村尾信尚「石破さんはまず野田さんと話し合うべき」
自民党が大幅に議席を減らし、立憲民主党や国民民主党が大躍進した今回の衆議院議員選挙。10月29日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が自民党は今後どうすれば良いのか提言した。
村尾「国民が今度の選挙で大きく望んだのは自公連立政権、あるいはそれに類似した政権に対してダメだということ。それで過半数割れしたと思うんですね。ですから仮に自公連立に国民民主党が加わったとしても国民の意志を反映した政権交代にはならないと思うんです。自民党は確かに191議席とりましたが、これは全てが石破さんが方向性を出しても従う勢力ではありません。石破さんと対立するグループなんかもまだまだ内在しながらの191議席で党内は非常に不安定なんです。一方で野田さんの立憲民主党は148議席とりました。ここで野田さんと石破さんが党の枠組みを超えて話し合いをして、日本をどういう方向にもっていくんだっていう政策協議をやったらどうかと思うんです。例えば政治とカネの問題、立憲民主党は企業団体献金の廃止を唱えて大幅に票を増やしました。石破さんは国民の望むところであれば、それを受け入れると言っているんだから、例えば企業団体献金の廃止だとか、石破さんもかつては理解を示した選択的夫婦別姓制度の採用、そういう政策で握れるところは握ろうじゃないかという話し合いをまずは2大政党でやるべきだと思います」