「通いの場」で介護予防 相模原市内72か所で体操など
相模原市が活動を支援する「通いの場」づくりが市内各所で行われている。「通いの場」は地域の高齢者が自治会館など身近な場所に集まり、他者と交流しながら体操などの活動を行う場所。介護予防の推進のため、近年、自治体による取り組みへの期待が大きくなっている。
相模原市は通いの場を運営する団体に活動費の補助などを行っていて、2024年7月時点で72の団体が活動している。
千代田2丁目自治会館では8月28日、「千代田2丁目百歳体操会」の17人が集まり体操を行った。この日は株式会社ほねごりから講師を招き、腰を柔らかくする運動などを1時間程度行った。講師とのやり取りで笑いが起こる場面もあり、メンバーの一人は「お話しする相手がいない。声を出したくて参加している」と話した。
厚生労働省は25年までに高齢者の通いの場への参加率を8%にする目標を設定し、取り組みを推進している。市の担当者は「市が把握していないが『通いの場』としての機能を果たしているコミュニティーも含めて現状を把握し、関係団体と連携しながら介護予防に取り組む」とした。