活性でも条件が潮です。どんなに緩い潮でも止まったらさすがに食い気がストンと落ちますし、サイズもチビッ子が多くなります。ですから、予定の釣行時間帯に潮の干満が発生しない日を選択すれば、まあOKです。新鮮な石ゴカイがあれば、大好物を目がけて飛ぶように泳いできます。
7月初旬:2日間のシロギス釣行
7月の初旬と中旬で2回釣りました。この時期、旬です。時間10匹のペースを維持して、3時間弱の実釣で、30匹弱のパターンです。暑い暑いと言っている期間は、十分な釣果があるでしょう。
産卵後は、体力回復の喰いが始まるでしょうし、秋から初冬まで楽しいシロギスは、おいしく釣れます。
釣行の準備と出航
6時過ぎに出航して、6時半から開始。涼しい海の上で、サーフエリアからの長距離弾を避けるくらいの沖合の水深3〜4mにアンカーを入れます。浅場のエンジン停止は結構肝です。
釣りのテクニックとアタリ
オモリの着水音も嫌うと言われますので、軽いオモリの使用と同様です。ボートの周囲を軟調のサオでチョイ投げして探っていくと、一投目からブルルンルンとアタリが出ます。遊泳力のある魚ですから、小さくても気持ち良い小気味の良さがたまらないおもしろさの釣りです。
突堤や波止での釣り方
砂浜からの突堤や、ちょっとした波止も同様に、ライトルアーロッドレベルでのチョイ投げ、海底に多少なり起伏のあるカケアガリをたむろするように回遊しています。好物の石ゴカイを見つければ、つまみ上げるように喰い明確な大きなアタリを出します。
置きサオはダメです。必ず手持ちで、ゆっくりと動かして、エサを見せつけ誘います。アタリにハリがかりしなくても再度誘うと、喰います。むしろ、早アワセを避けて誘いで食わすようにすると、良いペースになります。
適切なエサとハリの選び方
ハリは、6〜7号と小さく、エサの大きさも余分な大きさにしないで、一口サイズです。わざと大きくして、見せびらかしもありますが喰いの良いのは、小さめです。エサは、1回使ったら必ず交換で、新鮮なエサかどうか一見してわかるようです。短時間勝負をせっせと釣っていきます。
早朝の釣行で確実な釣果を
予定が作れたら、出かけましょう。そして、朝の時間帯で晩ごはんをしっかり釣って、暑くなる前に退散です。9時過ぎに釣り終わりますが、突堤の方々も同様の時間帯で終わっている、朝のチョイ投げでのシロギス釣りです。
塩焼き、唐揚げ、オイル焼き、なんにしてもおいしい魚です。小さくても10匹食べればお腹いっぱいですし、その旨味からビールもご飯も進みます。
<丸山明/TSURINEWSライター>